面白いものはないかと。いろいろなソースを見るけれど、これは珍しくクラシック系のアルバムを紹介する雑誌も見ていて引っかかった。
そのキャッチがこれで「20世アメリカのクラシック音楽に異なる視点をもたらした作曲家。最初の偉大なパイオニアたちはアメリカのテーマに言及したいくつかの「ジャズの息づかい」による作品でなりたっています。」、なんだかよく解らないけれど、閃いた。
曲目に、キース・ジャレット・ヴァージョン、とかビル・エヴァンス・ヴァージョンなんてあるので、これは聴きたくなった。
ワーナー・クラシックから出たアルバムで1976年11月7日生まれ、モナコの女性ピアニストのアルバムだそうだ。
Shani Diluka (シャニ・ディリュカ)、スリランカ出身の両親のもとに生まれる。パリ国立高等音楽・舞踊学校でピアノを学ぶ。レオン・フライシャーと出会いピアニストとしてのキャリアを歩み始める。
お生まれ年を見ると結構キャリアを積んだ女性のようで、アルバムもいろいろありました。
今回はキャッチに弾かれて聞いてみたのですが、これが1曲目からいい。
現代アメリカ音楽を基本集めたのでしょうが、こっちはキャッチからちょっとジャズ・ソロ・ピアノを連想したのが、結構あったている。
メレディス・モンクという人の”レイルロード”とうきょくだすだけれど、キックも聞いていて、なおかつ曲も(もちろんだけど)しっかりしている。2曲目フィリップ・グラスは名前もしっているけれど、こちらは落ち着きの中から広がりが発展していくかんじで、さすがクラシックの作曲者の作の演奏と聞きごたえがある。
3曲目になると、これ知ってるとおもったら”ビー・マイ・ラブ”で(キース・ジャレット・ヴァージョン)となっている。
この演奏者キースの演奏が大好きなんだろうなと解る演奏がとても気持ちが良い、
この後ジョン・ケージなどの知った名前も出るけれど、知らないアメリカの作曲家の作品が続く。
フィリップ・グラスの作品が多いのは、基本この人の作品をベースといるべきかも。
”ダニー・ボーイ”は(ビル・エヴァンス・ヴァージョン)であるけれど、これはちょっとビル・エバンスとはちがうかなとも思う。これはジャズ聞いているものの言い分で飲円に近い。それよりもあるマムを通じて流れる演奏が素晴らしい。
クラシックの奏者に演奏技術にのっとった演奏で聞き入るし、通じて流れているのが”アメリカ”の音楽、近代のアメリカの音楽をこうやって表現したことは、(これがヨーロッパのアルバムであることはちょっとだが)素晴らしいことだと思う。
アメリカーナというテーマがジャズではいくつかできてきたが、これが、クラシックの”アメリカーナ”ということになるだろう。
Pulse / SHANI DILUKA
シャニ・ディリュカ(ピアノ)
チネケ!オーケストラ(*)
2021年2月6, 7, 21日、パリ、サル・コロンヌ
2022年4月29日、ロンドン、チャーチ・スタジオ
メレディス・モンク:レイルロード
フィリップ・グラス:エチュード 第2番
ニコラス・ブロドスキー:ビー・マイ・ラブ(キース・ジャレット・ヴァージョン)
フィリップ・グラス:マッド・ラッシュ
ジョン・ケージ:夢(Dream)
ダフト・パンク:Veridis Quo
フィリップ・グラス:エチュード 第5番
ルーク・ハワード:カジノ
ジョン・アダムズ:中国の門
テリー・ライリー:賢者の手(The philosopher’s hand)
フィリップ・グラス:エチュード 第9番
アイルランド民謡:ダニー・ボーイ(ビル・エヴァンス・ヴァージョン)
フィリップ・グラス:メタモルフォシスI
ムーンドッグ:鳥のラメント
アメリカ民謡:シェナンドー(キース・ジャレット・ヴァージョン)
フィリップ・グラス:グラスワークス~オープニング
ダフト・パンク:Giorgio By Moroder
シャニ・ディリュカ:Shimmers
ムーンドッグ:バーンダンス Op.78-8
クレイグ・アームストロング:メロディ(サン・オン・ユー)
ジュリアス・イーストマン:The Holy Presence of Joan d’Arc*
フィリップ・グラス:エチュード 第5番 + text: “Paths That Cross” (Patti Smith/Fred Smith)