JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

秋まで待とう / Michel Portal Richard Galliano Concerts

2010-08-30 21:43:47 | 聞いてますCDいいと思う


このBOXの内容はライブの模様がが多く、ポルタルとのライブ盤はもっていませんでした。
ポルタルと言うとバスクラのイメージが強いのですが、1曲目はソプラノで始まります。
デュオとは思えない重厚な音が連なって、コンサートって1部、2部とストーリーが出来ているようでいいですね。
2曲目はクラリネット、この感じすきですが、ポルタル結構フリーのときがあり、そちらは神経質さを感じて、あまりいただけません。
3曲目は、この前のピアソラ集はピアソラ真っ向勝負でしたが、こちらは二人のデュオがメイン、それぞれの特徴が面白みです。
5曲目はソプラノ、、私的にはずっとソプラノを吹いて欲しい、実力を感じるフレーズです。
6曲目はクラリネット、、ヨーロッパ・ヨーデルみたいな曲で、これは私、解りません。
でも7曲目、クラリネットはとても聴きやすいポルタルでコンサートの方が面白いのかも知れません。
そして9曲目はここでもおなじみ“Libertango”で、コンサートの一つの呼び物かも知れませんが、こちらはいろいろな人と共演してくれて、その違いがとても楽しい。
このリベルはポルタルのソプラノがタンゴというより、フランスの街中を疾走するようなしゃれと哀愁が溶け合った軽さが心地よいのです。
10曲目は二人の発止の掛け合い、こんな感じ、実は肌の温度を感じあって、いいのですがいまはちょっとあつくるしいか。
こうやって聴いてくるとどんどん秋に入っていく音が流れているのに、実際はまだまだ足踏みで、後一つちょっと時間を空けたほうがしっくりくるかも知れません。
ちょっと間をあけましょうか。

Michel Portal Richard Galliano Concerts

Michel Portal
Richard Galliano

1. Tango Pour Claude (Galliano)
2. Taraf (Galliano)
3. Giselle (Galliano)
4. Little Tango (Portal)
5. Oblivion (Piazzolla)
6. Chorinho Pra Ele (Pascoal)
7. Ivan Ivanovitch Kossiakof (Portal)
8. Viaggio (Galliano)
9. Libertango (Piazzolla)
10. Indifference (Murena/Colombo)
11. Mozambique (Portal)
12. Face To Face (Galliano/Portal)
13. J.F. (Galliano)
14. Beija Flor (Cavaquinho/Silva/Tomas)
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責任感 はるな愛

2010-08-29 21:58:22 | その他
久しぶりに2日続けてお休みの日、日本ではTV番組の企画の24時間放送があって、どこにも行く気持ちがおきないのでそれを見ています。
とても苦しい環境にいる人たちや、試練にたいして真っ向から向かっている人々をみて涙していました。
実は涙は自浄効果があり、仕事ですさんでいる心にはとてもありがたいこととで、その人々に対する尊敬の念と合わせて癒されています。



実は24時間を走る続ける毎年のイベントは私の家のすぐ裏をはしるのです。
杉田かおりのくたびれたスパッツ姿を何年か前にみましたが、はるな愛は何故か見てみたくて時間も見計らって表にでました。
家のすぐ近くがここのところ休憩所になっているのです。
まずこのような車が休憩場から出発して、休憩所の前はこのような人だかりです。



30分以上外で待っていると、出発してきました。



ミーハーといえばミーハーですが、せっかくなので写真取ったりとご近所のかたたくさんでした。



さて先ほどゴールする姿もTVでみました。
素顔に近い顔で苦痛にゆがむ顔とゴール後の気の回しようが、この今回のはあな愛が受けた仕事に対しての責任感がでていて、凄いと感心したしだいです。

接する人の責任感とか言っていないで、自分の受けた仕事、それは自分の責任と肝に銘じなければと、かの地から帰って改めて気がつきました。

今日は題名にはるな愛の名前をいれてみました。
どれだけのコンタクトがあるかこれは別の楽しみです。




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安心がうれしい Piazzolla Forever / Richard Galliano

2010-08-28 17:17:45 | 聞いてますCDいいと思う


急に日本に帰ることとなり、帰国の途中の憩いのひと時、お気に入りの場所でフライトまでの時間を過ごします。
このキンキンに冷えたビールがたまりません。



フライトまでは1時間半ありますから、いつものこれをいただきながらゆっくりと過ごします。



前に坐っている女性も生ビール飲んでゆっくり過ごしてます。慣れてるみたいです。

ガリアーノで今回は乗りきろうと5枚アルバムを準備しましたが、3枚で帰国になりました。
タンゴ楽団のセプテット、出だしから東欧調というよりかアルゼンチンか、ピアソラ集になるのでど真ん中のガリアーノです。
1曲目から弦の力強いアンサンブル、勢い良く始まります。コンサートの模様でそれだけ真正面から来ているようです。
曲も知っているものが多くてうれしい、2曲目も“Invierno porteno ブエノスアイレスの冬”です。
海外を一人で移動するのは気が張るもので、そんな中では知った曲ってとっても心が安らぐのです。
3曲目も名前は覚えていませんが、覚えているメロディー、ピアソラを真っ向から演奏しています。
ピアソラならば、ピアソラ本人を聞けば良いとピアソラ主義の(そんなものはない)人は言うでしょうが、私、現代でピアソラに解釈を加えた演奏を聴くのが好きです。
音が良いので、弦の広がりが心の広がりに繋がるのです。
こうやってゆっくり出来ていますが、残念なことが一つ、いつもこちらに来るとお土産にするXOジャンを売るお店がなくなっています。(だれかどこに移動したか知っていますか)
7曲目は大好きな“リベル・タンゴ”この曲でタンゴとJAZZの組み合わせを追っかけだしたのでした。
8曲目の優しいメロディは音楽がいかに私にとって必要か、ありがたいことです。
9曲目、バンドネオンも凄いけど、バイオリンの力も凄い、時間をかけて出来あがった音世界に聴衆の拍手と同じように手をたたきます。

旅の途中でいつも聞いている音楽が横にあると心が落ち着くのです。
安心というものが一番、人には必要ではと思っています。

チリでの落盤事故で、幽閉されている方に不可能ですが何とか届けてあげたい。

Piazzolla Forever / Richard Galliano

Richard Galliano (accordion, bandoneon)
Jean Marc Phillips-Varjabedian (violin solo)
Lyonel Schmit (violin)
Jean Marc Apap (viola)
Raphael Pidoux (cello
Herve Sellin (piano)
Stepane Logerot (bass).

1. Otono porteno
2. Invierno porteno
3. Sur: Regreso al amor
4. Concerto pour bandonon et orchestre "Aconcagua" : Final
5. Milonga del angel
6. Michelangelo 70
7. Improvisation sur le thnme "Libertango"
8. Laura et Astor
9. Escualo
10. Presentation du septet
11. Verano porteno
12. Primavera portena
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フランスにいるの? / Richard Galliano & Eddy Louise

2010-08-25 15:02:25 | 聞いてますCDいいと思う


オルガンのEddy Louiseとの競作で始まるデュオアルバム。
オルガンとアコーデオンはとても近い楽器と思うけど、ハモンドとはちょっとちがうんですよね。
そこらへんは良くわからない。というのもハモンドはほとんど聞いたことがないのです。
でも2曲目、流れるようなフレーズや3曲目では似た音色が競う合うように刺激し合ってこれもかなり面白い。
なんだか今居る状況と完全に違う世界、落ち着かないような、逆に一瞬今を忘れさせてくれます。
3曲目、ガリアーノこの当時はとてもフランスの香りが高い感じです。
4曲目この曲知っているって思って、“I Remember Clifford ”だからあたり前なんだけど
まるで、シャンソンみたいに聞こえ、でも良くきくとEddy Luoiseって結構ガッと弾くのです、うなっているし。
7曲目の“Laurita”“Berimbau/Sermao”お知った曲が続きます。
とても良い調子で、仕事もうまくいきそうな気がします。
11曲目“Sous le Ciel de Paris”はパリそのも、“パリの空の下”です。
そんな空のしたちょっとお買い物に出ました。



面白い果物や野菜がいっぱいです。



パリにいるの・・・・ちょっと違うみたい。



こんな所にいます。まだしばらくは。

Richard Galliano & Eddy Louise

1. Sang Mêlé
2. Face to Face
3. Tribute to Joe Diorio
4. Beija-Flor
5. I Remember Clifford
6. Enlacés
7. Laurita
8. Berimbau/Sermao
9. Amandine
10. Framboise
11. Sous le Ciel de Paris
12. Azul Tango
13. Avec le Temps

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今回はこれで ORIGINAL ALBUM CLASSIC / RICHARD GALLIANO

2010-08-23 12:37:43 | 聞いてますCDいいと思う


さてまたまた、ちょっと遠い所に来ています。
まだ何日もたっていませんが、ずいぶんいろいろな体験をしています。
中国人だけのなかの一人の越境とか、空港や港までいろいろなところに行かせて(?)もらっています。
今回は少し余裕があるのか、ホテルでこの記事を書き始めています。
何があるかわかりませんから、UPはいつになるやら。

中国行きが決まると、仕事ですからそれが一番ですが、残念ながらその流れは私では決められない、だから考えられるのは、リラックスするための材料ぐらいです。
中古屋さん棚で見つけたのがこのアルバム、Richard Gallianoのアルバムは大好きになったアルバム以来ずいぶん買ったので、そろそろもういいや状態でバッハの曲を演奏したものをかいました。
そんなことで、もういいかと思ったらこのアルバム、ドレフェスへのガリアーノのアルバムを選んだものが5枚、中古ですから一枚500円ぐらいです。
よく見るとおかしなことに(私の選別は変かも)一枚も持っていない。
今回の中国出張、この5枚のアルバムを順繰りに聞いているうちにすんでくれればと思っています。
1993年~2005年までの5枚のアルバムが一つのボックスに入っていました。



で最初の一枚が1993年パリ録音のアルバム。
メンバーがBireli Lagreneのギターでここではもちろん1曲目はジャンゴの感じも始まり、ますが、2曲目はなんとウエス、ここら辺がラグレーンの面白いところ、ガリアーノもとてもjazzライブのような表情を見せて切れがいい。
ベースはPierre Michelotというのも実はその音運びを真剣に聞くととても心温まります。
3曲目、哀愁ある曲、実はこの地でであまり調べるのが大変なので、感想だけです。
そしてガリアーノこの時代の後ずいぶんお付き合いがありますが、このアルバム、さっぱりとやりたいことが明白でとても聞いていてストレートです。
4曲目はピアノから始まるから誰かと思えばガリアーノ、ダブル録音ですが、しっとりとした曲は、実はこれでガリアーノを選んでいる気がします。これいいです、日本の秋に日本の落ち葉を見ながら聞きたいと(今)思います。
このアルバムきっちりとTangoの形態を意識していて、5曲目リズムがどんどん盛り上がるその特徴がそしてその上にメロディで力強さをつけるTANGOらしい曲です。
6曲目、これがtangoと思って聞き始めるとbossaここの変化がすばらしい。
8曲目“Romance”でその様な曲素直に心温まるのがいい。
9曲目もガリアーノとラグレーン演奏の絡み、これは残る演奏でしょう。
最後は心に残るメロディアスな曲でありました。

異郷にいる一枚目、録音が古いので、演りたい事がストレートとても好感が持てるアルバムでした。

VLAGGIO

RICHARD GALLIANO
Bireli Lagrene Acoustic Guitar, Guitar [Electric] -
Pierre Michelot bass
Charles Bellonzi drums

1 Waltz For Nicky
2 Java Indigo
3 Viaggio
4 Billie
5 Tango Pour Claude
6 Christopher's Bossa
7 Coloriage
8 Romance
9 Little Muse
10 Written-By
11 La Liberté Est Une Fleur
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現代タンゴかも Pqgina de Buenos Alires / Fernando Otero

2010-08-19 21:58:10 | 聞いてますCDいいと思う


結構新しいコンセプトのTANGOが好きですし、JAZZと組み合わさったものには目がありません。
ショップで見ていたら現代TANGOで楽器編成を見るとインスト中心、チェロとベース、ヴァイオリンと、好みかと思って買いました。
楽器のヴァイオリンがいい感じかとおもいましたが、これがベースはモダン・クラシカル、聴くに耐えない音楽では有りません。
私がJAZZベースにTANGOを探していますが、こちらは現代クラシックベースのTANGOでした。
全曲リーダーの曲のようですが4曲目、やはりTANGO哀愁ある曲をバイオリンとチョロが表現するあたり良いです。
5曲目も物悲しい曲をヴァイオリンとピアノのデュオ、結構プツンと終わります。
6曲目、これがモダン・タンゴといわれるのかも知れません、奏法はたぶんこれまでと同じですが、緊張を強いる曲調はこれまでのタンゴとは違います。
7曲目、これは現代音楽フレーズで、でもこれに文句はいえません、このようなアプローチ、当然有るでしょうね。ショップではそこは読めないので、このようなアラッは起こるのです。
8曲目はオーケストラの演奏、ここまでするのですから結構この人、人望あるのかも知れませんね。
9曲目、バイオリンとピアノのデュオはとても美しい。今の息遣いを感じます。
続く2曲もデュオですが、ベースが現代音楽なので残念ながら哀愁はありません。
この後に続くピアノ・ソロ二つを聴くとやはり現代音楽系が強いのかもしれませんが、単独で聴いてアルゼンチンの香りがしっかりとしていますので、ある意味とても面白いピアノかも知れません。
格調高い、ジャケからは解らない、意外と孤高なTANGOミュージックでした。
価値がある演奏だと思いますが、でもまた聴かないような気がします。


1. Chirimbolos
2. La Vista Gorda
3. De Ahora en Mas
4. Pagina de Buenos Aires
5. Desde Adentro
6. Piringundin
7. Lejana
8. Musica del Circo
9. Ausencias
10. El Momento
11. El Circulo Rojo
12. Union
13. Preludio 19
14. Calendario
15. Siempre Amor-Las ruedas siguen girando
16. Sublevados

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不思議な出発点 TANGO 3.0 / GOTAN PROJECT

2010-08-18 22:28:25 | 聞いてますCDいいと思う


アルゼンチン・タンゴと電子を融合したチーム、ゴタン・プロジェクトを知って、とても驚いたのが2年ぐらい前でしょうか。
TANGOとJAZZが組み合わさったものが(それ以外スパニシュとかも)かなり好きで、このグループには本当に驚かされました。
私は知りませんが、クラブ・シーンというのがあるようで、そちらでは有名なのかも知れません。
新しいものをいつも気にかけていましたが、新作があるのを知ってもちろん即拾いました。6月始めぐらいでしょうか。なかなか記事をかけませんでしたが、これも記録したいアルバムです。
1曲目、全作の雰囲気を残す強い哀愁の中に、インストルメンツの迫力とエフェクトの効果を入れて、これは再び戻ってきたGOTANという感じです。
2曲目は、いつもの低い男性の声に、“石蹴り遊び”という題で、子供たちのコーラスが、最初違和感ありましたが、聞くうちにこれがまたいい。
3曲目、いつもの艶のある女性ヴォーカルは健在でうれしい、心がとろけるのです。
このグループが実はフランスで作られていることが、このセンスのベースでしょうか。
エレキ・ギターやベース、キィとギター、それにプログラミングしなが演奏する結構年もとってきた3人、ヴォーカルやバンドネオンの仲間を使って凄い音楽を作るのです。
4曲目のClistina Vilallongaが一つの魅力です。
5曲目はインスト、サッカーの中継みたいなサウンドはアルゼンチンだから、雰囲気が盛り上がって、「ゴ~~~~~~ル」と発するところ「ゴ~~~~~~タン」となるのです。
6曲目エレベのリズムが聞いた上にクリスティーナの声、それにバンドネオン、今日本にいるのですが、まるで異国の街角に迷い込んだような気になります。
もしかしてそれがGOTANの魅力なのかも知れません。
急にエレとタンゴが溶け合った不思議な街角に運ばれてしまうのです。
7曲目は男性ヴォーカル女性が絡む一曲、ジャケを良くみていただくとわかりますが、実は文字は女性の身体、エロチックなのです。
8曲目からは少し変わって、マカロニ・ウエスタンみたいな曲調にバンド・ネオンが重なる不思議な世界、南米に乾燥した西部の町があるような感じです。
9曲目もアメリカのカントリーが入った感じで、好みとしてはこちらでなく前作方向がすきですが、でもしょうがない、どんどん変わって欲しいグループなのです。
ですから10曲目は完全にカントリー・ロックがベースのタンゴなのです、ってあると思いますか。
11曲目は意外ととてもオーソドックスなタンゴ・ポップ、不思議な街角でこの音楽を聞いてみたい気持ちが募ります。異国は今の私には中継点でしかありませんが、このような音楽を聴くと、そこが出発ということもあるのではと思います。
12曲目、リスティーナのそんな歌声の聞きながら、不思議な町から新しい出発があるような不思議な世界に入ることが出来るのです。

TANGO 3.0 / GOTAN PROJECT

01 - Tango Square

02 - Rayuela

03 - Desilusión

04 - Peligro

05 - La Gloria (feat. Víctor Hugo Morales)

06 - Mil Millones

07 - Tu Misterio (feat. Melingo)

08 - De hombre a hombre
09 - El Mensajero

10 - Panamericana

11 - Érase una vez

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コロンブスそっくりそのまま航海記 / ロバート・F・マークス著 風間賢二訳

2010-08-17 20:33:53 | 


少しは日常に余裕を持ちたいと、図書館の棚を見ていたら、こんな素敵な装丁の本がありました。
CDでジャケがいいとあたりも多いのですが、これも同じような雰囲気です。

まずは一寸読んでみると、これが凄い、3ページ目にしてこの記述です。

コロンブスそっくりそのまま航海記 / ロバート・F・マークス著 風間賢二訳 朝日新聞出版

「わたしたちはカナリア諸島を出発したさい、サイズの異なる一くつもの木製のワイン樽に入れた3百ガロンの水を搭載していた。薬禍後には、愕然としたことに、ふたつの樽に水漏れがあって、中身がすっからかんになっていた。それで飲料水の四十パーセントが消えてしまった。十二日目までには、残った六十パーセントの水は腐っていた。おそらくワイン樽に残っていた酸が水と混ざったのだろう。いずれにせよ、その水を飲むと気分が悪くなった。けっきょく、ニーニャⅡ世号には水差し十個分の飲料水しかの湖底なかった。三十九ガロンもない分量である。したがって、その水は緊急事態用に保管しておくことにした。
食量はもっと足早に腐っていった。出航して五日目には、生野菜のほとんどがいたんでしまった。風通しの悪い船倉に貯蔵されていたからである。けっきょく、それらの大半を捨てた。豆、米、小麦、それと少量のチーズと悪臭を放つハムしか残らなかった。しかし、そのチーズとハムにも虫がわいていて、長くもちそうもなかった。穀物を別とすると、十二日目に捕獲した二匹のサメのくさい肉しかなかった。」

コロンブスと同じ形の船や装備にこだわって、無線も安全装備も全て拒否して旅立った9名の航海記、面白くない訳がありません。

水がなくてもワインがあればいい、船火事が怖いのに平気でタバコを捨てる何でこんな水夫を選んだのか、わがままでプライドが高い雰囲気は、時代が1963年だからでしょうか。
今ではちょっと信じがたい関係で、この後コロンブスのアメリカまでの日数の倍以上がかかって大西洋を渡るのです。

夏休みには最高の一冊ではないでしょうか。

1963年に書かれたこの本がなぜ今頃(2009年)に出版されたかも、面白い出会いの記述が最後に期されていますが、その出会いの不思議、ここでは書かずにおきます。

私も偶然に出会ったのです。出会いを大切にしたいですね。



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癒してあげる I Remember Paul / Paula Dezz

2010-08-15 18:07:55 | 聞いてますCDおすすめ


ドイツのレーベルLaika-Recordsから出たまるで知らない人たちの演奏です。
ショップでみていたら、演奏されている曲がデスモンド関連でタイトルが「I Remember Paul」なのでどんなもんなのかと思って拾いました。

メンバーはサックスの女性カルテットにピアノがフューチャーされているようです。
ブルーベックのカルテットみたいにしなかったことが正解で、一曲目のフルーゲルホーンが柔らかく響きます。
デスモンドが亡くなってからすでに33年が経つのですね。あの音色とフレージングを吹くことが出来ると思ったG・ワシントンJrもなくなってしまって、古いアルバムを聴くしかありません。

ところがこのアルバムフレージングは別にしても、音の出し方がデスモンドにとても似ていて、デスモンドのいない喪失感を癒してくれるのです。
2曲目名“DESMOND BLUE”デスモンドのフレーズも充分意識してとても和みます。
ストリングスの加わったデスモンドのアルバムはとてもロマンチックでしたが、こちらはをちょっと内省的にした感じです。ピアノのFrank Wunschという人も、歌わせるピアノでまあどちら様も若いとはいえないけど、このような録音を2009年に出来るのだと思って、ドイツだってイタリアに負けていません。
3曲目がBossaをきちんと“SAMBA CANTINA”これも懐かしいジム・ホールとのアルバムで演奏された曲、ここではフリューゲルホーンとの掛け合いがとても良い。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20060816
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/e/36e961c0af3dfee6d83b4d6dd05e32e1?st=1

ちょっとネットにいったら私の記事があったので拾ってきました。
4曲目はピアノの人の静かなバラッド、デスモンドも吹きそうな曲調です。
5曲目は“WENDY”でなっがれるようにすんなり聴けて、ちょっと気を抜くと聞き流してしまいますが、なかなかしっかりフレーズしていています。
6曲目もJ・ホッルとのアルバム~“ANY OTHER TIME”出だしデスモンドではないアバンギャルドなフレーズでオヤッと思うとその後のフレージングはあの感じ、実に様デスモンドを研究して、そしてこれだけフレーズするのはまねでは出来ない。
デスモンドの歌を持っているのでしょうね。
7曲目は再びピアノの人の曲でここではソプラノ・サックスでちょっとアクセントを置いた感じです。
8曲目はゆったりと“YOU CAN'T GO HOME AGAIN”でD・セベスキーの曲をフリューゲルホーンと絡んで演れば、好きな人はあの人のアルバムを思い出すのでしょうね。
9曲目は“Audrey”ピアノの人もとても良いメロディでブルーベックよりもずっとながれてこれも味があります。

ゆったりと聴いてほしいアルバムは、デスモンドのファンには、眉につばつけられるかも知れませんが、とても良く出来ていて、そしてあの音色、フレーズを新しく聴く事が出来るのですから癒されます。

夏休みで関西から息子2が帰ってきたので一回ぐらい一緒に食事をしようと出かけました。イベントみたいに年に何度か行くイタリアンで、もう数回紹介していますが、3人でマア誌ながらいただきました。
とりあえずこちらも写真だけで癒されてください。

Remember Paul / Paula Dezz

Paula Dezz(as, ss)
Ack van Rooyen(flh)
Frank Wunsch(p)
Paul G. Ulrich(b)
Bruno Castellucci(ds)

1. IMAGINATION
2. DESMOND BLUE
3. SAMBA CANTINA
4. JOANA'S WALTZ
5. WENDY
6. ANY OTHER TIME
7. SEPTEMBER WALTZ
8. YOU CAN'T GO HOME AGAIN
9. AUDREY




豚ほほと豚舌のテリーヌ にがうりのサラダ



焼き鮎とトレビスのスパゲティ



自家製サルシッチととうもろこしのリゾット



かつお、オリーブ、ケイパー、トマトソースのフジッリ



仔牛のバラ肉と新玉ねぎの黒胡椒に込み



豚ロースのローストと茸ソテーバルサミコソース



ますのすけときたあかりのムニャイア

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ハクエイ・キム ライヴ アット ピットイン 2010 8 12

2010-08-14 07:44:58 | サポート中、ライブ


夏休みの間、特に何をするというか、予定も立てられない状況でしたが、一昨日はここだけはと思ったライブがありました。
応援しているキム・ハクエイが若いミュージシャンと演奏するということで、夏の刺激を求めて行くことにしました。
先日は逆にヤング・ライオンという名前で呼ばれて、渡辺貞夫から若く見られたのに、今回は逆の立場です。ベースの杉本さんは別格です。
別の場所にメールをいただいた方が、ハクエイを気に入っていただいているようで、なんと兵庫県から日帰りでいらしていただけました。
CDにサインが欲しいということで、当然誰にでもサインはしてくれるので、当たり前のことですが、まるでマネジャーみたいに段取りつけたようなことして失礼いたしました。
JAZZを好きになって5年ぐらいだそうで、ある意味うらやましい、新鮮で、どんどん素晴らしい体験をされることでしょう。
出来ることなら、あせらずにながーいお付き合いをお願いいたします。

さて刺激を求めていくのですから、(昼の部で2時半スタート、いい席に坐りたいから1時45分ごろにはお店に、先ほどの兵庫の方が2人目、私は3番目でした。)その前に刺激的なものをと有名ラーメン、中本の蒙古タン面をいただきました。



さてこのメンバー、おなじみの杉本さんのベースの他はドラムスの大村さんはマイク・ノックの1月の来日の時に叩いていた人でした。亜サックスの山本さんはニューヨークにいる方で今回始めて、ハクエイが3月にニューヨークに行ったとき(知らないぜ)に知り合ったみたいです。

1st

1 フォーレスト・フラワー

チャールス・ロイドのフォーレスト・フラワーからとは驚きましたが、キースだからだと思います。
モンタレーのロイドのLPを散々聴いているこちらとしては、このフレーズまでははっきり吹いて欲しいとちょっと欲求不満で始まりです。
1曲目でサックスの節回しも本調子ではなさそうですし、ハクエイもそれり、杉本さんだけはいつも安定しています。

2 ベアトリアス

サム・リバースの曲でハクエイのデヴュー作で演奏していた曲、とても柔らかいというか、バップラインとは違うアルトのフレージング、私寝てしまいました。兵庫県の方とは違う、いつもある方から注意を受けました。(このごろ疲れているのです。)

3 メイク・トゥ・フォアゲット

ドラムスの大村さんの曲、前衛的なアプローチはハクエイではめずらしいので、面白い、このアルトの人、高い音がとてもきれい、低い音がもっとはっきり鳴るといいと思います。

4 スパイラル・ダンス

聴いていてこのセット、キースのヨーロピアン・カルテットに近いものを目指しているのかも知れません。アルト・ソロから杉本さんのベースが絡んで、ピアノレスの3人になると、調子が急に上がったように思います。
その後のドラムス大村さんのソロ、先日見た竹村一哲君と似た感じこちらも切れが良いです。

ファーストは4曲、先日のナベサダのアルトのオーラある印象が強くって、残念ながらちょっと山本さんにはかわいそう、こっちの耳がまだあのオーラに固まっているのです。

2nd

1 ニュータウン

杉本さんのアルコから始まった曲は、オーこれはニュータウンとすぐ解ります。
この曲杉本さんと演るようになって、幻想味がどんどん増していくように思います。
この曲にはサックスはソプラノ、マッチしています。ドラムスの味付けはカルタさんとは一味違う風味でした。

2 ホワイト・フォレスト

こちらもハクエイの曲、ここにでは杉本さんのソロが凄い。
この方と出会いえたことで、どれほどハクエイが得をしたか、ありがたいことです。

3 スロー・ハイウェー

大村さんの曲、でまたもや私うつらうつらしてしまいました。(失礼)

4 ソーラー

アルトのソロがとても良くてこれが本当なのでしょうね。
最後の方でグループしてまとまりがあったような、初顔合わせにだから、ハクエイもちょっとグイグイ感は薄かった感じです。

それにこちらの状態もあるので、でも初めてお会いできた方もいるし、マイクのコンサートで席取りのお約束もできたし(いけるかどうかは不安です。)楽しい一日でした。
コメント (14)
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