少し前にVit Svecというチェコのベーシストが参加するクジラのシッポをジャケにしたアルバムが話題になりました。
Vit Svecはその前のアルバムから凄いベーシストだとおもっていましたら、2007年に来日してピットインで会うことできました。懐かしい思い出です。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070513
その後、活動をしているのは解っていえますが、リーダーアルバムがないまま気になっていたら、中古ショップで見たアルバムに名前がありましたので、即買いです。
リーダーでないし、サウンドからするとお手伝い的な感じもありますが、これが凄く良い。
リーダーはピアノの人みたいですが3管、バップグループの編成を呈しながら、これがイタリアのバップ復興とは違う行きかたで、これはこれでとても面白い。
ところで1曲目、サイドワインダーみたいに始めるとこれが、ジャズロック、ジャズファンク、ジャズラテンみたいに思われる演奏で、マイケル・ブレッカーが吹き始めたかとちょっと思います。
2曲目哀愁あるテーマでトロンボーンがかなり良いフレーズを吹きます。
3曲目はこれがもっと哀愁たっぷり、3管のユニゾンが気持ちよい、これはたまりません。
4曲目はモダンな曲。
5曲目、このようなサウンドはすでに経験済みなのですが、消化のあと、洗練のあともある演奏で、ヴィートさんの正確無比な4ビートが気持ち良い。
6曲目は「Body and Soul」で聴いたことのあるアラン・パスクァの曲、なんとも心が和む演奏で、7曲目も聴いたことがあるようなジョン・スコのファンイーな曲ですヴィートのなんとも重心の低い安定したベースソロが懐かしい。
9曲目、カッコいいフェンダーが効いたバップ曲、イディア6を思い出す演奏は、イタリアだけじゃない、チェコも恐ろしいくらい凄いのです。
GROOVE ROOTS / Limited Edition
Miroslav Hloucal(tp,flh)
Rostislav Fras(ts,ss)
Premysl Tomsicek(tb)
Jan Hala(p,el-p)
Vit Svec(b)
Pavel Razim(ds)
1. GROOVE ROOTS
2. MEDIANOCHE
3. TANGO LA VIDA
4. DON QUIXOTE
5. FULL HOUSE
6. HIGHWAY 14
7. CHARIOTS
8. ISLAND
9. JOSH
10. MAGIC