おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

冬のお楽しみ!? キャベツの漬物で作る「ピレススゼレ」

2009-02-24 02:01:46 | うんちく・小ネタ

よくこのブログに登場するうちの隣人ターニャ。彼女が私に示してくれる親切のパターン。「バーニッツァ、食べてって!!」、「フィレイキ(薄切りのパン)にシレネ(白チーズ)をのせて、トーストするとおいしいのよ~」、「ほら!! シャーレン・ソル(ハーブソルト)をかけたら?」・・・ つまり、ブルガリア人ターニャがおいしいと思うものを勧めてくれる!! 80歳の彼女。外国の食べ物について話すことはまずありません。

そんなターニャなので、「自分がおいしいと思うものをあげる」=「最高の親切」という法則がいつも働きます。私がその食べ物を好きかどうかについて疑問に思うことさえないようで、「これ、好き?」と尋ねられたことすらありません・・・ でも、好きだから問題はないんですけどね、今までのところ。(笑)

で、今回も、

Kiselozele 「さァ~ もう漬かったわヨ!! キセロ・ゼレ!!」 と、ドド~ンと約5Kg分くらいのキャベツの漬物をプレゼントしてくれました。1回では持ち帰れず、2回に分けてキャベツの入った大瓶を抱えて階段を下から上へ・・・

こちらでは冬にかけて大きな入れ物(ビドン=樽?)にキャベツと塩を水に入れて(発酵を促進するのにアスピリンを入れる人も!!)漬物にするという習慣があります。ゴロゴロ丸ごと漬けると、葉が柔らかくなってはがしやすくなり、これでロールキャベツにするとウマイ!! ブルガリア語で「サルマ」という料理になります。(サルマ(複数形でサルミ)は必ずしもロールキャベツではありません。ぶどうの葉で巻いたものや羊のレバーの入ったドロップ・サルマなどもサルマなので・・・ よく分かりません)

が、ターニャは親切にも、このキャベツを漬けるときに全部をザクザクと1~2cm幅位に切ってくれていました・・・ だから、こりゃサルマには出来ない・・・で、この量・・・ やはりこうなると「ピレススゼレ」かな~・・・ 字義通りには「鶏とキャベツ」・・・ レシピはItsukoさんのサイト「Pazar.jp」を参考にさせていただきました。Itsukoさんのはトマト味を足すことで旨味と酸味が普通のキャベツに加わりオイシそう。でも、私のほうはすでに塩と発酵した酸っぱさの加わった(ついでにすごい発酵臭も!!)キャベツなのでどうしよう・・・ で、あまり味を加えず、チェルベンペペル・スラダク(甘口、というか辛くないパプリカ)と塩を少々。鶏肉はブチェタ(もも骨付き)と冷凍庫の中に残っていたフェネル(胴体部分、というかちょっと肉のついた鶏がら・・・)で。

Pileszele 仕上げはオーブンで!! すると、ウマ~イ!! 我ながらよく出来た!! 最後にオーブンで水分を飛ばしつつ煮たほうが私の好み! 濃い味が好きなので・・・(だから塩分取りすぎで血圧上がるのよ・・・)

今年の冬はこのキセロ・ゼレが大量にあるから、またピレススゼレを作ろう!! あと、5~6回は出来そう・・・にしてもスゴイ量くれたな~。 

Redpelin 食前酒はこれまたこの季節の物。赤ペリン!! ハーブの入った甘口のワインです。チンザノに近い味ですね~。ああ、今晩も外はマイナス・・・ 聞くところによるとマイナス15度くらいまで下がるらしい・・・ でも、おいしいものを食べて元気に冬を乗り切るゾ!!

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小腹が空いたら・・・ フォルネッティ!!

2009-02-20 17:47:52 | まち歩き

Fornetti1 最近、ソフィアの町のあちこちでも、田舎町ペルニックでもそこいらじゅうで見かけるオレンジ色の看板、「フォルネッティ」。ハンガリー生まれの一口サイズのパイ屋さんです。ハムペースト、シレネ(白チーズ)、カシュカヴァル(黄チーズ)、ピッツァソースなどの塩味のものもあれば、ヤボルコフ(りんご味)、カイスィ(あんず)、ビシュニ(サワーチェリー)、ショコラ(チョコ)などの甘いのもあります。

Fornetti2 どれもオイシ~!! 小腹が空いたときに100g単位で買えるから、手軽につまめて、しかも安い!! 学生、子供たちやもっと高齢の人までとにかく女性に人気!! よくこの「フォルネッティ」の紙袋を持っている人を見かけます。

この一口パイ、最初に見たのはペルニックのヴィオレッタのカフェ。ヴィオレッタの嫁が導入したらしい・・・ 話によると冷凍で仕入れたものを必要な分だけ外において解凍、発酵(させてるように見える)したら、店にあるオーブンで焼く、というもの。外でつまむのもいいけどチーズ入りのはお持ち帰りして家でワインといただくのもいいかもネ!!

スーパーの冷凍食品コーナーでも、各種バーニッツァを含めてこの冷凍パイコーナーはものすごく充実しています。が!! 一度買ってきて家のオーブンで焼いてみたら・・・ おいしかったんだけど、ものスゴイ油!! オーブン用バットが油の洪水(?)になってしまいました。この油はよく取り除いて食べたほうがいいですネ。フォルネッティはそんなことはないですヨ!!

しかし、最近このフォルネッティのライバルらしき他の店が進出中!! 緑色の「Lakis(ラキス)」という店は、大きめのコルネ形パイにナデニッツァ(ソーセージ)を詰めた、一本で満足のいくボリュームあるものを出しています。こちらもオイシ~!! その他にも、赤い看板の「OTTO(オット)」、それに「チュチョ・フランコ(=フランコおじさん。おじさんの顔の絵が描いてある)」など、手軽に食べれるパイのお店があちこちに増殖中。もオ~、おいしいものがいっぱいあって困る~ッ。メタボを気にしないといけない年だから、カロリーに気をつけないと・・・

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サイズが違いすぎる!!

2009-02-19 16:04:06 | まち歩き

日本の友人たちに、ブルガリアのわたしのまわりの友人たちの経済的な大変さを話すと、みんなひいてる・・・

Size3 「電気代たくさん払えないので冬は家の中でジャンパーを着込んでる」「冬にブーツに水がしみるのが普通だと思っている」「なぜか冬になると道路にボコボコ穴が開く」・・・日本ではあんまりないもんネ、こういうこと。

で、日本の友人たちは今回一時帰国した際に「この洋服持ってって!! 着れなかったらブルガリアのお友達にあげて!!」とたくさんの洋服を持たせてくれようとしました。とてもうれしいけど、「あげて!!」というのは・・・ほとんどムリ!! なのです。なにせサイズが合わない!!

ウチのすぐ下に住むバーバ・ターニャ。80代で1ヶ月1万円以下の少ない年金で生活しているので家の暖房はほとんどいつもOFF、ボロボロのナイロンのジャンバーに毛糸の手編みの帽子で家の中にいます。何かあげられる服はないかなと一応彼女のサイズを聞いてみると・・・!!

「ウエスト95cm、ヒップ115cmよ」

Size1ヒッエ~!! ブルガリアに住んでマヒしてたけど、人より小柄なターニャでさえこのサイズなら、他の人たちはどうなるの?! 日本でウエスト1mのボトムズもらったことないけど、見たこともほとんどないな~。わたしだって日本人の中では細いほうじゃないのに!! そこまでウエストはないゾ!! (昔、「胸もお尻も98,98。おなかの周りも98,98!!」って宣伝があったけど・・・ それよりスゴイな!! 上の写真のおばさんたち、コート着てるけど明らかにウエスト1m以上あるだろうし、一番上の写真に写ってる女性たちもほとんどそうだな・・・) 最近日本じゃ「メタボ! メタボ!!」言ってるみたいだけど、そんなのフッ飛ぶ、この体型!!

Size2 おもしろいことにブルガリアにはわたしよりもず~と細い人もたくさんいます。モデルさんみたい!! で、足が長~い!! 満員のバスに乗っていると良く分かります。身長が同じくらいの女性と背中合わせに立ち、ちょっとした揺れでぶつかると、アッ!! わたしのウエストの辺りにうしろの人のヒップが当たる!!

これを日本の友人たちや母に話してもなかなか分かってもらえません。日本人の扁平な体型+短い手足というが普通と思って育っている人にとって、まわりにそんな体型の人がいないということは想像のつきにくいことのようです。

「手直しすればいいじゃない!?」 ムリだってば・・・ 胸とお尻は日本のJIS規格のサイズじゃ小さすぎて入らないし、手足は短いし、布を足せっていうの?!

靴も、日本人の足の形には合わないことが多い!! なぜかこちらの人は足の幅が細いみたい・・・ だからこちらで靴を探すのは一苦労。でも冬用のブーツは日本で売られているものでは底が薄くグリップがしっかりしない!! ブルガリアでは使えないので、こっちで見つけるしかない!!

ただ、みんながみんな靴と足があってるわけではないらしく、オシャレのために無理して先のとんがった靴をはいてる人も多いみたいで・・・ 夏にサンダルを履いている人の足を見ると、特に女性に外反母趾が多い!! ボッコリと親指の付け根が飛び出しているのをみると痛々しい・・・

日本だとタンスの肥やしになっちゃうからもったいない、とこちらに持って行ってと言われてもほとんど役に立たない・・・ なんか悲しい。でも、すごく感じる・・・あァ、日本人ってやっぱり胴長短足なんだなあ~。

ちなみに・・・ペルニックに住んでいる、同じく最低額の年金で生活しているバーバ・マリア。測ってみたら、なんとウエスト150cm!! つまり1.5m?! 日本でどなたかこのサイズのスカートがあったら送ってください!!

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ブルガリア・ワイン・・・今が旬?

2009-02-11 16:26:08 | うんちく・小ネタ

2月に入ったある日、ソフィアの街外れにある大型スーパー「ヒット」に行きました。意外とここでしか手に入らないものがあって・・・ その日はお店の中央のスペースにたくさんのワインがずらりと並べられ、試飲用に売り出し中のワインのサンプルが出て、きれいなおねえさんがすすめてくれます。(ちなみにスーパー内は撮影禁止のため、きれいなおねえさんの写真はナシ・・・すみません。) そういえば以前も2月にヒットに行ったときワインの試飲、したなァ・・・

Bulgarianwine2 ウチの手作りのワインはとっくに消え去っています。そしてペルニックの市場などで売られていた手作りのワインは2月にはほとんど姿を消しています。なにせ早く飲まないと酢になっちゃうから。それにブルガリア人は出来た先からガンガン飲んじゃうのがおいしいと思ってるし・・・ でもワインセラーのある蔵元(?)のワインはしばらく寝かされて、この時期から出てくるのかな? 去年収穫したぶどうから出来た物や、数年樽やビンの中でしっかり温度管理されて寝かされた物が出てきています。2月1日(場所によってはバレンタインデーと同じ2月14日)がワイン祭り(トリフォン・ザレザン=初摘みの日、1年のうち初めてぶどうの木を剪定する日)と関係あるのかな?

「ヒット」の入り口にはワインフェアーの広告が貼ってあって、ボトルの写真に値段だけでなく、生産者の顔とコメントが詳しく書かれています。どの町でどんなぶどうを使って、どんなポリシーを持っているのか、などなど。ふ~ん、けっこう力入れてんだね。ワインフェアー。

おねえさんに、「シレネにはどのワインが合う?」と聞くと、「アミ・・・ シチコ オティバット!!」(え~と・・・全部合うわよ!!) あ~、そりゃそうでしょうよ。地元のワインと地元のチーズ・・・ 「でもね、」とおねえさんは続けます。「マヴルードのは一番重いから、マゼナ・フラナ(脂っこい料理)、そうね~、豚肉なんかに合うわよ。これはマヴルードとカベルネソーヴィニオンを混ぜた物で、この中ではこのメルロのが一番軽いわ。」と試飲させてくれながら説明してくれました。

Bulgarianwine1 今回のチョイスは一番リーズナブルなのを2本。「ストーンリバー メルロ」と「メズィーク マヴルード+カベルネソーヴィニオン」。(今まで何回かワインの話で「マブルッド」と表記してましたが、今回から上のリンクの表記に合わせますね。) どちらもトルコやギリシャの国境に近い地方のワインです。シレネとテレシュコ(牛肉)のルカンカ(長くて平べったいソーセージ)と一緒にいただきました。手作りの出来立てのさわやかなぶどうの味のするワインもいいけど、ワインセラーでしっかり作られたワインじゃないと重口のしっかりボディーの味は出ませんね。それに、ぶどうをつぶしたり、混ぜたり、待ったりする手間、かかんないし・・・ そんなワインがなんと1本7レバくらいから。今のレートでいうと・・・ ナンと420円!? 15レバ(900円)も出せばすばらしい味のフルボディ・ワインに出会えます!!

ブルガリア・ワイン、もっと注目されないかなァ・・・ と思っていたら、やっぱりパルバノフ大統領、日本で宣伝してたんですね、ブルガリア・ワイン。日本で一番有名なブルガリア人と言えばカロヤン(つまり琴欧洲関)、それにワインと言えば(?)この人、川島なお美(わたしたちの世代から言わせると「お笑いマンガ道場」の「だん吉・なおみのおまけコーナー」の人なんだけどなァ・・・)。おいしいブルガリア・ワイン、是非お試しあれ!!

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ヴホッドのカギなんていらない!!

2009-02-11 15:41:27 | ブログ

昨年11月末ごろ。隣人の世話役のおばさんがやって来ました。「ヴホッドのカギを新しくつけるからその代金を集めてんの。」

「ヴホッド」という言葉、度々このブログにでてきているのでだいたいご存知と思いますが、もう一度説明させていただきますと・・・

Vxodb ブルガリアの集合住宅は1階の入り口のことをヴホッドといい、この同じ入り口を利用する人々を「スセディ」とか「コムスィ-」、日本語で言うところの「ご近所さん」または「隣人」といいます。一つの階に2~4軒ですが、大きな所になると8軒くらいあったりします。高い住居棟になると16階あったりするので、1つのヴホッドを利用する世帯数は数十軒から100軒近くになることも。で、この多くの人々が毎日利用するヴホッドにカギをつけるというわけです。でも、カギだけ・・・ 日本のオートロック方式のように部屋番号を押すとインターホンが通じるとか、カメラで訪問者を確かめられるなどのハイテク(?)なものはほとんどありませんし、ついていてもほとんどキチンと動いていないのが現状です。このヴホッドにカギをつけるのは「盗難、空き巣防止」と言っていますが、実際はほとんどその役目を果たしていない上に不便極まりない!!

Vxoda ここに来てまだ1年ですが新しいカギをもうつけることになったその一つの理由、それは「隣人達の内の誰かがカギを壊してしまう」ことです。たまたまカギを持っていない、そのとき誰もカギを持っているご近所さんの出入りがない、入れないで待つのはイヤだからヴホッドのガラスを割って中に手を入れて開ける、もしくはカギを壊す、というわけです。こういうことが頻繁に繰り返されるので、ブルガリアには「クルチャル」(合鍵屋)がたくさんあります。さらにイヤなことが・・・ 友人の住む別の棟に行き、入れてもらおうとすると、コワ~イ顔したオジさんかオバさんが、「誰の所に行くの? 何しに行くの? あなた、何の仕事してんの?」としつこく聞かれることがあります。誰の所に行くかは言うとしても、職業まで聞くとはどういうこと?! 特にソフィアに引っ越して感じるのは、人々はペルニックよりもアジア人を見下げる傾向があるということ・・・ 結構大変です。フンっ!! 何も盗んだりしないよ~っだ!! 各自がそれぞれ自分の責任で自分の家のドアで防犯をしっかりして、ヴホッドにカギがなければこういう無駄ないやな思いはせずにすぐに入れるのに・・・

さらには、一番空き巣の危険性が高いのが実は隣人達だったりするのが問題をややこしくしています。ウチの大家のエンカによると、以前この同じアパルタメントに住んでいた借家人は備え付けの洗濯機や冷蔵庫を盗み出し、すぐ隣の家に預けたんだそうで・・・ つまり、盗みを手伝った(と大家が主張する)隣人と同じヴホッドを利用しているのです。それじゃあどんなにヴホッドにカギをつけても意味ないじゃん!! というわけで一時帰国中には友人に住んでもらいました。

世話役のおばさんにカギ代を渡しつつ、「こんなの意味ないのに」と思ってしまったりして・・・ でも横行する盗難に対処する方法、他に知らないんだろうな~

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