ショップにいったらそそられる新しいアルバムがまるでない。未開封の値引きしている棚に一寸前の良いアルバムがあって、安くなっていてリリース時に3割ぐらい高く買ったアルバムが数枚混じっていて、すると持っていないけれど良いものが混じっているだろうと想像できる。
知らない人だけれどジャケを覚えていた一枚を買ってみた。
1曲目軽いタッチできれいなハーモニー、バイブがシングルトーンでメロディを入れる。いつもならば買わないかもしれない上品なメイン外リームか、1曲目はプロローグ。
続く2曲はピアニストのオリジナル。ミディアム・テンポの曲はMJQを意識したそれでいてリズムは若々しくした感じ、ピアノも無茶はしないけれどしっかり弾いている。
実は1stインプレッションは感じをよくつかめなかったけれど、2度目でMJQをおもいだしたらばハハーンときた。
3曲目、ゆったりとした良いバラッドで、なんだか懐かしい和音もいれて端正なピアノ、ジョン・ルイスを思い出した。
5曲目D・エリントンの曲は聞き覚えないけれど美しいピアノ・トリオ、ずっとドラムスが上手いバックを叩いているけれど、今NYで大忙しのこの前も「Luis Perudomo」のアルバムで聴いたばかりのRodney Greenでした。
6曲目はミルト・ジャクソンの曲、“The Cylinder”ドラムスのシンバルがいかにもそれらしい感じを作っています。
7曲目ミディアムで初めて急激にテンポをあげるバイブ、負けじとピアノもテンポを軽やかに上げて、軽々とうまさを見せつける演奏。
8曲目はラベルの曲をトリオで、ここらへんでしっかりクラシックの素養もうかがわせアレンジもとても良くてアーロン。
9曲目はガーシュイン、これを上品にまとめて、聞くほどにこのピアニストのうまさが見えてきます。
こちらは知らないで聴き始めたけれど、聞くほどにアリャとうまさがわかるアルバムで、で題にとんじゃうのだけれど、私折り紙があまりうまくありません。ぶきっちょとオクサンに言われるけれど、角と角をしっかり合わせていくとかが苦手な性格です。
朝出かけるときに使ったタオルケットなどをきっちり四角に畳んでいく人いますが、私10センチぐらいずれている。(ていうか畳むのは四日に一回ぐらいか、べっとの上に広げておくぐらい)
“私タオルケットを畳みません”じゃ、あまりにみっともないので、“折り紙は苦手です”になったのだけれど、この端正で軽々とピアノを美しくこなすピアノを聴いていると、どうも劣等感まで覚えてしまいました。
the bespoke man's narrative / aaron diehl
Aaron Diehl: piano
Rodney Green: drums
Warren Wolf: vibes (1-4, 6, 7, 10)
David Wong: bass.
1 Prologue
2 Generation Y
3 Blue Nude
4 Moonlight In Vermont
5 Single Petal Of A Rose
6 The Cylinder
7 Stop And Go
8 Le Tombeau De Couperin (III. Forlane)
9 Bess, You Is My Woman Now
10 Epilogue;