JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

哀の自覚 Luna Rossa / Quadro Nuevo

2011-08-31 21:48:10 | 聞いてますCDおすすめ


Quadro Nuevoというグループにめぐり合ったのはJAZZの棚でTangoという文字に常に反応していたからで、とても趣味に合っていました。
リード楽器にアコーディオン(ピアノも弾く)それにギター(パーカションなど)とベースの4人組み、その多彩な楽器群は前の記事をみていただければわかります。
その4人がタンゴ、スパニッシュ、ボッサ、カンツオーネ、ポリガ、などの仕立てで演奏するのですから、私としてはたまりません。ちょっとオレゴンに似ているところもあったので「TANGO no OREGON」という記事にしました。

そのご新しいものにであわなかったのですが、まとめて処分された方がいたのでしょう、一枚500円で4枚あったので、こちらもまとめて拾いました。
これで5枚になりました。もっていたアルバムより前の作品4まいでデヴューから4枚のようです。
その最初のは1997年録音のアルバムです。

Luna Rossa,赤い月というタイトルが1曲目で始まります。ちょって粘るサックスのバックはブンチャカチャチャ・ブチャブチャとなんとも嬉しくなるリズムでポルカになるのでしょうか。
2曲目流れ出すとこれ知っている、気がついて吃驚、“Nature Boy”のタンゴです。ジャンゴとグラッペリもこの曲好きだったそうです。
6曲目はC・ヘイデンの曲、スペイン旅行中にオクサンに捧げた曲でカルテット・ウエストで演奏されてすぐこちらでも演奏したのでしょう。メセニーとの「ミズリーの空高く」でも演奏されていました。
7曲目もなかなか良い、哀愁をベースにフランスにいたりスペインにいたりと身を任せてしまうようにアルバムが進みます。
13曲目、この曲知っているけれど日本でのタイトルはわかりません。
14曲目、“死刑台のエレベーター”みたいな雰囲気のアコーデオンでここはパリです。
15曲目は張りのる生ギターの音でスパニッシュ、ここはマドリッドです。
17曲目も好きな曲です。

哀愁帯びた曲が大好きなので、私はQuadro Nuevoにとてよく反応します。
人様よりも反応が大きいかも知れません。そのことは自覚しています。後3枚もあるのですが、お付き合いいただけますでしょうか。
後3っ、記事の題を考えるのはたいへんなので「あいのじかく」「哀の自覚」で始めることにします。

Luna Rossa / Quadro Nuevo

Robert Wolf (guitar)
Heinz Ludger Jeromin (accordion)
Mulo Franzl (clarinet, saxophone)
D.D. Lowka (double bass)

1 Luna Rossa
2 Nature Boy
3 Kommissar Maigret
4 Te Retro a Ser Mi Amante
5 Fur Pauline
6 Our Spanish Love Song
7 Impressions D'un Reve: Tango
8 Impressions D'un Reve: Valse Lento
9 Impressions D'un Reve: Valse Vivace
10 Bonsoir Juliette
11 Bei Dir War Es Immer So Schon
12 El Pano Moruno
13 Il Sorriso D'amor
14 Flor de la Noche
15 Susannata
16 Gracias A La Vida
17 Allez, Glissez
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ミートでヒート再び Nicolas Folmer meets Bob Mintzer

2011-08-30 21:55:47 | 聞いてますCDおすすめ


blogのお仲間はほとんど聞いているだろうアルバムがジャケを変えて発売になった。
ボブ・ミンツァーがグループでフランスへ行った折にニコラス・フォルメルのグループと相互に入って演奏下アルバム、8曲中6曲がフォルメルのグループで、曲もほとんどがフォルメルとちょっとミンツァーがお客さん、フォルメルが招いた形です。

フォルメルは「I COMME LCARE 」というアルバムや、ビックバンドのほうでも上手さには驚いた注目すべき人、ミンツァーはほとんど持っていないけれど、○○ミーツで最近とても良い思いをしたので買ってみました。
1曲目、まずはミンツァーの貫禄のテナーソロ、ペットのソロに移った頃から、2管をおいてまず驚くのがベンジャミン・エノクのドラムス、全盛のトニー・ウイリアムスという感じです。
そのままエッジのきいたリズムにのって2曲目調子を上げていくのが解ります。ここでもう一つアントニオ・ファラオのピアノが驚きの追加になります。
3曲目は静かめな曲、ファラオの透明感ありソロがあって、こちらはこちらで一級の味わいです。
4曲目はミンツァーのグループで、出だしからのテナーはさすが、一つ大きいフレーズを吹きます。
5曲目ハードな演奏が多い中、抑えて進んでいきますが、ファラオが入ってやはり熱いく、もうここに行くしかないグループ演奏です。
6曲目4ビートのウォーキング・ベースにファラオの火のついたようなピアノ・プレー、最期の曲はとても黒っぽいその名も“Black Inside”というファラオの曲。ペット、テナーとソロま回しの後どんどんヒート・アップしていくピアノ、最期のファラオのソロだけでアルバム1枚分の価値ありと思うと、この場所に居たかった。
ありゃ、これちょっと前に「ミートで何とか」で書いたのと同じだ。

またまた、失礼しました。

Nicolas Folmer meets Bob Mintzer "off the beaten track vol.1"

Nicolas Folmer (tp)
Bob Mintzer (ts)
Antonio Farao (p)
Jerome Regard (b)
Benjamin Henocq (ds)

I COMME LCARE (p #4,7)
Jay Anderson (b #4,7)
John Riley (ds #4,7)

1. Off the beaten tracks
2. Fun blues
3. Soothing spirit
4. Bop boy
5. Absinthe Minded
6. Let's Rendez-Vous !
7. Le chateau de Guillaumes
8. Black Inside

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ハクエイ・キム・ピアノ・ソロ・コンサート・アット・パーシモンホール2011 8 27

2011-08-29 22:57:19 | サポート中、ライブ
東横線、都立大学駅よりあるいて10分ぐらいのところにあるパーシモン・小ホールでハクエイ・キムのピアノ・ソロ・コンサートが行われた。



200名ちょっとの小さなホールとはいえ、前売りの段階で完売となっていて、2009年8月27日(丁度2年前だ)六本木のソフト・ウインズでのピアノソロライブのときはお客は約3人(別に入った外国人カップルはミュージック・チャージがあることをしらずに無料で帰っていった。)し、この都立大にある「Jammin'」という箱で2007年7月27日に行われたソロは12人でした。そのときの記事がこれです。

素敵な人たちに会いました

(このときお会いしたヨーコさんが今回もいらしていて、声を掛けて暮れました。奥さんと都立大なので、あの方は最近会わないねなどと話していたので吃驚いたしました。
ところがご挨拶いただいて返した返事が女性に対しては大変失礼なことを言ってしまいました。ちょっと持っていたイメージと替わられていて、表現を名間違えました。当時は体調が万全ではないようなお話も少しあったような、ですから、とてもお元気そうでというのが本意でした。これアドリブミスったで取り返しがつきません。すみませんでした。)

ちょっと横道にそれてしまいましたが、2年前と4年前の夏のソロに較べると随分凄いことになりました。

1時半に行って前から3列目、鍵盤の斜め後ろはベスト・ポジションで思った通りです。
ハクエイが年末にリリースするピアノ・ソロ・アルバムの録音12曲も2日前には済んで、今日はその曲も演奏するのでしょね。



舞台にスタンウェーが一台どんとあって、大きさは違うけれどキースみたいにピリピリ行きましょう。

1st
1  ニュータウン
まずはピアノの音がとても綺麗、叙情的なプロローグからニュータウンのメロディが徐々に形になっていきます。そのままインプロは少しダークな感じの後は高速のスパニッシュなハーモニー、高速パッセージはキースみたい、そしてテーマにもどって17分ぐらいのニュータウンでした。

2 ホワイトホレスト
ブルースの感じが入った感じではじまって、テンポをチェンジして速弾きになるところ、思わず掛け声したくなりましたが、まわりはとても静か、ここで声だしたら浮いてしまいます。

3 ユー・ドント・ウァット・ラブ・イス
ちょっとクラシカルな始まりで新曲かなと考えているプロローグが4分ぐらい続いたところでスタンダードユー・ドント

4 アンタイトルド
今度のアルバムにも入るという題名の決まっていない曲、ダークな感じで始まって、テーマに移ると優しく牧歌的なところもみせて、インリズムでハクエイだいぶ唸っています。
ソロになると没頭してくるのでしょうね。始まって45分できちんと終了。


2nd

1曲目 インプロヴィゼーション
フリーインプロヴィゼーションで10分ぐらい演奏してテーマにはいったら、これも知らない曲、完全に即興だったそうです。


2 ホワット・ディス・シング・コールド・ラブ?
スタンダードのいろいろなフレーズが織り込まれているような演奏で、ちょっと名前がわからないと思ったら、“恋とはなんでしょう”最期までわからなかった、ピアノに没頭するように唸り声大きくなっています。

3 アンダー・ザ・ブリッジ 
オーバーザクラウドみたいな曲は、レッドホット・チリ・ペッパーズの曲だそうで、反復するテーマがポップだということがわかります。後半音のシャワーのように音の粒が流れます。

4 アンタイトルド 
前にキースのコンサートのあと、指が10本でないみたいとハクエイと話したことがありましたが、このプロローグのハクエイの打鍵も何本指があるのか、相当練習をしたことが解ります。
2部になって、かなりキースのソロの取り方に似てきていて、この演奏に入るまで一言もMCありませんでしたが、それはこの曲をこのように没頭して弾くためだったのです。
これはすごい演奏で、これもまだタイトル未定だそうですが、どのように録音されているのでしょうか。
この新曲が済んだ段階で、ハクエイ時間の感覚をなくしていて、(たぶん曲数はきめていたのでしょう)残りの時間わかりませんがもう何曲か演奏すると始めての曲紹介とMCでした。

5 オールド フォークス 
入魂の新曲の後は、ちょっと緊張がとけたのか、柔らかいタッチでスタンダードを、この開放感も必要です。

6 アンタイトルド 
カントリーブルースのような曲、ここでも最後に振り絞るように最後の集中をしました。

2部は集中が増して、パターンを次々に変化させながら、緩急、ダークであり、牧歌的でありのハクエイの世界ができていました。

アンコール
映画「エビータ」からの曲“ドント・クライ・フォー・ミー・アルゼンチーナ”
正調に優しく、これまでのハクエイでは選ばないだろう、ちょっと違った甘い曲調、たぶんこの曲も新しいアルバムの彩り変化のために入れただろうなと感じる演奏でした。

とにかくハクエイがソロ・アルバム録音のために練習したことが、まざまざと感じられたし、アルバムとまるで違って演奏するような小技など使わなかっただろう白熱で、新しいアルバムの予想がついた意義あるコンサートでした。
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6時間  セレモニー再現

2011-08-28 20:48:13 | その他


今日は昨日行ったハクエイ・キムのピアノ・ソロ・コンサートの事を書くはずでした。
ちょっと出かけてかえってきてからとおもっていたら、出かけようと家の外にでたら、宅配便が届きました。
私事ですが、6月にセレモニーがありそれをヴィデオにとったものが業者さんから届きました。
届ける本人たちがふざいですので、こちらでうけとり、必要なコピーをとって海外に送る事となありました。
ブルーレイで3本、1本目は全てを編集した17分のもの、これは音楽がバックでヴィジュアルのみ、2本目がカメラAのものとして2時間ちょっとのもの、(これは音声がずれていてます。)
3本目がビデオ・レターなども入って音声のブレもありまっせんが3時間25分、これらをみだしたら、一応全てをみてしまいましたので、一日かかってしまいました。
それでハクエイの記事は一日延ばしにすることにいたします。
さすがプロの編集、不細工で恥ずかしいわが身の部分はさしひかせていただいて、ゆっくりと思い返すことができました。ということで三つの映像で、別にいくつかの写真はメールにてアメリカに送りました。



これとても気に入っています。



こちらは息子1、気持ちがこもります。
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Letter from Ithach

2011-08-26 23:08:05 | その他




西海岸から東部の小さな町に移ったというレターが届きました。
緑がとても豊かな過ごしやすい町だそうです。
ついに先週からはスクールが始まったようで、リーディングアサインメントが週100~200ページのクラスがあると唸り声が聞こえてきました。
これからしばらく暮らす町、まだ家具もそろっていないけど、二人だから頑張っていけるでしょう。

次の便りはいつになるのでしょうかね。
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この先を曲がると秋 Gravity / Julian & Roman Wasserfuhr

2011-08-25 22:22:11 | 聞いてますCDおすすめ


ドイツのトランペッターとピアニストの兄弟が出したアルバム「UPGRADED IN GOTHENBURG」を聴いて、素晴らしさにびっくりして
鼓動の様にという記事を書いたあと、次は楽しみにしていました。

出たのは解ったけれどお店で見つからない、と思っているうちにスズックさんが記事にするし、で普段やらないネットを使ったら一緒に頼んだものが在庫切れで、3ヶ月もかかってしまいました。やれやれ爽やかな季節に聴こうとおもっていたのに、ちょっと興味がそがれました。

1曲目、柔らかなフリューゲルの音で、アドリブ度は押さえて、自作のメロディーを心を込めて吹く感じです。
2曲目スティングの曲だそうですが、同じような雰囲気で聞いたのですが何処できいたのか思い出せません。記憶にある演奏よりテンポを速めてシンプルにした感じです。途中からアドリブ度がましてホットになります。
3曲目はペットはクラシックの音、ピアニストがクラシックをしっかり勉強してjazzを演奏するのが当たり前みたいになりましたが、ついにペットまでそうなってきた感じです。
4曲目、ナット・キング・コールのあの曲を、ゆったりとしたバラッドで、なかなか面白い選曲アレンジです。
6曲目、フュリューゲルの柔らかい音が、且つ伸びがあってとてもいい、ピアノソロはちょっと悲しそうなメロディで、このピアノの音が、気ずくとなんともいい。
気になったらすぐ近くに寄り添っていたような、アッもうすぐ秋がくるんだと、突拍子もなくですが思いました。
爽やかな季節に聞こうとおもっていたアルバムが、夏も曲がり角に来ているいまになって来て、そしたら忍び寄る秋を感じさせるのです。
9曲目ダニエルソンが短いソロをとりますが、弟のペット以外はどれも短いソロを入れるだけ、ハフナーさんなんかはキッチリとバックアップするのみ。
10曲目はピアノの和音からシンプルなメロディ、それをフュリューゲルが引き継いで、ダニエルソンがギターの音を入れて、ベースソロ、とても良い曲です。
ほとんど弟のペットが吹いているように聴こえますが、楽器が重なり合ったりしていて、
バックのサウンドはかなり造りこんでいるように感じます。弟がスタープレーなのはわかっていますが、それを作るのに周りがとても気を使ったサウンドを作っているのです。
お兄ちゃんの透明な流れる音やダニエルソンのやわらかい別の流れ、ハフナーのあんていしたリズムなどトータルの雰囲気を大切にした、兄弟の作品のように思います。

このアルバムをききながら、このアルバムの先を曲がると秋がはじまるのでないでしょうか。

Gravity / Julian & Roman Wasserfuhr

Julian Wasserfuhr (tp,flh)
Roman Wasserfuhr (p,celesta,synth)
Lars Danielsson (b,cello,g)
Wolfgang Haffner (ds)

1. Twinkle Eyes
2. Englishman In New York
3. Interlude
4. L.O.V.E.
5. Ramos Us
6. Fool's Paradise
7. Branca
8. Gravity
9. Midnight Walk
10. If the Rain Comes
11. Blue Desert
12. Some Other Time
13. Theo

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33.33%  One of Many / Kenny Wheeler

2011-08-24 22:21:37 | 聞いてますCDおすすめ


ジョン・テーラーのピアノは余り聴いてきませんでしたが、続けざまに新しいアルバムを買っていました。昨日のアルバムは最初とらえどころがなくて雲の形みたいに感じましたが、今日のアルバムは形のしっかりした石みたいって、すぐアルバムジャケットに感化されてるだけでした。
ケニー・ホイーラーのアルバムでステーブ・スワローとの変則トリオ、スワローはG・バートンのところでひいていたウッドが一番と思っています。
1曲目、ですからまずはスワローのウニュウニュエレベにこちらの頭を合わせます。
別に嫌いなわけではありません、「SWALLOW」なんてアルバムは大好きです。
ただべーすのベース度をスワローに合わせるわけです。
そうすると2曲目からすんなりと、こちらのテイラーのピアノ・メロディは生き生きとした切れのよさです。
3曲目、まずスワローのベースライン、テイラーのピアノフレーズ、ホイーラーのフリューゲルのメロディ、それぞれがきちんと形をなし、同じように重く、意味があり、連なるのです。
4曲目、テイラーは硬質でありながら、流れるようピアノです。
6曲目はテイラーとスワローのデュオが美しい、テイラーとホイーラーの共演は山ほどありますが、スワローはカーラ・ブレーとのアルバムが山ほどあります。
スワローとテイラーは調べてみたら、2002年にEGEAからミラバッチのクラをいれたもの1995年にはデュオのアルバムを出していました。
スワローとホイーラーとなるともっと難しい、デュオはなくてECMにパーカショニストのアルバムで共演を見つけました。
7曲目、お年を召したこの3人、互いの技量と発想をよく解りあって、とても安心出きる演奏で流石に名人とおもいます。
このアルバム名人が33.33%づつ分け合った感じです。

One Of Many / Kenny Wheeler

Kenny Wheeler(fh)
John Taylor(P)
Steve Swallow(B)
Recorded July 30 and 31, 2006.

1. Phrase
2. Anticipation
3. Aneba
4. Any How
5. Canter #5
6. Ever After (Duo Version)
7. Now And Now Again
8. Old Ballad
9. Fortune's Child
10. Even After
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雲の形 PATIENCE / Stephane Kerecki&John Taylor

2011-08-23 22:53:42 | 聞いてますCDいいと思う


このアルバム入手してから、結構時間が経つのになかなか記事に出来ません。
ジャケも美しいし、良い演奏です。フランス人のベーシストとはロニー・リン・パターソンのアルバムともう一つ他でも会っていますが、あまり印象が鳴く、デュオで主役なのは初めてです。
テイラーの方は昔あまり聴かない人だったけど、このごろ増えてきたみたい。
1曲目アルコとピッチカートのベースはピアノと同じような硬質な音で始まります。
2曲目、ベースがラインを作り、ピアノ弦のピッキングはパーカションの様に始まります。そして美しいピアノの流れです。
4曲目は、リズム感が増して、モンクをちょっと思わせるアドリブです。
5曲目、高い音域で綴られるピアノのメロディが美しい、ここに来て思索的な感じで、緊張感がほぐれます。テイラーには昔から少し緊張させられるところがあるのです。
7曲目アルコでのメロディとピッチカートのリズムはヨーロッパのちょっと格調高いベースに聴こえます。
9曲目、ゴスペルの入ったアドリブは、アメリカン・カルテットの頃のキースを思出ださせます。
このアルバム1、6,12曲目がインプロビゼーションでちょっと質がかわっていて、これで意外とアルバムの中心からはずれていて、戸惑ってしまったのかもしれません。この3曲を省くとアルバムの形がみえてきて、一つ一つが違う雲の様に形が見えてきました。
ジャケットのとても美しい写真にあるように、雲の形って捉えづらい、そしてそれを言葉にするのも難しいものです。やっと一つ一つが雲みたいにみえましたが、でも少しとらえどころが定まらないアルバムではありましたた。

Stephane Kerecki (b)
John Taylor (p)
Enregistre les 27 et 28 septembre 2010

01.Prologue
02.Manarola
03.Patience
04.Kung Fu
05.Gary
06.Interlude
07.La Source
08.Valse Pour John
09.Bad Drummer
10.Jade Visons
11.Luminescence
12.Epilogue
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長~い題なので本文で ASTOR PIAZZOLLA / Arthur Moreira Lima

2011-08-22 22:21:46 | 聞いてますCDいいと思う


記事の題名を考えたらとても長いものになってしまったので本文に題を載せることにしました。

「休み明けのけだるい雨降りの朝はピアソラをピアノ・ソロで聞くのも良いだろう」

休みに慣れた体は、ちょっとけだるさが出ていて、ドラムスなどをガンガン叩かれたくないし、切れの良いアドリブについて行けそうにもありません。
昨日RIOに送られた余韻をのこして、そのRIO生まれのピアノを聴くことにしました。
アルトゥール・モレイラ・リマさんはブラジルのクラシックのピアニストだそうですがまるで知りません。
1940年生まれ、クラシックの方がピアソラを演奏するもの時々あいますが、これは中古屋さんでお休み前に拾った5枚の一つ。

2曲目のちょっと憂いをふくんだ感じが、雨の月曜仕事に向かうのにマッチしてなかなか良い選択です。
4曲目はおなじみ“Libertango”、正調という感じで少し元気が出てきました。
ピアニストはともかくアレンジをしているのは、タンバ4のメキシコ時代のぴあにすとで、ブラジルのピアニスト&アレンジャーのラエルシオ・ヂ・フレイタスです。
どぎつくもなく、1曲目にバッハが聴こえたりとかなかなか楽しい。
5曲目、こちらの方が隙かもしれない「ブエノスアイレスの冬」やはり知った曲は楽しいです。
7曲目も“忘却”という題の曲、11曲目も良く知った“アディオス・ノニーノ”このように頭をマッサージしながら会社に着いたから、月曜の朝からきちんと仕事ができるようになっていました。


ASTOR PIAZZOLLA / Arthur Moreira Lima

Arthur Morira Lima piano

1 Tangata Silfo y Ondina Fugata
2 Tangata Silfo y Ondina Soleda
3 Tangata Silfo y Ondina Finale
4 Libertango
5 Invierno porteño
6 Decarísimo
7 Oblivion
8 Tango-preludio
9 Onda nueve
10 Balada para un loco
11 Adíos nonino

4 Libertango
5 Invierno Porteno
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リズムで迎えてリズムでおくる RIO / URI CAINE

2011-08-21 16:42:59 | 聞いてますCDおすすめ


夏休みのお休みも最後はRIOで過ごすことにしました。
1曲目“海のサンバ”、リオの人々の喧騒とリズム楽器が一斉になりはじめて、お休みをリズムで迎えているのです。
2曲目はフェンダーの軽いフレーズ、ボッサの楽しい音楽を、リゾートしているようなで癒されます。波の音がバックでカクテルなど横にあると・・・準備します。
このアルバム2001年の録音ですが、リオにユリ・ケインがいってリオネジャネイロでの録音です。
3曲目、地元のリズムを従えて切れを見せるユリ、このリオというアルバム、ユリという凄いピアニストの名義ですが、リオに滞在してその町を採ろうとしているのではないでしょうか。
車の音や海の音入って、ウインターではそれを狙っていたのではと思います。

このレーベルのアルバムにタンゴを集めた「!Tango vivo」というアルバムあります。
録音機材を持ち込んで、ブエノス・アイレスのタンゴの雰囲気をアルバムにしたもので、この「RIO」はそのリオ版、ボッサ版となっています。

ケインもその意味リオの滞在者、そこでどう演奏しているかの興味がわきます。
6曲目などはラップですが、ユリは楽しく対応している感じです。
7曲目“Samba do Fogo”はメロディーはニュージャスをやっているよう。
8曲目は一変、リオでゆったりとナイト・クラブを楽しんでいる感じです。
11曲目エレピでのケインもリオにいるという感じが伝わってきます。
13曲目フェンダーのしゃれたソロ、14曲目も軽やかなソロです。
最後の曲“Samba do Vento”はメンバーのリズム即興したのではと思う曲で終わりかたで、全部の収録がおわって、RIOをさるケインを送る曲みたいです。

お休み終わっちゃいましたね、って私はもうとっくに終わっていますが。

RIO / URI CAINE

Uri Caine (piano, teclado fender rhodes)
Paulo Braga (bateria, percussão)
Jorge Helder (baixo acústico, baixo eléctrico)
Lula Galvão (violão)
Jair Oliveira (violão, voz)
Kacau Gomes (voz)
Cris Delanno (voz)
Humberto Cazes (percussão, pandeiro, reco - reco demola, tamborim, triângulo)



1. Samba do Mar
2. Dia de Praia
3. Teu Chamego
4. Revolucionário
5. Bondinho de ...
6. Combatente
7. Samba do Fogo
8. Raquel
9. Arpoador
10. Assalto Dultural
11. Na Lapa
12. Samba da Terra
13. Um Minuto só
14. Choro Maluco
15. Samba da Rua
16. Akalanguiado
17. Adeus
18. Samba do Vento
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