ジャケからはハーモニカの人のようだけれどまるで知らない。中古屋さんでもう一枚ぐらいと思っているときに拾ったアルバム、1曲目にシュガーを演っているのが聞きたいし、その後の曲からも大狂いはないだろうと想像した。
結果なかなか良いじゃないで、ロスあたりのミュージシャンでつくったアルバムのようです。
1曲目、タレンタインの好きな曲をどう料理するのかが楽しみで、抑えたリズムとギターをバックにとてもリラックスした演奏、トゥーツ シールマンス系というのが一番ぴったりの感じです。
2曲目はシンセかストリングオケをかぶせたしっとりしたオリジナル。
3曲目もオリジナルで“My Sugar”だから1曲目と掛かっているのかもしれません。
4曲目ギターをバックに“Skylark”でこの後誰でも知っているスタンダードがゆったりと、リラックスした雰囲気で続きます。
5曲目“Body And Soul”はこのオジサン一人のピアノとハーモニカの多重のようです。
6曲目シアリングの“Conception”では、軽やかに切れるドラミング、知った名前Joe Lababeraを見つけました。
ギターソロが時々はいりますが、ハーモニカもインプロぐいぐいというのではなく、慣れ親しんだフレーズ、メロディーを綴っているようで気張らない。
ジャケを見るとこのオジサン、かなりいい歳のようで、これだけ長く吹いていればこれくらい吹けるんじゃと思わせる軽やかさ。
もちろんレコーディング、そんな甘さもプロもいませんが、実にゆったりさせる。
ハーモニカって実は我々年代ではかなり懐かしい楽器、たぶん最初に自分のものになったのがこの楽器でないでしょうか。
毎年夏休みになると1ヶ月ぐらい祖母に連れられて祖母の生まれた浜辺の家で暮らしました。その家の隣には、東京の会社の保養所があって、そこにもその会社の経営者の娘が、こちらも長期滞在。
夕暮れ海を眺めながらハーモニカを吹いていると隣に出てきて話をしたりした淡い思い出。(結構きつい娘だったけれど)
その時からづっとハーモニカを吹いていたら、このアルバムの何曲かは吹けるのでないかと妄想しただけの話です。
この記事のタイトルはこのRon Kalinaオジサンが休むのではなくて、ハーモニカオジサンになりきれなかった、ただのオジサンが今日からお休みですという曖昧なタイトルでした。
Getting My Axes Together / RON KALINA
Ron Kalina harmonica,piano
Todd Johnson electric bass
Ron Eschete guitar
Kendall Kay drums
Barry Zeeig guitar
Joe Lababera drums
Keith Droste piano
Dave Mackay piano
1. Sugar
2. The Kite
3. My Sugar
4. Skylark
5. Body And Soul
6. Conception
7. Emmanuel/Once Upon A Summertime
8. It Never Entered My Mind
9. My Foolish Heart
10. Golden Earrings
11. Europa
12. The Nearness Of You
13. Alone Together