今年の元旦は東京にいる天使は風邪をひいていて会うことができなかった。関西からの天使は年末からきているので5人でのおせちをいただいた。
3が日をほとんど家から出ずに過ごしてきたけれど、外の具合はよろしくないようで、これからも家時間が多いのだろう。
チェロの練習も毎日するのだけれど、今の課題曲がどうも頭にはいらない。予想と違う音が連なっているように感じるけれど、作曲家がつくったものだから、課題曲として何とか乗り切らなければとゆっくり始めている。
チェロの演奏家って派手な動きはしないけれど確実にやることをやっているように思う。
年末から集まった(1年ぐらい前のアルバムもあるけれど)アルバムを並べてみた。
まずはチェロを始めたころ勇気づけをいただいた水谷川優子さんの新譜、ジャケットも舞台女優のスナップのようで、ベルリンとイタリアに在住の演奏家のメッセージのようです。アルバムはブラジルの作曲家エイトル・ヴェラ=ロボスの曲を集めたもので聞きごたえがあります。
「BLACK SWAN」 水谷川優子(チェロ) 黒田亜樹(ピアノ)
「ブラック・スワン」~ヴィラ=ロボス(1887-1959):チェロとピアノのための作品集
(1)黒鳥の歌W122(1917)
(2)さすらいW461(1946)
(3)-(6)チェロ・ソナタ第2番Op.66,W103(1916)
(7)シクロ・ブラジレイロW374(1936)~第2楽章「夕べのときめき」
(8)-(13)小組曲W064(1913)
(14)(15)ブラジル風バッハ(バシアーナス・ブラジレイラス)第2番(1930)より
(14)アリア「祖国の歌」W250
(15)トッカータ「カイピラの小さな汽車」W254
【演奏】
水谷川優子(チェロ)
黒田亜樹(ピアノ)
【録音】
2019年9月16-20日オドラデク・スタジオ、ザ・スフェアーズ,イタリア[62:41]
もう一枚は出ていることを知らなかったけれどジャケで顔を見て気が付いたアルバム。2CELLOSのハウザーがロンドン・シンフォニーをバックに有名チェロ曲お演ったもので選曲もうまい。相方のルカもこの前ビバルディの四季全曲演奏したアルバムを出しているからそろってよかった。(今年の来日はダメだろうね)
「CLASSIC HAUSER] HAUSER CELLO
1. チャイコフスキー: 白鳥の湖より第2幕
2. ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番第2楽章
3. ダッラ:カルーソー
4. バッハ:G線上のアリア
5. チャイコスキー:くるみ割り人形~パ・ド・ドゥ
6. モーツァルト:クラリネット協奏曲~アダージョ
7. ショパン:夜想曲第20番嬰ハ短調 遺作
8. マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナより間奏曲
9. イルマ:リヴァー・フロウズ・イン・ユー
10. ヘンデル:リナルド~涙の流れるままに
11. ザンフィル:孤独な羊飼い
12. モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番~第2楽章
13. ボロディン:弦楽四重奏曲第2番~第3楽章夜想曲
14. プッチーニ:トゥーランドット~誰も寝てはならぬ
15. モーツァルト:レクイエム~ラクリモーサ
16. バーバー:弦楽のためのアダージョ 作品11
【演奏】
ハウザー(チェロ)
ロバート・ジーグラー(指揮)
ロンドン交響楽団
【録音】
2019年6月 ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール
日本のチェリストとして宮田大ちゃんや横坂源ちゃんが有名になっているけれど、最近若手もアルバムを出しているので並べてみた。まずはちょっと古いアルバムだけれど1989年生まれの伊藤悠貴氏のアルバム。ラフマニノフの演奏で高い評価という事で買ったアルバム。
「ザ・ロモアンチィック」 伊藤悠貴
【曲目】
(1)ラフマニノフ:夜のしじま作品4-3(伊藤悠貴編)
(2)スクリャービン:ロマンス(伊藤悠貴編)
(3)チャイコフスキー:ユモレスク作品10-2(ゲリンガス編)
(4)ディーリアス:ロマンス
(5)ブリッジ:春の歌
(6)リル:記憶(伊藤悠貴に献呈、世界初録音)*
(7)エルガー:愛の挨拶作品12
(8)アイアランド:聖なる少年(伊藤悠貴編)
(9)シューマン:献呈作品25-1(伊藤悠貴編)
(10)マーラー:私はこの世に捨てられて(ゲリンガス~伊藤悠貴編)
(11)シュトラウス:あなたは私の心の王冠作品21-2(伊藤悠貴編)
(12)ポッパー:ハンガリー狂詩曲作品68
【演奏】
伊藤悠貴(チェロ)
ダニエル・キング・スミス(ピアノ)
ジェイムズ・リル(ピアノ)*
【録音】
2017年4月12日~14日 五反田文化センター
そして次が辻本玲氏のアルバム。1982年生まれだから大ちゃんや源ちゃんより年上だけれどアルバムはこれがデヴュー。こちらも有名な曲を集めたもので伊藤氏との音色の違いなどがとても面白い。演奏についてはただただ神戸を垂れて聞く身だけれど音色はこれ個性だから。
「オブリヴィオン」 辻本玲
フォーレ:夢のあとに
チャイコフスキー:感傷的なワルツ
ドヴォルザーク:4つのロマンティックな小品より 第1曲
サン=サーンス:白鳥
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
クライスラー:愛の悲しみ
モリコーネ:ガブリエルのオーボエ
メンデルスゾーン:無言歌
ブルッフ:コル・ニドライ
シューベルト:アヴェ・マリア
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ピアソラ:オブリヴィオン
カタロニア民謡/カザルス:鳥の歌
【演奏】
辻本玲(チェロ)
須関裕子(ピアノ)
【録音】
2019年 2月20-21日 稲城市立iプラザ ホール
そして最後が佐藤晴真さん。昨年日本チェロ会では一番の話題だったのではないでしょうか。日本人初のミュンヘン国際音楽コンクール、チェロ部門を優勝した22歳。
凱旋して昨年9月に録音したアルバム。チェロの響きスケールの大きさと余裕にうれしくなってしまいます。
「The Senses」 佐藤晴真
ヨハネス・ブラームス(1833-1897)
1.チェロ・ソナタ第2番Op.99
2.メロディーが導くようにOp.105-1
3.森に覆われた山の上からOp.57-1
4.死、それは涼しい夜Op.96-1
5.子守歌Op.49-4
6.チェロ・ソナタ1番Op.38
佐藤晴真(チェロ)、大伏啓太(ピアノ)
録音:2020年9月7日~10日稲城市立iプラザ・ホール
という事で最近のチェロ話題作を並べて聞いてみた。もちろんまるで違うのだから、こちらの練習にはちっとも影響はないけれど、頑張ろうとは思います。