JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

花も十

2016-04-29 07:35:05 | 


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同窓会の写真 Tres Trick / Akiko Toyama

2016-04-26 22:11:47 | 聞いてますCDいいと思う


毎年同じ曜日に開かれる同窓会に数年いっていない。仕事のある土曜日に開かれるので、遅れていくとみんなできあがっているから敬遠してしまう。そういえば去年は開場から友人が電話してきて、お前がこないとつまらないなどと酔っぱらってるからこれはこれでいきたくなる。
毎年の開催の報せには前年の集合写真が同封されているので、おおいるいると確認が付くわけです。

全然関係ない話をしているけれど、この外山安樹子さんのアルバム、ちょっとその写真みたいな感覚を味わった。
と言うのも外山さんとお付き合いが始まったのが2007年2月だからもう9年がたったわけです。そして前作がでたのが2013年11月で渋谷に記念ライブにお邪魔しました。
そこまでは良いのですが、その後こちらは年寄で夜は出不精になって(ほんとか?)実はライブはそれからご無沙汰、こりゃあ~まずい、逃げたのではとおもわれるのじゃないかと気になっていました。
むかし新宿Jのライブでこの3人に囲まれて帰れなくなったことがあるので、報復がこわくて近寄れなくなっていたのです。
いつものショップでこのアルバムをみて、もちろん即買いしましたが、それがこのアルバムの発売日でしたから、まあ何かの引き合わせでしょう。

さてですからこの5作目というか6枚目のアルバム、ちょっと聞くのがおそろしい、2年以上の間はどうなるのでしょう。

で1曲目が最初の感覚、外山ワールドがそこに在ってふっと安心するひさしぶり感。
2曲目これが面白い、遊びごごろに余裕が出来たのは、ここ数年の実力でしょう。
3曲目“はじまりの秋”まさに外山ワールド、外山ネーミングです。
外山さんのアルバムは曲一つ一つに彼女自身の曲との出会いがつづられているのが、なんとも和みます。5曲目“Warm Snow”わかる人は解るのでしょうね、彼女の曲づくりに感服します。
7曲目、ブルースっぽいカッコイイ曲、この曲なかなか新しい魅力です。
8曲目おもしろい展開の“Caravan”アルバムのなかに1曲2曲、ほかの人の曲を凝ったアレンジで入れるのが、外山ワールドをひきたたせます。
10曲目の“Cinema Paradiso”、この曲聞いていると、まるで彼女の曲じゃないかとおもうほど雰囲気がピッタリでした。

と言うことで安心したような感じですが、どっかであっておかないと怖いような気がします。

Tres Trick / Akiko Toyama

外山安樹子  Piano
関口宗之 Bass
秋葉正樹 Drums

1.Spear or Shield
2.Back the Bop
3.はじまりの秋
4.Tres Trick(TONGARI)
5.Warm Snow
6.Nao Espere Amanhecer
7.When Autumn Goes
8.Caravan
9.Snow of March
10.
11.To the End of the Earth

コメント (7)
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もっと早く Twilight / Naoko Terai

2016-04-25 21:39:45 | 聞いてますCDいいと思う


寺井尚子がメンバーをかえてリリースする2作目。
寺井尚子のバンド・メンバーは長い間変わらないで、いつまで同じことやってんだろうと買わなくなっていたけれど(ファンだからガリアーノなんかとやっているのはもちろん買っていた。)前作からまた拾うようになった。
ピアノが佐山 雅弘に変わったのが基本的変化で、前作から双頭バンドのような迫力が出た。
寺井尚子のフレーズも生き生きとして、こうも変わるのかと驚いています。
非情にまとまりのあるグループになっていて、ドラムス荒山 諒っていう若い子もいろいろやって面白い。
もっと早くにこうすべきだったのではと思うけどまあしょうがないか。


Twilight / Naoko Terai

寺井 尚子(VIOLIN)
佐山 雅弘(PIANO)
金子 健 (BASS)
荒山 諒(DRUMS)
松岡“matzz”高廣(PERCUSSION)

2015年12月1日-2日 録音

1. ブエノスアイレスの冬
2. チェロキー
3. 月の光
4. ルナー・ダンス
5. 復活 (交響曲第2番)
6. セイム・オールド・ストーリー
7. ホームシック・ブルース
8. アローン・トゥゲザー
9. オン・エアー
10. Naoko
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ラーメンを食べに行く

2016-04-24 20:30:56 | その他
TV番組をオクサンと二人でみていたら、これは食べてみたいねというラーメンをみた。
ラーメンをあえて食べにいった記憶はほとんどないから、これは珍しいこと、オクサンはあまりラーメンを探すタイプではありません。
それが行くことになったのはこの味。



鯛の骨を山ほど使った出汁のスープが売りです。宇和島からがらが届くシステムができているのでしょうね。



大鍋に鯛の骨がたくさん。



11時40分ぐらいについたら待っている人がちょっと、入れたのは12時ちょっと前か、その時は8人ぐらいのまちびとになって、たぶん30分待ちぐらいのお店でないでしょうか。
結構出来上がるまで時間がかかってその間ビールをいただきました。
そして出てきたのがこれ。



オクサンはシナチクをトッピング、これが実にさわやかな出汁。鯛のやわらかい出汁に麺も粉味がない軽い調和でこれは中華ではありません。



まるでもたれることのない麺、それでも蕎麦とは違う感覚結構すごい、食べていてラーメンのよくある強烈な印象というのがなくて、明日でももう一度たべられるというか、時々食べたいと思ういっぱいでした。



鯛飯小は150円でスープをかけていただくとこれも良い、鯛茶漬け(370円)という別のメニューもありましたが、ほぼ同じ結果だろうと思います。

普段まりで行かない駅に行きました。

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羊と鋼の森

2016-04-23 18:13:08 | 


名前もほとんど知らない日本の作家の小説を読み始めたら、意外と読みやすくて気軽なので、こんどはオクサンに借りるのでなくて自分で新刊を買ってみました。
2016年度の本屋大賞をとった本なのと、ピアノの調律師のはなしなので、音楽関係で買いました。

ピアノの調律に魅せられた青年の成長が取り巻く人々の中で描かれていくというシンプルな展開です。

この本の文の感じ

 でも、由仁の真剣な表情をみて、思った。ピアノをあきらめることなんて、ないじゃないか。森の入り口はどこにでもある。森の歩き方も、たぶんいくつもある。

“森の匂いがした。”ではじまるこの小説は北海道の山の村でそだった青年のはなしなので森のへの感覚がたくさんできてきます。
由仁という変わった名の女の子は双子でピアノをひくもう一人の女の子がかずねとよんで和音、この前の「永遠をもとめて」のチェロをひく主人公も和音でした。振り仮名あったかどうか私わおんと読んでいました。

音楽関係の小説なのでちょっと気になったところの抜き書きです。

 弦楽器や管楽器なら、演奏するときに自分で音の高さをかえることができる。たとえば、短調のドミソ―ミはフラット―であれば、ミを心持ち高めにする。そうすることで完璧なハーモニーが生まれる。ただし、そのためには、そのミが、どの調性で、どの和音の何番目の音なのか、完全に把握していなければならない。さらにそれを楽器で弾き分ける技術も必要だ。理論としては僕にもわかるがが、そんなふうに演奏するのが並大抵のことではないこともわかる。
 ピアノにはそもそも無理だ。

もちろん私もそんなことはできないのだけれど、先生からはそのミは低く目に弾いてくださいと言われたことがあるから、そういうことなんだろう。


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渡辺貞夫 アット ピット・イン 2016/4/21

2016-04-22 22:30:14 | サポート中、ライブ
アラン・パスクァとピーター・アースキンが渡辺貞夫と一緒に演奏するのをお友達がおしえてくれて、発売日に発売時間に申し込んだら54番目だった。
それぐらいならなんとか前の方に座れるだろう。オクサンとオクサンの友達と3人で行くことになりました。



オクサンは友達と夕食をするというので誘ってくれない、先週も行ったところでこちらは一人夕食です。



ここって安くて気に入ってます。

7時半開場で混むだろうからと7時過ぎに行ったらいつもの椅子もなくというか凄い人、ドアの前のフロアが人で一杯でこんなの初めて。
スタッフ専用の控室につづくドアの前でまっていたら、ドアが開いてパスクァが、出てきてので一声かわして、こんどはアースキンでこちらも挨拶できて良かった。
7時半ピッタリに入場が始まってなんとはいったらもう3人並んで座るところがないというかほとんど座る席がいっぱい、194番目というひとがいたから立ち見はあるだろうと思っていたけど、なんで54番目でせきがないの、ということで壁沿いの3番目のせきと9番目ぐらいの席は確保できたけどオクサンは立ち見になってしまいました。

どうもうまく席がとれなかったのが気になって演奏は始まったけれどどうも集中できないスタートになりました。
ノーモア・ブルースとかマイ・オールド・ファッションズとか演奏されているけれど今回は一人狭いところでメモを取るのもやめました。
二日続きのライブで前日は音がいまいちだったけど絨毯を弾いてもらって音が良くなりましたと渡辺貞夫が言っていたから2日目で正解でしょうが、この人の数はないでしょう。といって座っても手いるだけほかの人よりかいい。
控え室のドアにのところに立っている女性がピアノソロになるとそちらを向いて立つからパスクァのピアノそろも見えない状態、そんな中ピーター・アースキンのドラムスは凄い、実に上手いとうのは当たり前だけど実に上手い。

目の前の3人掛けの真ん中に荷物をおいてあいているので、そこあいてるでしょうと聞くつれが来ると言う。そんなことが通るような状態じゃないと後ろの方の立っている人をみればかんがえるべきだけど、喧嘩もしたくないから黙っておく。
そんなのも気になってこれも集中できない。さすがに悪いと思ったのか1ST最後の2曲になって席を空けてくれました。
それどそちらを確保して前向きに移動、新しいアルバムからの一曲は集中できました。
1スト済んだところで丁寧にお礼しときました。

そうするとこちらも落ちるいてきて、休憩にはとっている女性にピアノが好きなんでしょう、て聞くとやっぱりパスクァのファン、私もファンだから解りますとこちらは打ち解けました。

2ndでオクサンも座れたので2ndはゆっくりと渡辺貞夫の音を楽しめました。空席だったつれも来たけれど、これは無視。
渡辺貞夫が目の前度吹いているという感動をじっくり胸に刻もうといつも思います。


パスクァのアルバムたくさんととアースキンとナベサダは選んで1枚づつもって行ったけれど、そんなことはまるで反映されないコンサートでした。


貞夫が良いというのはあたりあえですが、コットンとブルーノートで並んでみるのが一番とうのが結論になってしまいました。
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蘇る感覚 ESSENTIAL RECOLLECTION / JEAN-MICHEL JARRE

2016-04-21 15:12:12 | 聞いてますCDいいと思う


いつも行くショップでジャズのアルバムをいくつか買って(新しいのもちゃんと聞いているけれど、なかなか記事にできない)、フロアをかえてチェロを見にいったら、手前のニューエージみたいなところにこの名前を見つけました。
ジャン・ミッシェル・ジャールってづいぶん懐かしい、40年ぐらい前に大好きだった人で、へぇ久しぶりじゃないと驚きました。それこそ大好きだったのにだんだん聞かなくなって、アルバムも買っていないからほとんど忘れていました。
でもこの人のライブ映像で忘れられない場面があって、それはそれはそばらしい場面と記憶からは消えません。
8年ぶりの新しいアルバムがでたそうでそれと同時にでだのがこのベスト・アルバム。
1曲目これこそこの人という大ヒット曲で、久しぶりに聞いてこれだというほどの曲です。記憶の中に仕舞われている感覚がしっかり蘇って、40年前の若い私です。
このヒット曲が入ったアルバム「オキシジェン(幻想惑星)」は1976年のアルバムだそうで、まさに40年まえ、そこから3曲が選ばれていますが、どれも媚薬みたいに体を刺激してくれます。
ただしこれは記憶に入っているからということが関係しているので、まったくしらないという人にはその効果を保証できません。(でも素晴らしい雰囲気です)
そしてたぶんあるだろうと思ったあのライブの名曲が一番最後に入っていました。これだけで私は買います。
14曲目“ラスト・ランデヴー(ロンの詩)”がその曲です。
ジャールと交遊があった宇宙飛行士ロン、チャレンジャーに乗って事故にあった搭乗者に捧げた曲です。
深い鼓動のような低い音に漂うような空気の流れ、そこにソプラノサックスが死者からの交信のようなフレーズをつづっていくとても悲しいのに懐かしい感じが湧く演奏です。
ライヴでも広い球場みたいなところの中央にジャールがシンセを弾き、遠くのスタンドの上で友人のサックス奏者が演奏していたと覚えていますがまさにそのままの演奏です。
このサックスでソプラノが好きになったとは言いませんが(トム・スコットがその前にいるから)これで確信した記憶があります。

ジャン・ミッシェル・ジャールのこのアルバムはとても良いと思うけれど、どうせだからと一緒に買った新しいアルバム「THE TIME MACHINE」と言うアルバム、今ではこのジャンルLUDOVICO EINAUDIと言う人がいるし、なんでいまさらテクノ・ポップなのか、最後まで聞きとおせなかった、これはもちろん好みですが、私にとっては駄作でした。
気になる人はベストを聞いてみてください。



世の中便利なもので、そのコンサートの模様はyoutubeにちゃんとあるので、ここに張り付ければいいのだけれど一寸じかんがない.
下記で検索すればあるので見に行ってください。

Jean Michel Jarre - Ron's Piece (Houston Concert)

ちなみにソプラノふいているのはカーク・ウェイラムだったのは今日解りました。


1. オキシジェン・パート2(鼓動)
2. アルペジエイター
革新3. オキシジェン・パート4(躍動)
4. スーヴェニア・オブ・チャイナ
5. 軌跡パート4
6. ズールコロジー
7. 磁界パート1
8. 磁界パート2
9. 軌跡パート5 きらめくダイヤスター
10. クロノロジー・パート4
11. スペース・ランデヴー
12. オキシジェン・パート6(消えた幻想)
13. ベルズ 視聴する
14. ラスト・ランデヴー(ロンの詩)
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霧町ロマンティカ / 唯川 恵

2016-04-20 21:30:37 | 


オクサンの勧めで久しぶりに普通の?日本の小説を読んで面白かった。そうしたらこれもおもしろいよともう一つすすめられたから続けて読みました。

リストラされた離婚歴のある男性が、行方不明となっている父親の建てた軽井沢の別荘で一人暮らしを始める。そこでいろいろな人とめぐりあってというお話。

面白いというから、エッこんなんで(男)いいのと聞くとそれはダメだという。
迷い込むんだ犬ロク伏線になるのだけれど、そこがいいのだそうです。

なのでそこの出会いの部分。

 空はあくまで澄み、雲は真綿のように白く、手が届きそうに近い。風もない静かな午後だった。いつしか犬の呼吸と岳夫のそれとが重なっていた。不意に、今まで経験したことのないような、穏やかさが岳夫を包んだ。何もかも止まっていて、すべてが永遠であるような瞬間。自分がここにいるという不思議。そして実感。
 「おい」と、岳夫が声を掛けるとM犬は耳だけぴくりと動かした。
 「ここにいたいなら、いていいぞ」
 まるで岳夫の言葉を理解したように、犬はのっそりと顔を上げ、無垢な瞳を向けた。それで決まりだった。

とても読みやすい文章で上手い書き手です。
随分たくさんの作品がでているようで、合ったテーマのをもうひとつぐらい読んでもいいかと思います。

 



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即決が当たり DANCING ON AIR / LINE KRUSE

2016-04-18 22:37:32 | 聞いてますCDいいと思う


中古やさんのバイオリンの棚からまるで知らない人のアルバムを手に取ると急に買うことにした。ベースを弾いているのがラース・ダニエルソン、このひとかなり参加する演奏を選んでいるように思っているので、あるレベルに達していると思う。
パーカッションんから始まって、(実はタップも入れている)ウードが入ってバイオリンはちょっとジャン・リュック・ポンティが入っている感じです。
2曲目はちょとカントリーが入った感じ、ラースの音だとすぐわかります。
3曲目だけラースは休みで、エレベを使った8ビートのフュージョンに近い感じ。
4曲目、ダニエルソンらしいピチカートにのってチェロとバイオリン、モーダルなバイオリンのインプロがすばらしいタイトル曲、ピアノもなかなか清楚なソロ、ダニエルソンのソロも続いてこれ価値ありの1曲です。
5曲目バックがラテン風のりずむだけれど、バイオリンとピアノはミステリアスなメリディ。
6曲目、ピアノ・ソロが良いので調べたら、パリ・ビック・バンドやコブハムのところで演奏していた人らしいけれど接点はなさそう。
7曲目は東欧風哀愁曲、ここでも美しいピアノ・ソロとベース・ソロがありで、バイオリンを忘れてうれしくなってしまうアルバム。
こういうことがあるから、中古屋さんにも時々いきたくなるのです。

DANCING ON AIR / LINE KRUSE

Line Kruse: violin, flutes, programming & strings
Jean Yves Jung: piano
Lars Danielsson: bass
Minino Garay: drums, bombo & additional percussion
Miguel Ballumbrosio: cajón, zapateo, bata-cajón, quijada
Manu Sauvage aka dubwhyzor
Jean Pierre Smadja: oud
Nico Morelli: Fender Rhodes
Fabrizio Fenoglietto: bass
Michel Feugère: trumpet
Denis Leloup: trombone
Stéphane Chausse: clarinet
Julie Gros: cello

1 Road Movie
2 Wandering Winds
3 Smoke
4 Dancing On Air
5 Recuerdos
6 Dolan
7 Källebäcken
8 Festejo
9 Gymnopédie No.1
10 Spring
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永遠をさがしに /  原田マハ

2016-04-16 17:51:27 | チェロ無難


普段はほとんどよまない日本の小説だけれど、オクサンが貸してくれました。
チェロの道を捨てた世界的指揮者の娘がチェロと向かい合う話だそうで、だいぶTVドラマ的なところはあるけれど、これはチェロ関連で、もちろん軽いから一気に読んでしまいました。

まずは一番重要なフレーズを主人公は和音と言う名の女の子です。

 和音は引っこみ思案に行った。
 「チェロをやってた人に、悪人はいない・・・・じゃないですか?」

チェリストの名前が出てくるけれど、カザルスで来るのかな、フルニエでくるのかなとそうぞうしたけれど、ここはカザルスの「鳥の歌」の方面からスタートです。

著者はきっとチェロが好きなのだろうけれど、演奏はしていなさそう。東京都交響楽団のチェリスト、高橋純子さんの協力をうけたようです。

でもちょっと長いけど感じいった一節を。
永遠、トワとはなにということふたたびチェロをもってステージにたったところ。

 つややかな木肌を抱いて、和音は椅子にすわった。軽く目を閉じ、呼吸をととのえる。
 演奏前の瞬間。その瞬間こそが「永遠」なのだと教えてくれたのは、真弓だ。

 ~ ~

 あの瞬間ってのは、チェロを弾き始める直前の数秒間のこと。
 バッハも、ドヴォルザークも、カザルスも、ヨーヨー・マも。音楽を愛し、演奏に心をこめた人間であれば、誰にでも訪れる、あの数秒間。
心が沸き立ち、震える、あの瞬間。この世に音楽のあることを喜び、感謝するあの刹那。時代も国境も超えて、私たちが旋律でつながる1秒前。
 あの瞬間こそが、永遠なのよ。

 ~ ~
 
 そうだ。永遠は、ここにあるのだ。
 弓が弦に触れる、この一瞬に。

全然レベルの違う話で恐縮だけど、こんど人前で演奏する曲、14小節の長いピアノの前奏の後、かすかな音から3小節にわたるロングトーンから始めます。

いや~、緊張する。
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