blogをやっていると、前に書いた記事がずっと残っているので見てみると、年の最後のアルバムは結構思いを込めているのが判ります。2006年の暮れがアラン・パスクアの「Live inn Rocco」で去年がラース・ヤンセン「Hope」でした。
今年はさて、困りました。この2人が続いたとなると、それなりの人、J・カルデラツォが最近新しいアルバムに出会わないから、呼び水として古いのをとも思いましたが、内容がとても良いパスクァに戻ることにしました。
アラン・パスクァのことを好きな人を沢山しっています。
エレクトリックな味わいが好きな方もいると思いますが、私は彼のアコーステックなピアノが大好きです。
特にその自分の曲と、その演奏のタッチは天下一品だと思っています。
エレピもきっと良いと思いますが、最新作あえて買っていません。
そんな中で中古屋さんで、古いものに出会いました、デビュー作「ミラグロ」に続く2作目で1995年作、D・ホランドとP・モチアンのトリオにゲーリー・バーツ、マイケル・ブレッカー、ランディー・ブレッカーが客演しています。
いつも聴くアルバムよりやはりだいぶも若々しく感じてしまいます。
さてこのアルバム通していえるのは、Dave Hollandのベースがすごく効いていること、ホランドは特に好みということはありませんが、このアルバム最初から終わりまで、とにかく芯が通ったベースでとても良い。
1曲目、ランディーがこんなにフレーズを持っていたかと思います。失礼のようですが、こんなに流れのいいブレッカーあまり知りません。
2曲目はもちろんマイケルがいいです、ちょっと懐かしい。
6曲目はRoccoでも再演される、生まれたてのちょっと硬質な“Taiowa”です。
9曲目“Grace”はとても残響音が美しいゆったりした曲、年の最後に聴くと、知り合った多くの人たちの応援と存在がじんわりとバックに感じるようです。
今年もいろいろお付き合いいただき、まあ応援いただき、ありがとうございました。
来年続けていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
1月のハクエイのあるライブを予約しました。応援するそちらも、どうぞよろしくお願いします。
追伸
パスクァのアルバム「スタンダーズ」が今年のグラミー賞ベスト・ジャズ・アルバムの候補に入ったことは彼のファンとしてはうれしい限りです。
追伸
フレディー・ハバートの訃報については残念です、ご冥福を祈ります。
Alan Pasqua "Dedications"
(Postcards POST 1012)
Alan Pasqua (piano)
Dave Holland (bass)
Paul Motian (drums)
Randy Brecker (trumpet) #1, 4, 5, 8
Michael Brecker (soprano sax, tenor sax) #2, 4
Gary Bartz (alto sax) #1, 5, 8
Recorded at Sound On Sound, NYC; September 12-13, 1995
01. Homage
02. San Michele
03. Mr. Softee
04. The Emergence
05. Ellingtonia
06. Taiowa
07. Dedicated To You
08. Sah' La Ko'
09. Grace