たいてい1月は皆さんの昨年のまとめとか、しめてみてスルーしていたものでやはりほしいとかを拾って聴きます。このアルバムは、雑誌で注目ということで、普段なら手が届かないものですが、是非聴きたくなりました。もう当たり前に有名なのでしょうが、私初めて、でこのアルバムかなり気に入りました。
1曲目で出しのギターの愕しい雰囲気と泥臭いドラムス、オリエンタルなメロディがミュートではいり、途中のドラムスはジャック・ジョンソン風で、まずはマイルスを思い出しました。その後ミュートをとるとこれはフレディー・ハバートです。
2曲目ミュートの乾いたメロディが私は好きです。混沌のなかであきらめることの無い意志みたいなものを感じます。
3曲目ミュートなしのペット上手いと思います。
4曲目ミュートでゆったりしたメロディは少し陰ではあるものの、希望みたいなものがそこはかとなく付いているような感じ、その後のピアノがとても良いメロディ、注目に値する人です。
5曲目はミュートなし、どの曲も社会問題を題材にしているようですが、感じとしては昔のマックス・ローチの「WE INSIST」みたいな攻撃的とか主張ではなく、その状況のなかで失わないものがあることを表わしているように思います。
6曲目、7曲目と同じような曲調が続くのは惜しいような気もしますが、統一性というところではしょうがないのかもしれません。
8曲目、この曲で始めてペットがブローしますが、良いです。
4ビートでバップを吹くトランペットは技量とフレーズでいけますが、このようにミュートやマイナーでゆったりテンポを吹く人、あまり驚く人いませんでした。
このペットの人いつかすごいアルバム作りそうですね。
Yesterday You Said Tomorrow / Christian Scott
Christian Scott(Tp)
Matthew Stevens(G)
Milton Fletcher, Jr.(P)
Kristopher Keith Funn(B)
Jamire Williams(Ds)
Rec. April 22-25, 2009, NJ(Concord Jazz 7231412)
1. K.K.P.D.
2. The Eraser
3. After All
4. Isadora
5. Angola, LA & The 13th Amendment
6. The Last Broken Heart (Prop 8)
7. Jenacide (The Inevitable Rise and Fall of the Bloodless Revolution)
8. The American't
9. An Unending Repentance
10. The Roe Effect (Refrain In F# Minor)