やっとソフィアにも本格的な春が・・・ と思ったらあっという間に汗ばむ陽気になってしまいました。今週末には真夏日になるそうな。
アレクサンデル・ネフスキー寺院の日本の八重桜も咲き始めました。1本はほぼ満開ですが、もう一本はまだまだつぼみのほうが多いかな? 一人の女性がカメラを向けて熱心に写真を撮っていたので尋ねてみると、
「撮った写真をもとに絵を描くのよ・・・ 日本人は桜がとても好きなんでしょう? 何とか、という女神・・・ アマテラスだったかしら・・・ が桜の木に宿られる、のよね」 確かに日本人は桜、そして花見が大好きですよね・・・ でもワタシのソフィアでの花見はこれでおしまいだけど・・・
さらに、ブルガリアに春を告げるものの一つ、コウノトリたちは帰ってきたかしら?今年はまだ飛んでるのを見てないけど・・・ ということで、一番近くにあるコウノトリの巣を散歩がてら見に行ってみると・・・
今年も帰ってきてました!! 本家のほうにも、そして分家のほうにも。
片方が座り込んでいるのを見ると数日前には帰ってきて卵を抱き始めているのでしょう。本家のほうの大きな巣、いつの間にか壊れて半分以下の大きさになってましたが、それでもコウノトリ家族の営みが始まっています。子供たちが生まれたらこれじゃ小さいだろうネ。
そういえば、今日本でのブルガリアに関する「ゴレシュト(=ホット)」というか「ホッテスト」(最上級・笑)な話題は、日本映画のブルガリアでの撮影!! ですよね。ビトシャ山の山裾、ボヤナ地区にある撮影所に大きなセットを造って撮っているらしい・・・ ミーハーなワタシ、どんな感じが見てみたくて通ってみました。
すごく堂々とした撮影所・・・ そして山のほうを見るとローマの建物のようなセットが作られています。木々の中であまりよく見えないけど、コロッセオのようなセットの裏側なのかな? ここで「阿部ちゃん」や「上戸綾ちゃん」たちも撮影しているんでしょうか? 出待ちでもして会ってみたい!?
ウチの大家、エンカばあちゃんが亡くなって早半年以上・・・ ワタシの住むのアパルタメントはエンカの次男ルーメンと、亡くなった長男の方の娘、つまり孫に相続されました。ブルガリアの法律ではやはり直系三親等が法定相続人らしいので、この孫の母親、つまり亡くなった長男の妻で現在は未亡人の、エンカの嫁であるルドミラには何の権利もないらしい・・・ なんだけど、ウチの家賃はこのルドミラに払うことになりました。理由は・・・
次男ルーメンは前にも書いたけど脳溢血で右半身が不随、言葉を発するのもままならず、エンカがなくなってから施設に入っているので自分では来れない、お金の管理もできない。さらに孫のほうにはさらに子供が二人いてその上仕事もしているのでちょっと出て来れない・・・ そういうわけなのでルドミラが一番自由が利くこともあって代理で家賃を回収しているらしいのです。ルドミラは自分のものにならないお金をもらいに来る・・・ いい人ですねぇ~。ブルガリアでは珍しいタイプのまじめな人です。
実はエンカが亡くなってからこの方、ワタシが住んでいるこのアパルタメントを売ってしまうんではないかと内心ビクビク・・・ 長引くクリザタ(危機)に例の電気や温水の値段の暴騰もあり、不動産を手放す人が増えていることを考えるといつ「ここを売るんで出て行ってください」といわれても不思議じゃなかったのです。ただ、エンカの相続人は二人。両方が同意してサインしないと不動産を売ることはできません。このアパルタメントは元々次男ルーメンが住んでいました。でもお孫さんのほうは1回、10年以上前に来たことがあるだけだし、ルドミラにいたっては一度も来たことがない!! どこに何があったかも正確には知らない、との事。エンカは二つアパルタメントを残しているし、ルーメンが積極的に売る気でなければこのリューリンのほうのアパルタメントはそのままにしておくらしい・・・ つまり、この家の中にいったい何があったか正確に知る人は居らず、ワタシが住むか、または不動産屋を通して売るなら家の中のものをすべて処分してキレイにしなければならない、ということになります。
で、今まで部屋の一部を占拠していたいらないものを処分することに決めました。まずは古~~いオーブンコンロ。4つある電気コンロのうち1つしか使えず、オーブンも使い物にならなかったので味噌やジャンキ干しを保存する棚の役目しか果たしていなかったのでまずはこれを・・・ でも、大きくて重かったので出せなかったのですが、友人のデヤンチョに手伝ってもらってやっと捨てました。さらにほとんど内容の何もないイラナイ古本や電気ケーブル、焦げ付いた鍋や料理用のバット、どんな旅行に持ってってたんだろうと思うようなトランクなどもポイッ!!
1階まではエレベータに載せればいいけど、それからごみ置き場まではちょっとあるなあ・・・ なんて思っていたら、ごみの中から再利用できるものを集めている、というかごみを漁っているロマのおじさんがゴミ捨て場に。(写真はそのおじさん当人ではありません)
「エホー(ブルガリア語で「おーい」のような呼びかけの言葉)。そこの人、ポダラク(=プレゼント)だよー!! 取りに来てー!! ハイデ~!!!」というと、大喜びで持ってってくれました。 「これで子供に何か買ってやれるよー。ありがとー。神の祝福があなたと子供たちにありますように・・・」なんて言いながら。ちなみにデヤンチョはまだ結婚してもいませんが(笑)。でもホントにこれで5人くらいの家族が何日かパンを買える位にはなるでしょう。こっちもスッキリして大喜び!! 前の住人の置き土産が誰かの役に立った!! よかったネ(笑)
ちなみに、ブルガリア人のお宅の壁をよく飾っている刺繍作品(のカラーコピー。笑)の額と古い(といっても共産時代ではなく90年代のようですが)ブルガリアのファッション雑誌(「シンガーミシン」の宣伝広告のようでもあります)と付録の型紙も発見されました。90年代ファッション、またクルかなぁ? だれか縫ってみたいですか?
今日も庶民の街リューリン・・・ にもやっと春が来た!! 梅や杏の一種らしいジャンキが白くて可憐な花を咲かせています。区役所前のドネル屋さんの前にはチェスを指しに近所のおじさんたちがワーッと一斉に出てきました。見物している人たちの中にはチェス好きらしい若いおにいちゃんたちも。 リューリンだけでなくソフィア中あちこちの公園にも子供連れのママたちが出てきてベンチでママ友とだべっています。
久しぶりに行ったソフィア中心部、ソフィア大学や国立図書館周りもきれいに咲いています。でも、アレキサンデル・ネフスキーのところの日本の八重桜はまだだなぁー。早く咲かないかなあ
この時期に、リューリンからソフィア外環道に出たすぐのところ、ロマの人たちのマハラ(集落)のすぐ先の荒野に 「バウマックス」という超巨大なDIYショップが開店!! 店内をドライブスルーのように回って材木やレンガ、瓦など重い建材をトラック横付けで買い物できるコーナーもあるらしい・・・ こういう店がこの時期力を入れて売るのが、「ガーデニング商品」です。
多くの人がセカンドハウスを持つブルガリア。庭にあったらステキだな~と思える、オシャレなタープ、パラソル、そして日本人から見るとこんなのセレブしか使わないんじゃないかと思える外用ソファー、寝そべったら気持ちよさそうなリクライニングシート、大きなバーベキューセット・・・ などなど。
また夏のお休みシーズンに山や海に持っていけそうな折り畳みのディレクターチェアー、お皿やスプーン、フォークなどが全部そろったピクニックセットなどもいっぱい!! 日本円で考えるとずいぶんお安いものも出ています。
このガーデニングと並んでこの時期みんな一斉にはじめるのが 「レモント」!! つまり「修理」です。 窓枠、ドア、床にはるタイルやシートなどの材料も充実!! さらに電動工具コーナーにはレモント大好きなブルガリア人男性が群がります!! 電のこ、インパクトドライバーはだいたいどの家にもあるし、電気溶接機まである家もけっこうあるんだよね~。確かにウチもインパクトドライバーは欲しいなァ・・・ 買っちゃおっかなァ~。 「ボッシュ」や日本の「マキタ」は人気メーカー!! ちょっと本気で見てまわろーっと!!
今日も庶民の街、いつもアカ抜けないソフィア市リューリン地区。 3月から4月にかけてはこちらでは納税期間。 みんな固定資産税や自動車税を払いに区役所へ。 3月中におさめると少し割引されると言うことで市役所の窓口には長蛇の列・・・
と、ビックリ!! まずは、去年買った3代目愛車「ムルティプラちゃん」、警察には登録されてナンバープレートがついているけど区役所には登録されていなかった!! 日本じゃ車検を取ると自動的に税金の請求が時期になると送ってくるじゃないですか・・・ セルヴィズのボイコや保険屋のラドにも、「もうこれで手続き終わりだよね?」と聞いたつもりだったんだけど、通じてなかったのかな?
さらにビックリなのは、2代目愛車のフェリシアちゃんの税金は1年で20レバ(=10ユーロ)くらいだったのに、ムルティプラちゃんは160レバ!! が~ん・・・ 何でそんなに高いの? ときいてみると、ブルガリアの自動車税は「馬力税」だそうで、ウチのムルティプラちゃんはエンジンが大きくてディーゼルターボ、105馬力なので高いんだとか・・・ でも、大きなファミリーワゴンみんな高い税金を取られる訳ではなく、大きくても馬力がなければ安い・・・ し、知らなかった・・・ でも、税金を払わないで車に乗っている人たちもい~っぱい!! 「何年かたって役所から請求が来たら払う」と思っているんだって。
そういえば去年、まだエンカ(ウチの大家)が生きていたころ、「リューリン区役所に代わりに行って払ってきてくれる?」と言われ払った、ウチのアパートの税金が約60レバ。って、住居の税金のほうが車の税金より安いっ!?!
EU一の貧乏国になってしまったブルガリアの驚異(?)の「持ち家率」を考えると、国はずいぶんと税金を取り損ねているような気がするな~。ニュースで言ってたけど、EU加盟国で最近経済危機に陥っているスペインとかの国々って持ち家率が80%なんだって!! ドイツが40%よりちょっと上とかで、つまり、家を持っている人が現金がないってこと!?
そういえば日本もそうだ!! 日本で家を買うのは一大事業。30年から先払い続ける覚悟でローンを組み、人生の大半を「どうローンを完済するか」に費やし切る・・・ それだけに家や土地はその人の財産と社会的信用の高さを示します。 でも、EU内の「コマッタちゃん」国は、「家は持ってるけど収入が少ない」、ブルガリアにいたっては「現金収入はないけど家とアパート、それに田舎に別荘も持ってる、それにベンツもラーダもモスコビッチも、古いけど乗れるゾ」・・・ 日本人のワタシには理解しにくい状態ですね~。 なんかドイツって、自分の家を持ってなくても働き者で、持ち家率の高い国々にお金をあげてる、って感じなんですかね? EUの「ピンチな国」たちは「緊縮はイヤだ!! 呉れッ、クレっ!!!」言うし。 あんまり厳しく「緊縮しろ」って言うとメルケルさんの大きな写真にカギ十字を書き込まれ、「メルケルはヒトラーだーっ!!!」って言われちゃう・・・ う~む、分からん。
ワタシもブルガリアでの固定資産のことが少しずつ分かってきました・・・ セカンドハウスを持っていると生活保護や特別手当を受けられないんだそうです。で、売りたいと思っても大概そういう物件は相続でもらっているので、二人以上連名の所有になっています。だからその全員が同意しないと売れません。失業中でも、年金が足りなくても、固定資産を売ることが難しく、しかも税金が安い・・・ 「じゃあ~、持っとくか」となるわけです。 まァ、ブルガリア人はだいたい「このままでいいや。イヤな思いして変化しなくてもイイや」と思っているから仕方ないのかなァ・・・ どこかの国の大統領が「チェーンジ!! イエス、We Can!!」って言ってたのとは真反対・・・
ソフィア在住のShakilaさんのブログを見ていたら・・・ ナント!! ギョーザがソフィア市内で確実に手に入る!?
実は、この店、以前から知ってました。ロシア食材を専門に扱うチェーン店なのです。ワタシがいつも見ていたのはソフィア中央駅に程近い、トラムが走る「フリスト・ボテフ」通りにあるお店でした。ブルガリアは共産体制時代、ソ連の衛星国とも16番目の加盟共和国とも言われ、バイ・トーショ(ブルガリアの指導者、トドール・ジフコフのこと)が「ソ連に入れてください」とまで言ったほど昔から近い仲。友人のエミルのお母さんドラから、
「私、息子と一緒にソユーザ(ソ連のこと)にいたでしょう? 時々あちらの味が恋しくなるとこの店に行くのよ」
そういって教えてくれたのがこの店でした。でも、「ロシアの味=日本人の知っているギョーザ」とはすぐにつながらなかったので・・・
行ってみました!! 「いらっしゃいませー」 店員は若いおにいちゃん、ロシア人っぽいかな?けっこうイケメン♪ きちんと説明はブルガリア語で書かれています。チェーン展開するということは、ブルガリア的にロシアの味は受け入れられているようですねー。ギョーザ、というかホントはペルメニ。日本で言うところの「一口ギョーザ」と同じ大きさ。牛・豚合い挽きのみのアンのものがほぼ1kg10レバ。豚肉のアンはキロ約8レバで、野菜のみ(キャベツときのこ)のはキロ7レバほどになります。パッケージされて売られているものもありますし、バラで量り売りでも買えるので、今回は豚バージョンと野菜バージョンを300グラムずつくらい買ってみました!! (財布の中身がそれしかなかったから・・・ ^^);
ちょうど博多の「鉄なべ餃子」にも似ているので、フライパンに丸く並べて、差し水にはスターチを混ぜて羽付き餃子にしてみました!! うまく焼けたヨ!!
そして、スープに長ネギと一緒にしてスープ餃子にも。両方とも・・・ ウマ~イ♪ 味はまさにギョーザ。ロシアやブルガリアの料理のイメージとはぜんぜん違う!! 特にこちら風味のスパイスも使われている感じはありません。日本人の口に合うアジア的な味です!! お酢と、ちょっとお醤油で!!
でも、どうしてロシア食材店でギョーザ?! まっ、ロシアは中国と国境を接してるし、昔のシルクロードの影響もあるんでしょうか?それとも、もしかしたらもう、味覚の点ではロシアにかなり中華料理が定着しているんでしょうか?う~む。いずれにしてもこれは使える便利な食材!! 買い置きしておこーっと!!