おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

リューリンの魚屋さん!!

2008-11-28 18:11:18 | まち歩き

2007年にEUに加盟して以来「西ヨーロッパ諸国で普通に手に入る」と思われる物がどんどんと大きなスーパーなどに並ぶようになり、結構売れているようです。多くのブルガリア人たちが出稼ぎでこれら西側諸国に行くからかもしれませんね。たとえば、ラスクのような乾いた固いパン!! イタリアやギリシャに遊びに行ったとき朝においしいコーヒーにつけたりしていただきました。最近ではスーパー「ビラ」のプロモツィア(売出)コーナーに山積みにされて、若い人を中心にカートにポコポコ放り込むお客さんがたくさん・・・ 日持ちするし、軽いし、ということらしいです。もちろん年配のお客さんたちは見向きもしません!! 「ビラ」はコーンフレーク、インスタントコーヒーのお徳用も売り出していて結構人気のようです。日本でもおなじみのものがようやく身近になりました。

さらに日本人の私にうれしいことが!! 肉の値段が上昇気味なのに魚類は据え置きかむしろ肉よりも安い!! 豚肉も鶏肉も骨抜きの脂身の少ない部位を買うと8レバから先なのに、魚は安いものが結構あります。鯉(ブルガリア語でシャラン)、鱒(パストゥルバ)は近所でとれるので新鮮な物が6レバ台から!! どちらも基本的にこちらの人はパルジェニ(フライ)で食べることが多いかなァ。ああ・・・ ごぼうがあったら鯉こくにするのに・・・ 輸入の海の魚も結構新しいニシン(ブルガリア語でヘリンガ)、鯵(サフリッド)や鰯(サルディナ)もよく見かけます。ピカデリー(高級スーパー。ソフィアではモールオブソフィアの地下に。)にいくと「Sushi」と大きく書かれてソムガ(鮭)やリバ・トン(鮪?カジキ?)が。そこそこ新鮮なようですが、それでも刺身で食べるにはどうかな?と心配になっちゃうんですが・・・

そこまで行かなくても近所にありました!! 魚屋さん!! リューリンの市場のなかに。いけすの中にはシャランが泳いでいて結構いろいろな魚が並んでいます。(もちろん刺身はムリでしょうけど・・・) 鰯や鯵、鯖はもちろん時には秋刀魚、それからモルスキ・エジック(海の舌?! つまりシタビラメ、クツゾコです!)も売ってたり。メルルーサも頭と尻尾、内蔵を取った状態で売られていました。メルルーサってフライになったのしか見たことないなあ・・・  

結構新鮮な海の魚が食べられるようになってウレシイ~!! 鰯は手びらきにしてニシェステ(スターチ)をつけてフライパンで揚げ、甘辛いタレで蒲焼風にしたり、パン粉をつけてフライにしてマヨネーズソースと・・・ 鯵は豆鯵だったので内臓を取ってきれいにした後じっくり素揚げにして玉ねぎと一緒にマリネに。私の好みはちょっととうがらしを入れてピリ辛南蛮漬け!! カルシウムも採れるし、ビールに合う!! 久々に海の幸、おいしかった。

Ikanishindaikon さらに昨日は大きな生のイカが足も内臓もついたまま1kg5レバくらいで売られていました。ウレシ~!! ほかの物を買おうと思っていたけど見た瞬間、即決。 たぶんスルメイカの一種と思うのですが身もワタもふっくら、たっぶり、ゲソもムチムチ!! イカのワタがある時いつもつくるのは大根とゲソとワタを煮る「ワタ煮」!! ちょっと甘めの味付けにしたら美味しかった!! 身のほうはガーリックオイル焼きにしてレモンを絞っていただきました。大きいからすごいボリューム!!

これらの魚類の入荷は日によってまちまちなのでいつもあるわけではないのですが、なんだか魚屋に行くのが以前よりも楽しみになっちゃったな~。そういえばもうすぐブルガリアでは「ニクール・デン」(聖ニコライの日)。みんながお魚を食べる日なので魚屋さんも張り切って仕入れるでしょう!!

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いよいよ温水が止められる?②

2008-11-25 18:05:58 | ニュース

2008novsnow 急に冬の寒さがやってきたブルガリアの首都、ソフィア。この前の土曜日の朝、8時までは雨だったのに、それからホンの30分のあっという間に「氷の世界」になってしまいました・・・ 話によると、月曜日には+14度になるはずだったのに、やっぱり氷点下のままで、寒い・・・

こんなに冬の寒さが厳しいロシア・東欧圏では一般的らしい温水供給システム。一本の管が住居棟を巡って温水+暖房を供給するという、一見とても合理的なシステム。でもそれは社会主義体制が続いていれば、の話。

10月1日付でソフィアの温水供給会社「トプロフィカツィア・ソフィア」が倒産する、との報道がありました。首都ソフィアの名物市長(?)ボイコ・ボリソフはトプロフィカツィアの買収を検討。ブルガリアの大統領パルバノフは「ボリソフのお手並み拝見」とばかりに静観の構え。(日本人の私から見ると双方ともなんだか893っぽい人なんだよね~)

とにかく、人々は「払わなくても何とかなる」とか「借金を帳消しにしてくれないのは不親切だ」、はたまた「全部資本主義が悪い!! やっぱりアメリカ・資本主義は悪だ!!」と、極右政党が活気づく始末・・・ そもそも「払っていない」=「誰か別の人が払ってくれている」もしくは「後で請求書が来る」という事実を知らないんだろうか?

そのせいで10月から毎日のようにこの「トプロフィカツィア」関連の話がニュースやみんなの話題になりました。とりあえず10月1日に温水が止まることはありませんでした。でもウチのヴホッドのようにたくさんためている所から止める、という話が・・・ でもそうするとものすごい非難の嵐・・・ だって中にはキチンと払っていた人もいるのに、全部止められちゃうのはどう見ても不公平。

別の報道では、トプロフィカツィアがたくさん弁護士を雇って強制代執行でアパルタメントや家具、年金を差し押さえることまで考えていると・・・でも、そうするには弁護士が足りない。さらには「温水の料金を払ってない人の家の電気を止める(!、えっ、何で? 温水と電気、何の関係?)」という報道も。

さらにその次の報道では、「そのブロック(住居棟)全部の温水を止める。未払金はそこの住人みんなで折半し、全部払ったらもう一度供給してやる。」というもの。これもちゃんと払っている人には不公平。それにこうすると隣人同士の関係にヒビが入りそう・・・ 先日、とうとうウチにも同じブホッドのおばちゃんが文句をいいに来ました。

「あんた、ナエマーテル(借家人)よネ? ソフストヴェニック(大家)はちゃんと払ったって?」

「いえ・・・ちゃんと状況を説明して、払ってくれるようにいったんですけど・・・」

「ハ?! これだ!! 結局ナエム(家賃)は取るけど何にも払いたくないって事ね!!」 と、大声で吐き捨てるように言って去って行きました。私が悪いんじゃないことは十分承知してくれているようですが、こういう隣人がまわりに増えるのは困るよね~。

結局の所、「トプロフィカツィア・ソフィア」は国が買い取ることになったみたい。「ナッド55(55歳以上)」という主に年金生活者を対象にした新聞には、「トプロフィカツィア」という巨人に対して同じリングに上がれない「ペンシア(年金)」というヒョロヒョロのボクサーの漫画が・・・ 確かに年金にはお金を出さないのに、と言われそう。あ~あ、払わなかった人たちはまた学ばなかった・・・ とりあえずウチはこれで助かったけど、ネ。

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できたかな? ワイン

2008-11-10 16:29:40 | ブログ

ミネラルウォーターの大きなペットボトルにワインを仕込んでほぼ3週間・・・ コメントで皆様からの反応もいただいたワイン作り、さてどうなることやら。そろそろ知りたちのワインも出来てきているようで「もうすぐだから出来たらあげるよ」的な話が出てきている今日この頃です。

「味見をして出来てるようだったら小さなボトルに詰め替える」というのがエメの指示でしたが、味見をしても出来たかどうかわからないよ・・・と思っていたらエメのダンナ、バリュから「ザハロメルを使え。ザハロメルが0になったら出来上がりだ」と言われました。ザハロメル? ザハル(砂糖)のメル(はかり)だから糖度計か。でもどこで売ってるの? 「どこの薬局でも売ってるゾ」

Vinomer1 Vinomer2 というわけで近所の薬局に行って買ってきた最終兵器(!)、ザハロメル。その名も「ヴィノメル(ワインメーター)」!! これはどうやらロシア製、と言うか「ソ連製」?(よく見るとこれはウクライナ製でソ連崩壊後の製品でした・・・) でも、こんな物が薬局で、それも1レバちょっとで売られてるんだ・・・ それだけみんなが自分でワインを作るってことなんですね。

Vinomer3 茶漉しで濾しながらグラス一杯分だけ注いで試してみることに。ザハロメルを入れてみると・・・ あれれ?もう糖度が0!! つまりこれってワインが出来てるってこと? 試しに飲んでみると・・・ う~む、これは確かに若いワイン。オリを除いていないので、これはオーストリアで言うところの「シュトゥルム」かな? そういえばブルガリアに来る途中、ウィーン乗継のときに街でシュトゥルム飲んだのを思い出すなあ・・・

それにしても簡単に出来るモンです・・・ それに思ったより早い!! マゼ(地下倉庫)ではなくて部屋の片隅においておいたから? でもラドミルのババ・エレナは「20日以上置いちゃいけない、酸っぱくなるから」って言ってたなァ・・・(ちなみにこのババ・エレナ、「ワインを造った同じビドン(樽?のような大きな容器)でキセロ・ゼレ(キャベツの漬物)をつくるから20日なんだ」と言い出して聞いていた周りの人から「オエ~、アンタんトコのワイン、いらない!」と言われてました・・・) 5kgのぶどうから1.5リッターのペットボトル2本と500mlのペットボトル半分のワインが出来ました。これから熟成とオリびきして・・・ 味がどう変わるのか楽しみです! 

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「マイコ~詐欺」・・・ブルガリアの「オレオレ詐欺」\('д');/

2008-11-08 17:23:54 | ブログ

ある日のランチに友人のボビーとイヴォ親子にお呼ばれになり、ウチの下に住むターニャ(彼らの友人でもある)と一緒に行きました。サンドイッチとコーヒーの軽めのランチでしたが手作りのリューテニッツァとパンの相性は最高!! ついつい食べ過ぎてしまいました。

ここの家、息子のイヴォは日本語で言うとたぶん「多発性硬化症」という病気だと思うのですが、車椅子でほとんど外に出ることができません。でもすっごく明るい性格で英語も上手でコンピュータも使うインテリジェントな楽しい友達です。お母さんのボビーも日本に関心があって、「今度はクレチキ(箸)でどう食べるのか教えてよネ!」とニコニコ。

と、そこへ電話のベルが・・・ お食事していた部屋のボビーの席のすぐ横に電話機はあります。すぐボビーが受話器をとりました。が、様子がヘン・・・

「ハァ?誰にかけてるの? 誰のマイコ?」

マイコというのはブルガリア語で母親を指す「マイカ」という語の呼称形で「お母さ~ん!!」と呼ぶときに使います。

「警察に電話するわよ!!」・・・バーン。(と受話器を置く音) 「まったく、モォ~!!」

どうしたの?と聞くと、「まただわ!! ”マイコー、マイコ~ 事故を起こしたからお金がいるんだ~”って、泣きそうな声でかけてきたのよ!! これで3回目よ!!」 えっ!? それって日本で言うところのオレオレ詐欺!!

Goldenpage 「息子のボクはここにいるんだけど(笑)」とイヴォ。「ポカザーレッツ(電話帳)で女性の名前のところを探してかけてるのかなあ・・・ この国の電話帳、1997年から変わってないから・・・」 「イエローページ」ならぬ「ゴールデンページ」という職業別電話帳は最近新しく出たみたいだけど・・・そんなに古いんじゃ「載せたくない」と今希望しても以前の個人情報がタレ流しのままじゃない!まったくアテになんないんだから・・・

最近多いんだそうです。電話だけでなく突然家に男の子が訪ねてきて「娘さんと友達なんだけど彼女にケータイを貸したら返してくれなくって困ってる。50レバすぐに都合してくれ」 たまたまそこの家にそんな年頃の娘がいたりすると親としては 「そりゃ~悪かったね」と疑いもせずにお金を渡してしまったり・・・ でも考えてみると、その理由も50レバという金額もおかしい話なんだけどネ。

警察に摘発されているオレオレ詐欺グループもあるそうですが、追いつかないのが現状のようで・・・日本と同じですね!家族を思う気持ちを利用して、まったくホントに!!!(怒) そういえば日本のうちの親のところにもオレオレ詐欺かかってきたって言ってたな~。用心するようにまた電話しておこう!!

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ジェンスキー・パザールに行ったら、ランチはコッペパンサンド!!

2008-11-04 04:11:56 | まち歩き

Zhenskipazarskarastand 毎度おなじみソフィアの台所、ジェンスキー・パザール!! いつも本当に人でいっぱい!! 野菜をはじめ肉、魚、チーズ・ハム類、さらに衣料品、クツ、毛糸まで何でもあります!!

川が真ん中を流れる大通り「スリヴニッツァ」の「ロボフ・モスト(ライオン橋)」方面から入って行くと、このパザールはだいたい2つの筋になっていて、南に向かって左の列は食料品、右の列は衣料、雑貨などを主に売っているので分かりやすいな~。

そしてこの通りには買ってその場でパクッといけるスナック類やパン、おかず類も充実!観光に来られたらここでパザール見学&ランチがおススメです! 冬以外はフルーツもたくさん売っているので旅行中のビタミン補給にりんごや桃、ぶどうをちょっと買って、水道で洗ってつまんでもいいですよね~。買いたいものを指差しながら「ダイテ・ミ・ポロビンカ!」と言えば500g、りんごだと2~3コ、ぶどうだと大きめの一房くらいの量を売ってくれます。

さらに、たくさんの人が昼時に行列をつくっているのが「スカラ」のお店!! スカラ=グリルのことで、キョフテ、ケバプチェのようなひき肉料理やナデニッツァ(ソーセージ)、カルナッチェ(ぐるぐるソーセージ)などの腸詰、さらにはシシチェなどの串焼きを焼いています。2008年11月現在、ジェンスキー・パザールで一番安いキョフテ、ケバプチェは1コ45ストティンキ!! (100ストティンキ=1レバ=0.5ユーロです。今日1000円が15レバになってました! 円高でちょっと得した気分?) これを「ピトカ」にはさんで食べます。

「ピトカ」というのは、普通のスライスできるようなパンではない、1コ1コ焼いてあるパン(いろいろな大きさはありますが)を指してます。ドネルサンドに使うピタパンも「アラフスカ・ピトカ」と書かれて売られています。こういう「スカラ」のお店で言うピトカは日本で言うところのまさしく「コッペパン」!! そう、あの給食で出てたのと同じだ! これに焼きたて肉汁たっぷりのケバプチェをはさんでもらって食べます。おいしい汁がパンにしみてウマイ!!

Zhenskipazarskarasands 店にもよりますがジェンスキー・パザールの中のスカラ屋さんはトッピングもいろいろできます。おいしいトマトソース「リューテニッツァ」、フライドポテト「パルジェニ・カルトフィ」、ヨーグルト入りきゅうりのマヨサラダ「スネジャンカ」などなど、20~30ストティンキで一緒にはさんでもらいます。私のお気に入りのトッピングは「リューティ・チュシュキ」!! グリルしてオイル漬けになっているとうがらしです。辛いの大好きだから、これははずせない!!

よくお店を見て、焼きたてを売っているところを選んで買えばまちがいなくオイシ~!! にしても結構大きくてボリュームがあるし、これにかぶりついている(時にはとんがらしの辛さに涙や鼻水を流しながら・・・)私の姿は結構笑える(!!)かも・・・ あんまりお上品じゃないけどおいしくて手軽で栄養もバッチリとれるコッペパンサンド!! ソフィアに旅行に来られたら是非お試しください!!

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