普段なら買わないジャマルのアルバムをかったら、1978年1981年の演奏にも触れることとなった最新作。
ハンク・ジョーンズ 1918年生まれで2010年91才でなくなる年まで録音していたのだから、アーマッド・ジャマル1930年生まれ83才現役はまだまだいけると言えなくはないけれど、晩年のハンクの枯れたピアノを思い出すと、この82才のジャマルのピアノ、音とフレーズ、若い人がひいているのではと思うみずみずしさ。
1曲目、出だしの音から驚くわけだけれど、弾むような音、これはバックの強力で正確なリズムがあるからだろうけれど
とにかく驚く。
2曲目はバラッドだけれど、弾く音の強靭なこと、そしてユニークな発想のライン。
3曲目はタイトル曲、土曜の朝はジャマルの場合派手目、音がうずまって83才現役なのです。
6曲目のスタンダードも普段はきいていないスタイルで弾くのは、アーマッド・ジャマルのジャマルたるところなのでしょう。
ジャマルをあまり聴いてこなかったのでその変化は解りませんが、10曲目“One”は1981年のバートンとの演奏、1978年のオリジナルと聞き分けて、時代とスタイルがそれぞれ出ています。
今回はラテンの入ったファンキー・ナンバーもちろん一番現代的です。
ほとんど聞いてこなかったけれど、現役JAZZピアニスト100人選定評議会としてはもちろん片手落ちの批判を受けるところでしょう。
これは批判をかわす目的ではなく真摯な気持ちでアーマッド・ジャマルさんのために特別なお席を用意するとに決まりました。
この席、ルイス・バン・ダイクさん(72)とドン・フリードマン(78)さんとマッコイ・タイナー(75)さんなどがいらっしゃる席で、こちらでも長老格となります。
SATURDAY MORNING / AHMAD JAMAL
AHMAD JAMAL(p)
REGINALD VEAL(b)
HERLIN RILEY(ds)
MANOLO BADRENA(per)
2013年2月録音
1. Back to the Future
2. I’ll Always be with you
3. Saturday Morning
4. Edith’s Cake
5. The Line
6. I’m in the Mood for Love
7. Firefly
8. Silver
9. I got it bad and that ain’t Good
10. One
11. Saturday Morning(Reprise)radio edit