おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

霧の街、ヴィディン。と、ベログラチック

2009-11-24 17:31:07 | まち歩き

ご無沙汰しております。コメントをいただいた皆様、お返事が遅くなりまして申し訳ありません。少しワケありで更新が遅くなってしまいました・・・ 11月後半にもかかわらずずいぶんと暖かいブルガリア・ソフィアです。話は少し前、ずいぶんと寒かった11月はじめの話なのですが・・・

以前にウチに遊びに来てくれた友人夫婦、プシェメックとパトリツィアが「遊びに来て!!」とよんでくれたので行って見ることにしたヴィディン。ドナウ川沿いのルーマニアとの国境の町です。Dunaba1

車で行くことにしたので高速道路を走るつもりでいると、「それよりもペテルハン峠を越えたほうが近いし早いよ! 道に穴もないし・・・」といわれ、急遽ルート変更!! はじめての道だし、坂道に弱いフェリシアちゃん、大丈夫かな~ と、心配しつつ走り出しました。細いけどあまり交通量も多くなく、いい感じで小さな町を抜けていきます。途中、蜂蜜をたくさん売っているところや「KOM」というミネラルウォーターの源泉のある町を通り抜け、ペテルハンを通り抜け・・・るまでは好調だったのですが、峠を越えてモンタナという町を過ぎると濃い霧!!! ず~っとヴィディンまで濃い霧の中で何も見えず・・・ だんだん暗くなってくるし、知らない道だし・・・ こういうのをまさに「五里霧中」というのかな・・・ ちゃんと着けるかな・・・

今ヴィディンではルーマニアに渡る橋(第二ドナウ大橋?)を建設中なんだって。立派な建物や駅のある中堅都市に見えるけど、ほとんど産業もなく(細々とタイヤ工場がやってるらしいけど・・・)、景気が悪くて人口が流出する町でみんなが期待している一大プロジェクトだそうです。「あ、それ、見てみたいなあ~」というと、「でも、まだ何にも出来てないよ。ドナウ川が見たいんだったらウチから50メートルだからそこから見たら? でも、この霧じゃあネ~・・・」

次の日、朝起きてみると・・・ やっぱりあたりは真っ白・・・ 半年間はこうなんだって。こりゃ気分もめいるわ。確かにこの気候のせいでたくさんの人がうつになるのでプシヒアートル(精神病院)も多いんだとか。「でも、ここじゃあソフィアより安く(精神病院に)入院できるんだよ~」と、プシェメック。と言われましてもネ~(苦笑)

「ヴィディンに来るならやっぱり春ね!! 花が咲き始める4月ごろが最高よ!! それにベログラチックもいいし、マグラの洞窟もおもしろいし・・・」こりゃ来る時期を間違えたかな?

Babavida でも昼近くには少し霧も晴れたのでドナウ川を見に行ってみることにしました。ちょうど彼らの家から出たすぐのところに有名な「バーバ・ヴィダ」というトルコ時代の要塞が!! アラビア語の碑文(?)があったりしてトルコ的なものを感じさせてくれます。岸辺にはたくさんの釣り人が糸を垂れ、なぜかこの要塞のそばにあるビーチバレーコートでは子供たちやカップルが・・・BabavidawallBabavidabeachvolly 

ここまで霧が晴れれば、もしかしたらベログラチックの奇石群も見えるかも!! せっかくここまで来たんだし、足を伸ばさなきゃ!! と、メインの国道からずれて向かってみると・・・ ほんの1キロも行かないうちにまた霧・・・ またもやあたりがまったく見えないほどの霧になってしまいました。あ~あ・・・ ベログラチックの町の中も霧・・・ そして奇石群のある要塞の入り口まで来ても、やっぱり霧・・・ しばらくするとうっすらと霧の中にそれっぽいかげが幻想的に浮かび上がったのですが・・・ カメラにはやっぱり写ってなかった・・・ 残念。 結局、入り口のところにある少しそれっぽい岩を見て、お土産のマグネットを買っただけ・・・(晴れてるとこう見えるはず・・・)Belogradchikmagnet

でも、ベログラチックの町を下りて行くと町の上には奇石が霧の中に浮かび上がっています!! そしてそこから国道に向かう道の途中もたくさんの面白い形をした岩が!! ここはまるでギリシャのメテオラみたいだ!!(メテオラは修道院が岩の上に帽子みたいに乗っかってて、ここは岩の足下に要塞があるんだけど。)Facerock

う~む、やっぱりヴィディンやベログラチックには春のいい季節に行きたい!! と決心して、また深い霧の中、山道をこわごわ、えっちらおっちらと帰るのでした・・・

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冬のタラトール?!

2009-11-03 23:40:29 | まち歩き

ずいぶんと冷え込みがきつくなったソフィア。風の冷たい日が続いていましたが、今日は朝方0度まで気温が下がり、最高気温は5度!! そしてとうとう市内でも雪が降りました!! そんな街角では、夏の間にはスイカ、そして秋口にはぶどうが山と積まれていたところにかぼちゃとキャベツが!!

ブルガリア人はかぼちゃ大好き!! ここでも冬のカロチン供給源です。が、日本のかぼちゃと比べて何とも大味、というか、甘くもホコホコもしてなくて日本の食べ方ではあんまりおいしくない・・・ それにあまりに大きくて硬すぎるので1個買うとナタでたたききらないといけないのがタイヘン・・・ ブルガリア人はこれをバーニッツァの中身に入れたり、牛乳と卵といっしょにプリンにしたり、はたまた半分や1/4をそのままオーブンで焼いて砂糖やジャムを付けて食べたりします。それからかぼちゃの種を炒ってポリポリ食べるのも大好き!!

Pumpkintarator1 そんな大きなかぼちゃが山積みで売られている横をゲオルギ(いつものゴショではない)と歩いていた所、そんないろいろな食べ方のほかにもう一つ意外な食べ方を教えてくれました。それは、なんと「タラトール」!!

「タラトール」って某「地球のXき方」のブルガリアのグルメの中にも出ている、ヨーグルトの冷たいスープ!! きゅうりにコプル(ディル)の葉、すりおろしたニンニクと、お好みでオリーブオイルやクルミが入っていて、夏の暑い、食欲が落ちるときにきゅうりの緑のさわやかさとヨーグルトでサッパリと飲めるあの冷製スープだよね?

「そうだよ! そのきゅうりの代わりにかぼちゃを使うんだ!!」と、ゲオルギ。

「まさか、温かくして飲むの?」と聞くと、さすがにそれは・・・という顔をされましたが。

「ええっ?! おいしいの?」と、半信半疑でやってみました。すでに切って売られているかぼちゃをレンデ(下ろし金)ですりおろし、 窓の外に出してあるプランターにいつの間にか(!)生えていたコプルを切って、これまたもらいもののクルミ、そしてガーリックパウダーとギリシャで買ってきたゼフティン(オリーブオイル)!! お味のほうは?

Pumpkintarator2 あれ?意外とイケる!! かえって日本のかぼちゃのように甘くないのがいいのかもしれません。そしてきゅうりだと何とも寒々しく感じる緑色がかぼちゃの黄色で何とも・・・ 部屋を温かくして冷たいスープ、てのも悪くないかも!! 日本でも手に入る材料ですのでぜひお試しください。

Wasabikasuzuke Mirin それからおまけ画像。今年もたくさん出回っている「フリャン」!! 西洋わさび、もしくはホースラディッシュ!! 日本のわさびのような緑色ではないので趣にかけるのですが、ツーンとくる辛さはなかなか!! ちょうど半年経って醸造が終わった味醂をしぼったのでその粕で「わさびの粕漬け」に挑戦!! どんな粕漬けになるかな? 漬け上がったら「なみだ巻き」にして食べてみよう!!

コメント (7)
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