田舎に住んでいる、またはセロを持っているブルガリア人とお付き合いしていると必ずあること・・・
「これ、ウチの庭で出来たものなんだけど、あげる!!」
おいしいドマーシュノ(自家製)の、赤くなるまで木で熟れたトマトをもらうとありがたいのですが、たいがいは・・・
「ウチのりんご、いっぱいなったんだけど、誰も取る人がいなくてボトボト落ちちゃって・・・ そのまま置いてても腐るだけだから、集めてきたの。落ちて傷んでるところとか虫食いがあるけど、そこだけ除ければ大丈夫だから! ハイッ!!」 ドサッ・・・ と、何キロも渡されるのがいつものことです。
そしてもらって一番「ありがた迷惑」(!?)だった去年のジャンキ・・・ 今年はジャンキをもらわなかったので、ジャンキを朝ごはんにすることも、ジャンキ漬けを作ることもなくてよかったのですが、去年のジャンキ漬け、ほとんど手付かずのまま残ってる・・・ どうしよう・・・(T0T)
そんなある日、リューリンの市場のいつもの魚屋を見ると・・・ いつもより豊富に魚が入ってるな~! それも結構新鮮そうな!! 「ビャロ・モレ」(ギリシャ、エーゲ海)で取れたお魚にはホウボウや小さなメバル、アイナメなんかも入っています。アクアパッツァに入れるとオイシそう!! ほかには小アジや小サバ、結構新鮮!!
でも、一番目をひいたのが、イワシ!! ピカピカです!! それに何よりも安い!! ほかのどの魚よりも安いんです!! 1kgで3レバ80(=約270円)!! これは絶対に、今日の晩御飯はイワシ!! でしょう・・・ 開いて天ぷらにして食べられるし、それを後から蒲焼にも出来るなあ・・・
「あっ、でも待てヨ・・・」 ココで頭の中をあの物体がよぎりました・・・ イワシをジャンキ干しと一緒に煮付けにしよう!! 梅干煮ならぬジャンキ干し煮だ!! これならジャンキ干しをたくさん消費できるなあ~ ということでやってみました。すると・・・
子供の頃、母のイワシの梅干煮はあんまり好きじゃなかったけど、何ともなつかしい味です! 特に煮たジャンキ干しがウマイ!! このジャンキ干しをほぐしてイワシの身と一緒に食べると・・・むむむ、これはイケる!ちょうどジャンキ干しも1年経って塩がなじんできたからでしょうか・・・ 焼酎のお湯割り梅干入り、ならぬウォッカのお湯割りジャンキ干し入り・・・(ウォッカってジャガイモとか何かの焼酎、だよね?) 海外生活の醍醐味(?)、代用日本食でささやかな晩ごはん、でした。