
応援するハクエイが新しいレーベルを作ったようだ。ここのところハクエイ・キムのことを書いていないからちょっと触れておこう。
そもそも私がこのブログをはじめた理由の一つが彼への応援だった。1975年京都生まれのかれがデヴューしたのが2005年だった。
オーストラリアのマイク・ノック氏に師事し、デヴュー・アルバムとなる「Open The Green Door」を録音し、それを持っての帰国した。

「Open The Green Door」 2004年2月、9,10日 録音
横浜ジャズで彼が弾くピアノを聴いて驚いた。自分のバンドではなく日本在住のとトランペッターNeil Stalnakerのバンドだった。その少し後に来日したキースのコンサートに行ったときに、会場に彼を発見した。(オクサンが)
外人だと思っていたので英語で話しかけたのが彼との関係の始まりになった。そこら辺のことはこちらで。
オースタラリアで録音した音楽はDIWから2005年に発売され、その後2枚のアルバムをリリース。その後ユニバーサルから「Trionique」をリリース、同名義で3枚、ピアん・ソロを3枚リリースしている。

「Trisonique」
ユニバーサルと契約して、これは凄いと思ったけれど、いくつかのアルバムの後鳴かず飛ばずという感じになってしまった。(ライヴはもちろん良いけれどアルバムが出ない。)「なかなか厳しいです」と言っていたのは2年ぐらい前だと思う。
魅力を認めてもらうには、新しい活動も必要とおもっていたところで、このアルバムを出してくれた。
レーベルを作る事は、たいへんなことだろうから、その新しい活動に意欲を感じる。
そのレーベルからの1弾がこれになる。2年前ぐらいに作った新しいバンドで「BCG Republic」というトリオで、杉本智和のベースはトライソニークといっしょだけど、ドラムスが本田珠也氏になって、絶対迫力が増してよりはっきりしたバンドになるのでないだろうか。
ベースはづっと付き合っている杉本智和氏、ドラムスに本田珠也氏とこれは強力、素晴らしいメンバーになっていると思う。
ぴあのがどうこう言っても、でーすは言うし、ドラムスははっきりと表現する。
何とも凄い3人が揃たと思う。
そのファースト・アルバムを聞かせてもらう。
8曲中、6番目が杉本氏の作曲、以外はハクエイの曲となる。
1曲目、実にハクエイらしい始まりが嬉しい。今度のアルバムなんといっても本田珠也氏の存在が大きい。
まさにその存在をはっきりと示す演奏になる。杉本氏も存在感は申し分なくある意味トライソニームの発展系となる。
1曲目からメロメロです。
2曲目は1曲目がそうならこうなるという曲、ハクエイらしさは、もちろんこの曲でも。
3曲目もそうだけど4曲目もききやすく、シンプルさがない多様な気もする。杉本氏のベースソロがちょっとステーヴ・スワローがアコをひく”I want You”を思い出させる。
5曲目ちょっと激しい曲。お祝いもかねてこの曲気にいったとメールをおくったら、「Ladders が好きなのは〇〇さんらしくて安心しました笑」と返ってきた。
6曲目が杉本氏の曲で、ダークな感じで始まる曲。7曲目はほとんどインプロの高速プレー。
最期が落ち着かせた”Yuse”という曲。
アルバムはハクエイらしさは当然だけど、とても意気込みも感じられるとても良いアルバムだと思う。ぜひ聞いていただけると嬉しいです。
トアーも組んでいるようでそちらも是非。このアルバムと玉田さんの大好きいなアルバムをもっていこう。だいぶ先だけど予約した。


TIME IS ON OUR SIDE / BCG REPUBLIC
ハクエイ・キム(p)
杉本智和(b)
本田珠也(ds)
2025年作品
1.Construction Site
2.Your Sky
3.Fish Market
4.The Calm ( Before The Storm)
5.Ladders
6.Rosario
7.See You On The Other Side
8.Yuse
ハクエイ・キムはヤンラングレンとのデュオライブを拝見したことがあります。素晴らしい演奏でした。
映画ブルージャイアントのピアニストのモーションも担当されていましたね(演奏は上原ひろみ)。聞いてみて気に入ったら、ライブも行ってみようと思います。昨日1回とうしで聞いた感じではまあまあフリーっぽいのかな、と。
アルバムお買い上げ有り難うございます。
自分のレーベル、結構大変だとおもいますので、有難いです。
結構フリーっぽくなっていますが、その裏にはとても素晴らしいハーモニーをつぐんでいると思います。
ぜひ生で、そして彼に声をかけてください。
素晴らしい青年(と言ってももう年取ったか)です。