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JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

喜望峰の風にのせて

2025-05-02 13:18:32 | 映画


海洋の話が好きでDVDをみたし、ドキュメンター作品の本も読んだ。
海洋物が好きだからと別のDVDを借りたら、この前読んだ「狂人たちの世界一周」の無寄港世界一周のレース、ゴールデン・グローヴ・レースを題材にした映画だった。
サンデータイムズ社が企画した1968年に開催されえたこのレース、9人が参加し8人が脱落した。
映画は優勝したイギリスのロビン・ノックス=ジョンストンが主人公ではなく、レースに参加したドナルド・クロスハーストという人が主人公。このクロスハーストを演じたのが「英国王のスピーチ」のフリン・ファースト。監督は「博士と彼女のセオリー」のジェームズ・マーシュ、スタッフは素晴らしいけれど、題材としては重くなるだろう。

というのもレースでは、完走者がロビン・ノックス=ジョンストンただ一人で、この映画の主人公ドナルド・クロスハーストは一番の悲劇人になるからだ。
エレクトロにクスの会社を営むドナルド・クロスハーストは、非常にポジティヴな性格で、自分の開発品の機材の販売に、このレースが利用できると考える。会社はかたむいていて、家族を養ううえでも大きな賭けにでる。ヨットに素人なのに前向きに挑戦をはじめ子供3人のいる家庭を納得させレースに参加する。
そして長い不慣れな航海に変調をきたしていき、悲劇に繋がっていく。
本の方はメンバーがたくさんだったけど、こちらはその一人が対象だからわかりやすい。ただ相手は悲劇の人と解っているのでそちらはつらい。本では読み取りずらい主人公の苦悩が伝わる。前向きな人間が、すべて壊されていくことが描かれる。

この映画単に悲劇をえがいているわけではなく、壊れていく主人公が最後にたどり着く心境を描いたもの。
公開された映画の間違ているところは、その邦題。「喜望峰の風にのせて」これじゃ伝わらない。
原題は「THE MERCY」 慈悲という意味。邦題を付けた人はこのタイトルがついた理由を知っていたのだろうか。
ピーター・ニコルスの書いた「狂人たちの世界一周」のさいごのページ最後の文章はこうである。それは亡くなったクロスハーストが船に残したログブックに残した最期の言葉。

「これは慈悲である。」

この映画で知ったことでうれしいことが、エンディング・ロールでながれた。
優勝したロビン、ノック=ジョンストンは優勝賞金をクロスハーストの遺族に贈った。

ツタヤ 採点 3.15 採点  3.2
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アドリフト 41日の漂流

2025-04-29 10:29:36 | 映画


漂流の話が昔から結構好きで、読んだりしている。ネットで見ていたらそんな題材があるので借りてみた。
2018年アメリカの映画だそうで、主演はシィリーン・ウッドリー(1991年生まれ)、この人知っている。
この人がでた2014年の映画「きっと星のせいでない」が大好きな映画だった。



その彼女もちょっと年がいっての、漂流もの体当たりな演技になった。

最初から、マストがなくなった壊れた船に取り残されたヒロイン。大きな嵐にあってフィアンセのリチャードがいない状態からストーリーが始まる。
その後、画面ではデンキーにしがみついた彼をみつけて船に引き上げ、漂流がはじまる。
タヒチからカルフォルニアへ航海の途中での嵐で船は自力走行が不可能で、ハワイを目指し漂流をはじめる。
後半、なるほどそうだよね、という場面があって話が落ち着く。しれも実話なので、突飛な結末ではなく、現在も航海を続けるヒロインがエピローグで移り納得の終焉となる。
ヨットのドキュメンタリーを丁度読んだところなので、海の風の優しさと凄さを思う。

アドリフト 41日の漂流
評価  3.05   ツタヤ評価 3.26
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幸せな人生の選択

2025-04-22 22:24:38 | 映画


幸せな人生の選択

日本タイトルはどうでも良いようなものになっているけれど、現代は「トルーマン」、主人公のかっている犬の名前だ。
どう考えてもことらの方がおさまりが良い。
話はスペインに住む肺がんで余命がない友のもとを、カナダから落ち連れた親友との4日間の物語になる。

カナダの冬の街並みとギターの音で始まって、主人公がスペインに出発する場面は、わずか1分で死期を悟った友人への思いが見事に表された。
実に丁寧に描かれたストーリーは、この年になる見には実は身近だ。
亡くなる友人を送ったことも、いやもうすぐこちらの身のことかと思うことも、また気を使ってくれる息子がいることも、すべてこの映画はこの年になると身にしみる。

2015年のスペイン・アルゼンチン合作でセスク・ゲイ戸井監督の作品でスペイン版アカデミー賞といわれる第30回ゴヤ賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞の5部門を受賞したそうだ。
このストーリーなら、日本を舞台に俳優をえらんでリメイクが十分に可能な日本にあるストーリーだとおもった。
ゴミみたいな犬も良い。

採点 3.7 ツタヤ採点 3.02
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テネット

2025-04-18 15:17:58 | 映画


DVDを選ぶのに、クリストファー・ノーケンの作品ということで選んでみまました。
これが凄い、画面が実に迫力あるなとおもいますが、実は何が何だかわからない。
マイケル・ケインが長々と話すところでちょっと寝てしまった。
借りたDVD良いところは途中で止めること、も一度見ることが出来ること。
ということで1日目は27分でアウト。
映画の内容はというと、これが説明できない。所がないのでネットでストーリーをよむけど、それでも解らない。
ただ1日目で見たところは了解で2日目。
50分あたりで、だれが悪党かがわかってきて、100分あたりで、これが高級アクション映画ということにする。120分で終了。
3日目で残りをみたけれど、是結局説明できない。時間をさかのぼることが出来るとだけ書いておきます。

採点 3.4 ツタヤ採点 3.26




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最近見た映画

2025-04-12 11:35:18 | 映画
劇場に映画を見に行くことが減っていますが最近劇場で見た映画。
これが凄い。



お姫をちょっと預かっていった。これは悪魔が結構こわくて表案は良くなかった。
評価の方は遠慮しておきます。色はきれいだった。
そのあとは水族館ですごしまして、ジイジの役目を果たしました。

 
 


桜を見に行く旅行は中止になって都内で済ませたけど、今一つ旅行気分はないので、本日はもう一つイベントしました。
まずは映画、お仲間の方の評判も良いのでもタイト思った映画に行きました。



アメリカ・イギリスの合作映画で監督はエドワード・ベルガー。
「教皇選挙」 タイトルそのものストーリーですが、登場人物を一人一人のキャラクターをきちんと描き、重量感のある映画でした。
教皇の選に投票する104人の枢機卿は隔離され、密室劇となるが、密室と外との切り替えが見事。カメラワークも重厚、音遣いも良く、うまく作っている映画でした。
シスター長の役をしたイザベラ・ロッセリーニ、見たことあるとおもっていたら、イングリード・バーグマンの娘なのですね。年はもういっているけれど、上品なところ、お母さんにそっくりで嬉しくなりました。

採点 4.4  映画COM 採点 4.0

で映画の後にはカキをいただきに行きました。

 

食後、ここら辺にたくさんあるアンテナ・ショップを歩いて地方のものをかって旅行気分。


「島根名産」


「岩手名産」


「高知名産」


「山形名産」

ここら辺を順番にいただき旅行気分も納得。





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ミッション8ミニッツ

2025-03-31 14:53:08 | 映画


2011年ダンカン・ジョーンズ監督の2作目のSF映画。
主演は2001年「ドニ―・ダーゴ」で主演をした、ジェイク・ギレンホール。筋を説明するのはなかなか難しい。基本時間移動ものだから、あるぶぶんにはかならず無理がある。
でもとりあえず書くと、突然見ず知らずの列車の中にいて、8分後に列車が爆発を起こす。気が付くと主人公のコルター・スティーヴンスはカプセルの中にいて、植物人間と化し、爆発した列車の乗客の脳内に記憶と同化してそのを追体験したいとしらされる。そして次の爆破テロを防ぐために8分の記憶の中で行動して犯人を特定してくれるように依頼される。コルターは何度も8分間を錯誤しながら体験し犯人を突き止めていく。
犯人を特定し、次のテロがふせげるが、体験のなかでコルターは次なる試行をできるように指示を出していたグッドウィン空軍大尉に頼む。そこで起こることは・・・
という映画。実はこの手のSF映画好きな方で、この映画かなり上手い。8分を繰り返すことの効果がおりこまれていくので興味深い。一体どうなっているのと思ったら、脳内記憶という世界に、パラレル・ワールドというのが加わって思わぬ結果となっていく。
女性のグッドウィン空軍大尉を演じたヴェラ・ファーミガ(「マイレージ・マイライフ」でゴールデン・グローブ賞助演女優賞を受賞)が良い味をだしている。

採点  3.75    ツタヤ採点  3.55
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90歳、何がめでたい。

2025-03-22 12:58:53 | 映画



義理の姉が観たいけど劇場が見つからないというのでDVDを借りてあげた。
「90歳、何がめでたい。」俳優、草笛光子の90歳を記念した映画のそうだ。
内容は作家、佐藤愛子の同名エッセイを映画にアレンジしたものだ。
残念ながら佐藤愛子の作品を一つも読んでいないので、失礼になりますが、気風の良い物言いはしっている。
映画の主人公ももちろん佐藤藍子だから、草笛の雰囲気もあいまって、気持ちがいい。
現在101歳の佐藤愛子が93歳の時に女性セブンに執筆していたエッセイを出版したものがもとになっている。
90過ぎれば、「ダラダラ・ヨロヨロヘトヘト」なのよというこの前読んだフレーズが出てきて笑ってしまいます。
ストーリーはそれほどのこともおこらないし、有名な人がどうでも良いような役で顔を出すのもどうでも良いように思います。

草笛光子をみる映画、というようり90歳の草笛光子さんに力をいただく映画であります。

採点 2.70 ツタヤ採点 3.50
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モリコーネ

2025-03-18 16:14:39 | 映画


エンリオ・モリコーネが自らを語る2017年のドキュメンタリー・映画。
原題は「エンリオ」だけど日本では「モリコーネ」が通るのだろう。
モリコーネは2020年に亡くなっているからその数年前の貴重な映像と、彼の凄さを検証するドキュメンタリーだと思う。

モリコーネの音楽が大好きで、彼の作品集を見つけて喜んだ。

彼自身が指揮をとるコンサートは結構行われているようで、これも手に入れた。



演奏曲目はこのよう。



モリコーネの作品を演奏をしているミュージシャンはおおくて、ジャズの場合、特にニューシネマ・パラダイスが多いように思う。
そのメロディからとても色彩のつよい演奏になるからなのかもしれない。
モリコーネに特化(一部)したアルバムを並べたらこうなったが、どれも結構いいアルバムになっていると思う。



そして今回のDVDになるけれど、最初からモリコーネ(というより映画タイトルのエンリオの方がいい)が自宅でエクササイズをしている場面から始まる。
自らが、自分の軌道と感情を語る形式で進むドキュメンタリだから、かなり興味をそそられる。
ほとんどの曲で、これはやめるとか、これは面白くないとか言い続けているので、そのような性格なのだろうけど、実はその力とは裏返しで作品は素晴らしい。
映画では、エンリコ・ピエラヌンッエ,パット・メセニーやハービー・ハンコックが彼を語る。

 

楽団のトランペッターの父にトランペットを仕込まれ、その後楽曲を学んだエンリオは、編曲者からスタートを切ってヒット曲のアレンジを多くてがける。
そのあと、映画音楽の作曲を手掛けるようになるが、実はクラシックの作曲が本筋とおもっていたようで、映画監督とも折り合いが良くなかったと語っている。
しかし、作る曲は、監督を魅了し、それが語られる。
本人が語るからまさにそのままで、1986年のアカデミー賞候補、「ミッション」”ガヴィウリエルのオーボエ”ではハービー・ハンコックの”ラウンド・ミッドナイト”の方が受賞し、大きな不満ががうまれた。
次も「アンタチャブル」でh、これは坂本龍一の”ラスト・エンペラー”に阻まれた。
その後2作をもダメで、トランティーニの「ヘイト・フル・エイト」でやっとアカデミー賞を受賞した。

映画音楽が好きではないと、ちょっと引くところはあるかもしれないが、いかに音を映画に入れていくかのエンリオの話など、とても貴重な発言が収録されている。

これ見ていて、”ウエスタン”という曲がとてもきれいだと認識したし、”ワンス・アポンナ・ア・タイム・イン・アメリカ”はもう一度、見ようかなともおもった。

音楽ネタで採点はちょっとあまくなって3.90   ツタヤ採点  3.50

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女神の見えざる手

2025-03-08 13:44:31 | 映画


久々にこれは面白いと思う映画に出会った。社会派サスペンスの分野に入るのだろう。
お話は銃器規制に関する法案にかんするロビスト同士の戦いを描いたもの。
監督ジョン・マッデンは「「恋に落ちたシェークスピア」を作った人で、主演はジェシカ・チャステインという人でめちゃくちゃかっこいい。エリザベス・スローンというやり手のロヴィスとの役だけど映画タイトルも「ミス・スローン」となっていて、それも当然の映画になる。
どうして米国で銃器規制が進まないのか、つね日頃からおもっていたので、なんか米国の暗部を観ているような思いになった。
とにかく、交渉のカードを読み切ることがすべてで、そのかっこよさに度肝を抜かれる。
このような人と日常はともにできないとはっきり思うは同でもいいけど、米国のロビストって異常な仕事だと思おう。
絶対おすすめの映画です。

採点 4.15    ツタヤ採点 3.88

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オットーという男

2025-03-04 16:04:41 | 映画



オットーという男

2022年のアメリカ合衆国のコメディドラマ映画。
2015年のスウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』のハリウッドリメイク作品。
この映画が良かったのとの、それをとむ・ハンクスがリメイク、主演をしたので借りてみた。
『幸せなひとりぼっち』は舞台はスウェーデンの田舎町でイラン人一家が移り住んでくるはなしだけれど、こちらは舞台がペンシルバニア州、何人だかわからないけれど、メキシコプロレス人形で子供が遊ぶからメキシコからの移民だろうか。
亡くなったオクサンがすべてで、偏屈なオットーがその一家に振り回されながら生きることを認めるはなしになる。
枠組みはおなじだけれど、米国に持ってきたことでちょっと雰囲気がかわる。移民なんてアメリカでは普通だから、移民の違和感がスウェーデンの田舎みたいにないのが映画の雰囲気をちょっと変えている。
オットーの日常の辛さが強調されるような形になった。
もちろんオットーを演じたハンクスの表情がうまいから当たり前か。
オットーの若い時代をえんじているのが、ハンクスの息子というのも興味あった。

採点  2.9 ツタヤ採点  3.37

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