JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ハイ・ハイ・ハイいいです Come Together / George Colligan

2009-10-31 23:42:10 | 聞いてますCDおすすめ


ここのところ注目しているピアノトリオの作品が続けざまに出ましたが、こちらはショップでみつけて拾った一枚。
これが素晴らしい。

1曲目おなじみの曲“Come Together”を超かっこよく始めます。まずドラムスがカッコいい。ベースはエレベでこれもピタリと嵌ります。
ジャジーな和声のピアノのノリ、このトリオ、先日日本に来日したメンバーで、ライブでもこの曲が始りだったようです。
2曲目はモーダルな演奏、ハイ・テンション、ハイ・ヴォルテージ、はい・テクニック、ハイ・ブロー、ハイが3つじゃ足りないぐらいです。
3曲目、このベーシストエレベとアコーステック、それぞれのよいところつぼを得た様に使い分けます。ここではアコ。
4曲目もアコで深ーい音でソロをとります。
5曲目、コリガンってちょっと弾きすぎ、やりすぎみたいな感じを受けていましたが、この強力リズム隊のおかげでキッチリと収まって、全力が出きっている感じです。
6曲目ではオーソドックスな手法でこんな曲も弾くのです。
7曲目、はがガシガシと弾きまくる演奏。
8曲目は静かなピアノソロから、しっとりとしたバラッド、濃厚な曲の間にある清涼ないと時。
9曲目はモーダルな演奏、若いときのマッコイを彷彿とさせる、マッコイの後というならこの人だと思わせます。
ベースがここではアルコプレー、これもちょっと驚きます。
10曲目、エレベとはじけて叩きまくるドラムス相手に、ガシガシとリズムを積み上げていくコリガン、肉の塊を食べているアメリカの人のプレーだと思います。
 
アメリカ人でない私は、そのままプレーして、1曲目“Come Together”をもう一度聞いてから終わりにします。



Come Together / George Colligan

George Colligan(p)
Boris Kozlov(b)
Donald Edwards(ds)

1. Come Together
2. Venom
3. Have no Fear
4. So Sad I had to laugh
5. Reaction
6. The Shadow of your smile
7. Lift
8. Open your Heart
9. To the wall
10. Unchanted Territory

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記念日にくわばら Got you on my mind / W・ ギャリソン 、M・ペルー

2009-10-30 21:23:07 | 聞いてますCDおすすめ



昨日はわが家庭の記念日でありました。このように記録を残しているので前を振り返っても、たいしたことしていないと思います。
ということで昨日も普通に帰ってきましたが、もちろんオクサンは少しは考えて夕食を並べていました。知った店で選んだイタリアン(これがとてもおいしいです)でお祝いしました。(カルパッチョはもちろん作って?います。)



食事も終わると、これいいかもとプレゼントもらいました。
今年の後半はこのカッコでライブ行きますから。



ここのところピアノ・トリオのしっかりしたのを聴き続けているので、大切な記念日は柔らかく、やさしく、ふんわりと女性ヴォーカルを聞くことにしました。
というよりかピアノの間にこのアルバムをかなり何度も聞いています。
マデリン・ペルーという女性ヴォーカルは小耳に挟むたびに良いとおもうのですが、アルバムを買ってはいませんでした。
記念日を前にして、柔らかい気持ちになりたくて(ウソ)、みつけたのがこのアルバム、ハーモニカとのデュオみたいで、尚且つジャケもいい感じで拾ってみました。
マデリン・ペルーという女性歌手には前から関心があり、一枚ぐらいアルバムが欲しいと思っていましたが、どれがいいやら、そんな中ハーモニカとのデュオというのは、彼女のカントリーの部分とマッチしていいかと選びました。

イメージではもっとカントリー、ゆったり美声調かとおもいましたが1曲目、古いJAZZの感じもいれたラグ調です。
2曲目はエヂット・ピアフを感じも入れたフランス語の歌詞、これも彼女の特徴だそうです。
3曲目はそのフランス風を引き継いで、アコーディオンも入ったインスツゥルメント、JAZZ好きにはいい感じです。
4曲目は、これはカントリー・ブルースでペルーの魅力が一番生き生きとしているところでないでしょうか。
そして5曲目がジョン・レノンの“Jealous Guy ”ハーモニカのインストで、最後に1小節だけvocal入れるところ、P・サイモンとジェームス・テーラーとの中間の声を持つと言うガリソンがカッコいいのです。
6曲目の節回しはビリー・ホリディーに似ています、好きですからいいのですが、20世紀のビリー・ホリディーといわれているのは納得です。

さて記念日をいい感じの歌で過ごそうと聞いています。
思ったよりか明るい柔らかい感じのアルバムであります。

私などは5曲目のレノンの演奏を聞いただけで良いと思いますし、ペルーの歌声も好きなほうです。

さてこの記事の題が「記念日にくわばら」としましたので、私たちの記念日に何かあったのかと、楽しみにされる方いるかも知れませんが、残念でした、なにもありません。
東スポ的ネーミングで記念日が今日で、それと並行してある真相が見つかりましたと言うことです。

楽しく私たちは記念日を過ごしながら、音楽を聴いているわけですが、そのアルバムに真相が隠されていたのです。
このアルバム11曲中ペルーが歌うのが7曲、後は姿形がありません。
日本のライナーノーツには2004年1月から2月にかけて録音と書いてありますが、それは再Mixとペルーのいない4曲です。
実はこのころ、2人は紛争の真っ只中なのです。
この2人、2002年に出会い、2002年5月から14ヶ月デュオとして活動します。2002年7月から2003年2月までは一緒に生活もしていたのです。
そしてペルーの歌った7曲は2003年2月にライブ会場で販売する為に録音されたものでした。
2003年突然2人は別れ、その後ペルーはレーベルと契約し華々しい道を歩むようになり、この7曲の著作権も主張しますが、これがギャリソンとごたごたと発展します。一緒の時に言葉や物理的暴力があったとか、なかったとか、ぐちゃぐちゃで、高位の裁判にまで成ってしまいました。
係争の中で生まれて来たアルバムなのです。
ギャリソンの4曲が追加され発売され、ペルーのディスコグラフィーにも乗っていますから和解があったのでしょう。
4曲もとても良いので(そっちのほうが実は好き)とても気持ち良いのですが、このアルバムにはそんな真相があったのでした。

よくよくみればジャケの絵こわい。

記念日にくわばら、くわばら。





Got you on my mind / william Galison & Madeline Peyroux

Madeleine Peyroux(vo,g)William Galison(vo,harmonica,ag,eg,dobro)James Wormsworth(ds,perc),Conrad Korsch(b),Jean Baptiste Bocle(org),Shawn Pelton(ds,perc),Tony Garnier(b),Brian Mitchell(ep,oeg),Mulo Franzi(sax),DD Lowka(b),Heinz Jeromim(acc),Robert Wolf(g),Brad Terry(cl),Elaine Caswell(vo)

1 Back In Your Own Backyard
2 J'ai Duex Amours
3 Flambee Mantalbanese
4 Got You On My Mind
5 Jealous Guy
6 The Way You Look Tonight
7 Rag For Madi
8 Playin'
9 Shoulda Known
10 Heaven To Me
11 Heaven Help Us
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超テク 斬 VIRTUE / Eldar Djangirov

2009-10-29 22:56:09 | 聞いてますCDいいと思う



エルダー・ジャンギロフをデヴューした当時聴きましたがあまり強い印象は残りませんでした。
以後のアルバムも拾うことなく、新しいアルバムが出ましたが見送りのつもりでした。
blog仲間のnaryさんが、褒めているので急遽拾うこととしました。
naryさんはドラムスのLudwig Afonso拾いでしょうか、ピアノのMarrin Bejeranoのアルバムでも、とても良かったことはドラマーです。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070603

1曲目生ピアノと力強くはじめると、ありゃこんなに上手かったけと思うし、途中からエレピにかえればこれもちょっと驚きです。ドラムスがタカタカと気持ちよく叩いてくれます。
2曲目生ピアノの切れもいいし、抜群のテクニックを見せられます。
3曲目ゲストのテナーFelipe Lamogliaが昔のジョー・ファレルのように吹いて、ピアノがエレピに変わるとサウンドもチック・コリアの70年代を思わせます。
4曲目淡い感じ生ピアノは速弾きの圧倒的なテクの後では、他のピアニストでも弾ける内容に感じ、同じことは6曲目の少しダークな曲でも感じます。
ここまでのテクを示すピアニストが、スローなセンシティブな曲をひくのであれば、それはバカテク以上の集中を示さなければ、同じような評価は得られません。
そこがとても残念、単音の音にいかに注力するかは重要なピアニストの務めです。
そんなことで速弾きでのフレーズにはきれ流れがありますが、情緒を織り込む曲では、昨日のMichel Biscegliaの方がずっと上、22歳これから変わっていくところでしょうか。
5曲目、生ピアノとエレピを曲の中で使い分けて、サウンドとしても上原に近いか、そういえばベースとドラムスも感じが似ていてます。
ここまでテクがあるとその部分で押し切ってしまいますが、しっとり感が加わると本当に凄いピアニストになっていくだろうと思います。

VIRTUE / Eldar Djangirov

Eldar Djangirov(p)
Armando Gola(b)
Ludwig Afonso(ds)
guests:
Joshua Redman(ts,ss)
Felipe Lamoglia(ts,ss)
Nicholas Payton (tp)


1 Exposition
2 Insensitive
3 Blues Sketch In Clave
4 Iris
5 The Exorcist
6 Lullabye Fantazia
7 Blackjack
8 Long Passage
9 Estate
10 Daily Living
11 anilla Sky
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ハイいいです Invisible Light / Michel Bisceglia

2009-10-28 19:51:40 | 聞いてますCDいいと思う


前に何も知らないでかったアルバムがとても良かった。
まるで一曲一曲パステルの色を変えながら丁寧に絵を書いているように思いました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070418

それで新しいアルバムはぜひ聞いておきたいと思います。

1曲目、重たげなベースにこのピアニスト単音の美しいメロディを乗せていくパターンで、フレーズを追っているだけでとても気持ちが良くなります。
録音が良くてピアノがしゃきっと生きています。
2曲目内省的なピアノフレーズがじっと足元ををみるようなハーモニーとメロディ、バランスよく組み合わさって、前作同様曲がいいのです。
3曲目がマイク・ノックの曲、ノックのファンなのかも知れませんね、うれしいです、そして曲も素晴らしい、落ち着きの中に芯が伸びていくような感じでです。
このグループ、前作から同じメンバーで、ピアノがとにかく中心になっていて、リズムはサポートに回る感じでしたが、今回は少しリズムの割合が増した様です。
4曲目、意外とアグレッシブな演奏で、ベース、ドラムスの兼ね合いも、なかなか気合がはいっているのです。
5曲目が打って変わってドラムスはブラシの4ビート、ここら辺の変り身も実は違和感ないところがこのピアニストの凄いところかも知れません。
6曲目もオリジナル、落ち着いたピアノテンポ、とにかくテクなどをみせびらかすことはなく、フレーズをしっかりと拾って、曲にしていきます。
このグループ、オーソドックスな欧州のピアノ・トリオの一つ、優しい叙情的な演奏に溺れないように、しっかりリズムを入れて、それが少しロック調で違和感があっても、これが目標でしょうか。
7曲目、ヘイデンの“First Song”の美しさをきちんと表現できる実力は認めるべきでしょう。
前作がとても良かったので拾いにいきましたが、今度のアルバムでは、唯右手のフレーズできれいに弾くだけでなく、ピアノに強さが加わった感じです。
9曲目、ベースパターンがG・ピーコックのようになり、キーみたいなソロを進めるかというと、それをとどめて自分性を出しているところ、いい感じなのです。
10曲目、しっかりとピアノラインが見えながら、このよう落ち着いているとても良い感じです。

この単音でフレーズをつきつめるピアニストはなかなかいないし、タッチも一品です。
このグループがこのまま続けるかは疑問ですが、注目をしていくべきピアニストです。

Invisible Light / Michel Bisceglia

MICHEL BISCEGLIA(p)
WERNER LAUSCHER(b)
MARC LEHAN(ds)
1.Floating
2.Esperanza
3.Dark Light
4.Speed of Light
5.O Ceu do Alentejo
6.Prova 21
7.First Song
8.At Night
9.Prova 31
10.The Vertov






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JAZZ騎士 Children's Episode / Piotr Wylezol

2009-10-26 22:33:00 | 聞いてますCDおすすめ


ベースのAdam Kowalewskiのアルバムでしっとりとしたピアノを弾いていたピヨートル・ビレゾウが自分のトリオでデビュー作を飾ったのが2007年、とても凄いピアニストと解るのですが、ちょっといろいろ詰め込みすぎた感があるのが残念でした。ただ安定した懐深さは良く解り、叙情と強さ両面を持つピアニストとして、新しいアルバムを期待していました。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070326

Fresh Soundのニュー・タレント・シリーズから発売になった新しいアルバムは待っていて買いに行きました。
最初の出会いが叙情性が強かったので、それの印象が強く、次のデビューアルバムでもそちらを追っかけてしまいました。
ところが意外と力強い雰囲気もあったわけで、そこらへんがしっかりと今度のアルバムには繁栄しているようです。
1曲目、ファーストインプレッションはおとなしく聴こえますが、聞けばフレーズをしっかりと弾き込む筋の通った演奏で、外見を飾る演奏ではなく、力強さがあります。
2曲目、叙情的なフレーズで始まります。ヨーロッパの香り高い曲ですが、前作も一緒のベース、ドラムスは、これを甘くしない、適度の緊張感でベースソロにつなげて、ピアノソロはやはりフレーズの沸きあがりを大切にする、繊細を感じながら強い意思がある演奏です。
3曲目がモンク“Deal With Myself”これを新しい感じで処理、モンクの曲も新主流みたいにして、これは上手い、そして演奏には筋が通り締まっているのです。
ここら辺を選んで、形にするのは、挑戦の現れでしょうか、上手く行っていると思います。
4曲目は内省的な感じで、ベースのラインとドラムスがしっかりラインを刻むのでだれない。
5曲目は4曲目に情念を着け加えていくように、フレーズがだんだんと熱を帯びていくように感じます。
このピアニスト、ヨーロッパの一人でしょうが、とても強い一面、ヨーロッパの騎士が自分の実力で彷徨った感じの独自の強さを感じます。
これって最初に感じたイメージとは随分違うように思いますが、これはこれで納得できる演奏です。
6曲目はタイトルチューンで、叙情的なメロディですが、だんだんとモーダルな節回しになり、マッコイがいたんだと思う演奏です。(演奏はとても良いです。)
このピアニスト、バカテクを示すわけではありませんが、フレーズをしっかりと作り出していて、そこに強い武士道ではありませんが、意思を感じます。
同じタイトルでの7曲目は、ずっとこれまでをセンシティブのしたのでしょうか、ただそこにも強さがあるので、実はこれだけ抜いてどこかで聞いても凄いと思う。そんな一つ一つを分けて聞けば実力が認識できる演奏です。
8曲目はこの曲どこかで聴いたのですが、どこだか忘れました。

出会いからデヴュー盤、そしてこのアルバムと、このピアニストの存在感は確実に増していると思います。
フレーズをつむぐ力つよさがどんどんとまして、形をつければばよいなどといる演奏はなく、フレーズですべての曲に勝負していく、東欧で戦うピアニストがいることが解ったアルバムです。ちょっと地味ですが、聞き込むと効くかも知れません。
JAZZ騎士道、そんなものがあるわけではありませんが、一人の騎士みたいに感じます。

Children's Episode / Piotr Wylezol

Piotr Wylezol(p)
Michat Baranski(double b)
Lukasz Zyta(ds)

1.Nicholas Patu
2.Promissed Song
3.Deal With Myself
4.Possum
5.Introspection
6.Children's Episodes I
7.Children's Episodes II
8.Sno Peas'

Recorded at Tokarnia Studio in Nieporet on September 7-9, 2007 and May 17, 2008
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心意気 INFANT EYES / A・Cappelltti & G・Martino

2009-10-25 16:05:31 | 聞いてますCDいいと思う


秋らしいサックスとピアノのデュオを聴きましたが、続けてももう一枚聴くことにしました。
まるで知らないお二人ですが、全てウエイン・ショーターの曲これをテナーとピアノの2人だけで演る意気に感じるじゃないですか。
そしてもう一つ思いいれが感じます。
選曲を見ると#8が1964年「Night Dreamer」#6が1964年「JuJu」#1#4#7が1965年「Speak No Evil」#2は1967年「Schizophrenia」のアルバムで演奏されている曲です。
#3“Nefertiti ”はもちろんマイルスで1967年のアルバムです。
また#5の“Children Of The Night”は自分のアルバムでは後年の収録になっていますが、1961年アート・ブレーキーの「Mosaic」BLP4090で演奏している曲なのです。
こうみると、ネフェルティティ以外は全てブルー・ノート、そしてショーターがまだ宗教がかったり、サウンドに凝るのでなく、テナー一本で黒く吹きまくっていた作品集です。
このデュオ集ではやはりテナー一本(この人ソプラノも吹きます)ショーターのそのところに真っ直ぐ向き合った心意気です。
アリゴ・カッペレッティさんは僅かにP・ブレーとかS・キューンが入った感じのピアノ、ジウリオ・マルティーノさんはバーガンジーを思い出す感じです。
2曲目この人のテナーの音、好きです。
3曲目目の有名曲にしても7曲目の懐かしい曲にしても、ショーターの吹いたようには吹いていません。
4曲目のソロフレーズが上手いし、6曲目の嬉しくなるように懐かしい曲ではキッチリとブローしています。
ただトリビュートしましたというより、新たにすショーターに向かい合っている感じであまり有名ではない俳優が有名な人を舞台で上手く演じ直している感じです。
(誠にまどろっこしい表現ですみません。)
ピアノの人もバックを安定して演奏しますが、唯一つ残念なのが、ピアノそのものの音が私の好みでなく、中音から高音にかけてもっとしっとりしていれば、大好きなアルバムになったという感じです。
このようなアルバムを作ってしまう、心意気を持った人々がイタリアにたくさんいるのですね。


INFANT EYES / A・Cappelltti & G・Martino 

Arrigo Cappelletti p
Giulio Martino  ts

1 Fee-Fi-Fo-Fum
2 Miyako
3 Nefertiti
4 Speak No Evil
5 Children Of The Night
6 House Of Jade
7 Infant Eyes
8 Black Nile
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秋の処方  Autunno / Pietro Tonolo Paolo Birro

2009-10-24 06:16:03 | 聞いてますCDいいと思う


これから段々と秋深くなるのでしょうが、それに伴って上手く処方しないと、愁心が変に深くなったりしてしまいます。
間違った処方箋でも受け取ろうものなら、この秋が台無しです。
先日私が受け取ったものは、爽やかで澄んだ処方箋でした。











良い仲間と楽しく一緒に処方されたので、普段の秋より明るいものとなりそうですが、物思いに静かにふけるタイプなので、ただ明るければというものでもありません。
それで重くはないけれど、もの思うようなアルバムも処方してみました。

フランスの秋が香るような小粋なsaxのピエトロ・トノローがメロディの美しいパオロ・ビッロとデュオしたアルバム、タイトルもまさに“秋”です。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20080710

EGEAというレーベルからしてJAZZ色、即興色は薄いのですが、それを納得して聴けば、やはりこれはJAZZする人の演奏です。

1曲目柔らかい音のテナーと落ち着いたピアノ伴奏が、すでに深い秋です。
2曲目はソプラノが軽やかな青空のイメージです。
3曲目はテナーで穏やかな日差しを思わせます。
5曲目がソプラノで少し風が出てきた感じ、肌に感じる感じ、ピアノがリズミックでソプラノの即興が一番JAZZ色が強い演奏です。
6曲目もソプラノで風は少し舞って渦を作ります。
7曲目は風もおさまり、柔らかいテナーの音は夕日を浴びて色づいた木立の様です。この曲落ち着きます。
そして8曲目がタイトル曲、夕闇に包まれた秋は愁いを秘めていることも感じなければなりません。
そしてテナーの9曲目、秋の中で生活が続いていくようなまた新しい1日です。

明るい爽やかな秋とゆったりともの思うアルバムの処方で、心と体は完全に秋に馴染みました。

Autunno / Pietro Tonolo, Paolo Birro

Pietro Tonolo soprano & tener sax
Paolo Birro piano

1. Fuori Citta
2. Agrodolce
3. Luna Park
4. Aquiloni
5. Dod
6. Cactus
7. Pitagora
8. Autunno
9. Albatro
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秋への移ろい ALTER EGO / MYRIAM ALTER

2009-10-22 23:03:35 | 聞いてますCDいいと思う


ベルギーのピアニストって“沈んだ雰囲気”の人が多いとblog仲間のcrissさんと意見交換をしましたが、でもcrissさんはイヴァン・パデュアが大好きですし、私はここのところコンポーザーに徹しているMYRIAM ALTERが大好きです。
そのcrissさん医事のことに関して、とても理解あるコメントを頂きました。

息子1が高熱を出し、それが旅行に行く前日なのであたふたとしました。大事になってはと息子の所に行き、我が家に連れ帰ったことがありました。
インフルエンザがピークを迎えると言われる中アタフタとした親でした。
病状がでた場合に、冷静に対応することが必要ですが、何が本当に判断基準になるか素人は結局解りません。
ただいろいろなことがある中で冷静であることが大切で、私的にいろいろご迷惑を掛けましたが、一つの右往左往と医術的な指摘が瓦解するのではと思うコメントになりました。
ご興味がある方はそちららご覧ください。(criss先生ありがとうございました。)


哀愁たっぷりなアルターの曲は、まさに深い秋から冬にかけてぴったりで、その中でもenjaから出ている「WHERE IS THERE」は一番のお気に入りです。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20080202

ですから名前を見るとこれは拾うのですが、ふるいとジャケが変わっていて同じものがあるのでちょっと注意しなければいけません。
これは持っていませんでした。

最初にアルターを知ったのが「 Reminiscence」で澤野からのアルバムでした。そして2007年 Enjaの「 Where Is There 」 聞いてはまり「If 」 2002年 Enjaを探したわけです。そして今度は「Alter Ego 」 1999年 Intuitionとあったわけですが、これがアルターの発展と言うか熟成の経過でたどっていて、とても解りやすい。

その意味このアルバム、アメリカのミュージシャンを使ってコンポーザーとしての自分の世界を表現したアルバムであり、後の作品の下地はここにあるのです。
そして、その前の作品はまたその下地があるのです。

ピアニストにケニー・ワーナーを据えて安定した美しさではじめる1曲目、ビリー・ドリューズのサックスとロン・マイルスのペット2管が哀愁あるテーマに入るところ、ヨーロッパリズム隊より強力なマーク・ジョンソン(b)、ジョーイ・バロン(ds)が固めていひ弱さがまるでない演奏です。
2曲目は、新作の中の大好きな“STILL IN LOVE”の元になっているような哀愁たっぷりな曲、ドリュースのクラの使い方はずっとこの後の作品で続きます。
3曲目はベルギーのチョット屈折したピアノとアメリカのラグバンドを交互に出したような、アメリカ奏者を意識したように思う曲、ロン・マイルスのペットがアメリカらしいかわいたフレーズでヨーロッパのインテリジェンスとアメリカJAZZのながれが面白く絡まっている感じです。
このアルバムその点が特徴でその後もいくつかでアメリカ伝統をとても意識したアルターの曲が続きます。
4曲目、曲調としては確かにちょっと影のあるメロディになりますが、私は哀愁の勝った影は好きで、ここでhあジョーイ・バロンのベースソロが意外と力強く。
5曲目、ドリュースのテナーは秋に移ろったことをしっかりと感じさせるフレーズで、実はこのアルバム随分以前に手に入れていたのですが、やっとしっくりくる季節になりました。(本当はもっと寒いほうがいいかも知れない。)
一番新しいアルバムもあわせて聞いて完全に季節が移ろいました。
6曲目は“ Change in Rhythm ”という曲でこれはアルター、ハードバップに挑戦した曲でしょうが、奏者がさすがアメリカ、ここら辺はさすがアメリカです。
7曲目の“Slow Waltz ”も黒人霊歌のようなトラディショナルなペットのメリディからそれを哀愁に包んでいくアルターのこれは編曲の妙、そこで流れるケニー・ワーナーのシングルトーンの美しいこと、これもつぼに嵌ります。
9曲目などは、ドン・チェリーを一瞬思わせるアレンジで、アルターが考えているのが伺われますが、それらがその後の作品につながっていきます。
最後は少しくすんだアルターらしい曲、バロンもそういえば少しくすんでいますよね。

ぐたぐたと長く書いてしまいましたが、好きなのでつい、すみません。
今日、寒いなどと言う言葉を聞いたりしたのとあわせて、このアルバムが衣変えが済んだようにぴったりと移ろった秋を教えてくれました。


ALTER EGO / MYRIAM ALTER

Billy Drewes(Sax, Cl)
Ron Miles(Tp)
Kenny Warner(P)
Marc Johnson(B)
Joey Baron(Ds)

1. No More Stress
2. Warmness
3. Funny Story
4. Worry
5. Stay Close to Me
6. Change in Rhythm
7. Slow Waltz
8. Getting Dark
9. Carousel
10. Calm Down


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暗殺者 / グレッグ・ルッカ

2009-10-21 21:56:49 | 


借りていた本も読み終わってしまって、急遽次を選ばなければいけませんが解らないので、エイヤッで選んだのがこの本、まるで知りません。

読み始めてみると切れの良い文体とスタイリシュなフレーズで結構楽しい。
展開もメリハリあり、スイスイと読んでいます。
アウトローした身辺警護のスペシャリストが主人公のシリーズものでこれが3作目の2002年の作品です。

途中の気に入ったところ書き抜きます。
主人公と前作「奮回者」で救ったと思われるエリカ(当時15歳、現在18歳)という女の子との会話(理由はわからないけど、一緒に生活している、後見人をしている?)

『エリカは小首を傾げてしばらく聴いていて、やがて訊いた。「スタン・ゲッツ?」
「デクスター・ゴードンだよ。だいぶ聴き取れるようになってきたな。どちらもサックス奏者だ。」』

なかなか良い人選じゃないですか。
「○○○○?」
「○○○○・○○だよ。だいぶ聴き取れるようになってきたな。どちらも○○○奏者だ。」
遊べそうですね。

話の内容はタバコメーカーの訴訟について重要な発言が出来る元開発部長をテンと呼ばれる世界的名殺し屋の一人から守る、ただそれだけですが、まあ一気に読まされましたから、これは合格点です。

次を選べないので、もう一つこの人の作品にしました。






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去年も、今年も、来年も 

2009-10-19 22:06:18 | その他
1年も前に予約した一日一組の宿に仲間といってまいりました。
残念ながらオクサンがいけなくて2組の夫婦と私の5人、連れ合いに先立たれたやもめみたいな感じですが、このグループでは、お調子者が私の役回りなので明るく振舞って参りました。
昨年と同じようにお蕎麦屋さんのお昼から始めて、調べてあったステンドグラスの美術館行きました。



撮影は禁止なので建物だけですが、ここではパイプオルガンやソプラノのミニコンサートもあって思ったよりか充実でした。



お隣が超有名なホテルとゴルフ場なのでちょっとお客みたいな顔をして覗いて来ました。





そして飲み物を仕入れて(宿は持ち込みのOK、着くと冷蔵庫に入れてくれます。)宿に、ゴルフのTVで見ながら夕食を待ちます。
この宿は食事、お風呂、接客と満点で予約でびっしりなところです。
まずは夕食、まずはいろいろな野菜を先付けにしていただいて、これがおいしい。
小さい大根やいろいろ10種類ぐらい、甘い野菜に驚くのです。写真ピンボケでアウト。
そしてマスカットと鯛のすり身の小鉢



御作りでははたがしこしこでした。

これがメインと思う金目の煮付け



御なべはマグロのつくねとねぎだけこのスープがまたおいしい。お投げを傾けて最後の一滴までみんなで分け合いました。

 

いつも最後はお酒も入って朦朧としてしまうのです。
酔っ払っていつ寝たかも覚えていませんが、明け方は今年もしました、露天風呂での日の出です。この朝焼けにも毎年会いたい。







そしてこれが満点の朝食、これだけで夕食に成ります。





塩さば



イセエビのグラタン 、味噌が絡まってなんともいい味です。


昨年初めて来て(私は仲間の一人がずっと来ている)、その素晴らしさにすぐ来年もと言うことで今年となありました。
ここのお風呂に入ってお料理いただくと、体の中にたっまっている悪い息が全部出て行くような気がします。心の洗濯というのはこのようなことなのですね。
そして一人の私をきずかう仲間に心から和むのでした。
来年もぜひにと、お願いして(実は一年先の予約は取らない)かえってきました。
皆さん優しいので、直行で家のほうに戻り、いけなかったオクサンを合流させて、また宴会になってしまいました。
ありがたいことです。

追伸 細菌性大腸炎であった息子も確認したところ大丈夫な状態になっておりました。やれやれ。

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