JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

千話一話物語

2009-03-31 22:14:41 | その他
みなさん千夜一夜物語もしくは千一夜物語をご存知だと思います。
妃に裏切られたシャフリアール王が妃を殺し、その後若い娘と
一夜をすごしては、殺すようになります。
大臣の娘シェイラザートが王に嫁ぎ、毎夜のよう面白い夜伽をし、千一夜後には
殺すことをあきらめさせた。というお話で、アリババの話や魔法のランプがでてくる、あれです。

実はこのblog、頭に付けている題を、エクセルを使って目次にしています。
そしてこの“千話一話物語”というエントリーが、その千一話目のようなのです。
Blog編集の数と実は1つあわないのですが、それはなぜだか解りません。
どちらにしても自分の方を信じての、“千話一話物語”です。大きく違うのは
内容もほとんどない無駄話のパレードで、まるでちがう恥ずかしい代物です。
皆さんにおかれましては、その無駄話に少なからずお付き合いいただきまして、
どうもありがとうございます。
どうもありがとうございましたと、潔く終了させる決心をしたわけでもありませんが、垂れ流しみたいにも感じ、少し疲れたようです。
このblogを始めたのがちょうど3年前の4月1日ですから、今日が著丁度3年目終了の日にもあたりました。
リハビリというか、ほとんど毎日書いていたので、書かないと逆にどのようになるのか、生活も変わってしまうのか、どちらにしてもちょっと休んでみることにしました。
1000以上書かれている尊敬するblogを実はいくつか知っています。
そのような方と同じになりたいとは思うのですが、ちょっと見直したいと思います。
季節の変わり目のいたずらとか、新年度前の迷いかも知れないので、イヤーお恥ずかしいと2,3日で戻ってくるのか、1週間ぐらいで禁断症状がでるのか、はたまた1ヶ月ぐらいで元気になるのかわかりません。
とりあえず、皆様にはこの3年どうもありがとうございました。

あっけないのも寂しいので、家の近くの大好きな桜を載せておきます。



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ちょっと気になる題名 metamorphosen / Branford Marsalis

2009-03-30 21:33:08 | 聞いてますCDいいと思う


Branford Marsalisをそれほど聴いているわけではあるませんが、前作の1曲目にはびっくりしたし、その前の作品“eternal”は本当に素晴らしいとおもいました。
新しいアルバムは「変容とか変容する」という意味だそうですがどうでしょう。
1曲目マリサリスの素晴らしいリズム陣に耳が行きます。そしてそのリズムにのったテナーの音がふくよかでビートは激しいのになんとゆったりしているのでしょうか。
2曲目は大好きなCalderazzoのバラッドをソプラノで、4月を前にしてしんみりなるようなメロディー、この曲を聴きながら桜を見てみたいと思います。
今回のブランフォードに私が感じるのは、曲に集中しているような感じです。
3曲目がマルサリスのただひとつの曲、4ビートに乗せて、これがジャズ・インプロヴィゼーションだと表すようなとても挑戦的な、そしてそれを勝ち得ている現在のビック・スターを証明するような演奏です。このアルトでオーネット・コールマンの演奏が思い浮かびました。
ベースのEric Revisの曲が重宝されていますが、4曲目はあまり面白くない。
5曲目でモンクの“リズマニング”この曲JAZZプレーヤーに人気ありますね。
変化とかがとても刺激的なのでしょうか。フレーズを吹くということに意識を集中させているように感じます。
新たな挑戦がお子縄荒れているようで、ここら当たりが変容なのでしょうか。
6曲目もRevisの曲ですが、いまいち乗れません。
そして7曲目は再びCalderazzoの曲をソプラノで演奏します。
曲名が“The Last Goodbye”だそうです。
ジョーイの息子さんが大学に入学するので、家を発った。そのときの心情を書いた曲だそうです。
わが息子も昨年就職が決まり、関西の大都市に発っていきました。
そんなことを思い浮かべる曲で、カルデラッツオもかなり寂しくしている感じです。
でもなんで“The Last Goodbye”でしょうか、これからもいっぱい、楽しいことを作っていけばいいのですよね。
今の私にとってこの題“The Last Goodbye”は重く響く題ではあります。
最後に日本盤ボーナストラックで“Aunt Hagar's Blues ”は過去の英雄にトリビュートしたようで、シドニー・ベッシェがいるようでした。
今年重要なアルバムだということは確かです。

metamorphosen / Branford Marsalis

Branford Marsalis(Ts,Ss,As)
Joey Calderazzo(P)
Eric Revis(B)
Jeff 'Tain' Watts(Ds)
Rec. August 25-27,2008,NC(Marsalis Music UCCM1167)

1. Return of the Jitney Man
2. Blossom of Parting
3. Jabberwocky
4. Abe Vigoda
5. Rhythm-A-Ning
6. Sphere
7. Last Goodbye
8. And Then, He Was Gone
9. Samo
10 Aunt Hagar's Blues



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長~いお付き合い Trio 84/the Eternal Now / Lars Jansson

2009-03-29 20:38:22 | 聞いてますCDおすすめ


ラース・ヤンソンのアルバムなかなりいろいろお付き合いしていますが、一番長いお付き合いは、このアルバムが最初の出会いでした。
1984年のセカンドと1987年のサードアルバムを一枚にまとめたものです。
すでにジャケットが色あせてしまっています。
ラースのアルバムは幾つか記事にしましたが、一番長くそして結構会う回数が多いこのアルバムも記事に残したくなりました。
Trio84とThe Eternal Nowは雰囲気が少し違います。後者のほうが今に近い演奏でベースもダニエルソンで質は高いと思います。
でもTrio 84の一曲目の出だしがとても好きでラースを思うとこの曲がしっくりとくるのです。シンセを使い始めるちゅうばんのバック、ベースはヨルミン、苦手な人ですが、これは良い。
2曲目は珍しい4ビートの演奏、今聴くとこれも楽しい。
と思う曲が7曲、The Eternal Nowになって8曲、その8曲目はいかにもラース、そのバックにはL・ダニエルソンのベース、ヤンソンのうなり声、キースばかりと思っていたうなりピアノにこのような人がいたんだ知った一曲でした。
9曲目ゆったりと歌う演奏、Larsの魅力がずっと変らないと思う演奏です。
新しいアルバムももちろん素晴らしいのですが、この10曲目、リズミカルにトリオ演奏すること、幻想的な11曲目Larsとも長~い付き合いになっていますが、振り返って魅力の変らない人だと思います。
長いJAZZ人生の中で、エバンスとかピーターソンとかキースの凄いピアニストがいますが、私的にはその次の枠にいるピアニストであります。
このアルバムお得感もあり、かなり好きです。

Trio 84/the Eternal Now / Lars Jansson

LARS JANSSON PIANO SYNTHESIZER
ANDERS JORMIN bass 1-7
LARS DANNIELSSON bass 8-16
ANDERS KJELLBERG drums,percussion

1 STILLA PLATSER
2 LANGTTAS BERG
3 HUMAMITY IS ONE
4 YANINA
5 TREENIGHT II
6 TO BILL EVANS
7 GOA
8 AT ONCE ALWAYS
9 COMPASSION
10 LIGHT COMES
11 PEACE OF MIND
12 AFTER THE STORM
13 BOHUSLAN
14 TO GUSTAVO
15 DEBUSSY PIECE
16 THE ETERNAL NOW
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素晴らしい関係 MAGNUMMYSTERIUM / Jan Lundgren

2009-03-28 18:07:18 | 聞いてますCDおすすめ



今日は胃カメラ内視鏡の検査があるので、それを済ませて、映画でもということで、選ぶのに困りましたが、「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと
」を観ました。
アメリカファミリー映画をいまさらながら作ったような感がある、馬鹿犬がどうしようもない問題を起こしながら、家族を癒していくという映画でした。
感動作というほどではありませんが、犬はもちろんかわいいので、それなりに楽しめました。オクサンいわく子犬の微妙にバカな顔が誰かに似ているのだそうです。



私が面白く思ったのは、この物語の新聞記者の主人公が、途中からコラムストとして実力を発揮するようになるのですが、それが飽きてくるというか、自分のコラムを面白いと感じなくなる時期があることです。コラムニストでも何でもない私ですが、この状況は、ものを書いている人には感じたことがあるのでないでしょうか。

最近買ったACTのアルバムはソプラノサックスと、クラシカルなリュート、それにヴィトウスのベースという組みあわせで、思った以上の出来でした。
その後、セールで同じようなコンセプトのアルバムを見つけました。
購入して中を見てみれば、ヴィトウスのアルバムとラングレンの関係したアルバムとか、とても好きなアルバムがclassic+Jazzという位置づけで写っていて、コンセプト納得したのです。



ここに乗っている3枚がとても好きなルバムであることがとてもうれしく感じます。
こちらのアルバムはベース(チェロも多い)のラース・ダニエルソンとピアノのヤン・ラングレンが聖歌隊と作ったアルバムです。
バロック音階を基調にした聖歌隊と演奏ですから、これはJAZZではないでしょう。
ところがピアノフレーズになれば、とても自由なフレーズもいれて、jazz一筋の人にもアピールできる演奏です。
2曲目ではラングレンはエレピを弾いていて、ダニエルソンのチェロと絡んで、ここはインタープレー以外の何ものでもありません。
そこに重厚に重なってくる聖歌隊の歌声が、軽やかのピアノと絡み合ってとても心地良い、JAZZでもない、クラシックでもない途中をを漂うようなふわふわ感です。
とても敬虔な曲が続きますが、3曲目のピアノメロディのバックはダブル・ベースのラインでそこに声楽がきれいに流れているというのがイメージです。
5曲目ダニエルソンのチェロがとてもゆったりと始めますが、新作でも感じたダニエルソンのチェロは凄い領域までいっている気がします。
6曲目はピアノからはじまりますが、このアルバムの多くはクラシック曲をラングレンがアレンジしたもの、ラングレンのピアノの厚みを感じます。
演奏はやはり聖歌隊中心ですが細かいピアノのフレーズとベースのリズムはJAZZだということがとても面白いのです。
8曲目ラングレンのピアノフレーズはインプロの美しさをしっかり表現していています。
ACTのCLASSIC+JAZZのコンセプト、ただクラシックの曲を演奏すだけでなく、組み合わせに妙があったり、アレンジが良かったり、クラシックとジャズの素晴らしい関係をを感じます。

MAGNUM MYSTERIUM / Jan Lundgren

Jan Lundgren : grand piano, keyboards
Lars Danielsson : bass, cello
The Gustaf Sjokvist Chamber Choir

01. Vinea Mea (unknown)
02. Prophetiae Sibyllarum (Orlando Lasso)
03. Se Nel Partir Da Voi (Claudio Monteverdi)
04. Crux Fidelis (John IV, King of Portugal)
05. Kyrie (from "Missa De Carneval") (Franchino Gaffurio)
06. O Quam Gloriosum (T. L. de Victoria)
07. Da Pacem, Domine (from "Graduale Romanum") (anonymus)
08. Pastores Dicite, Quidnam Vidistis? (Christ?bal de Morales)
09. Maria Magdalene Et Altera Maria (Andrea Gabrieli)
10. O Magnum Mysterium (William Byrd)
11. Angelus Autem Domini Descendit (Felice Anerio)

Jan Lundgren : grand piano, keyboards
Lars Danielsson : bass, cello
The Gustaf Sjokvist Chamber Choir






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損したな~ out stage / VEIN

2009-03-27 21:41:35 | 聞いてますCDいいと思う


どこかで評判がいいのを見たような気がして中古屋さんで安かったので拾いました。
1曲目、コミックバンドと思わせる雰囲気でありゃこれは失敗。
クレズマー音楽を入れている演奏なのでしょうか、別にこのように演奏する必要はないだろと思います。
2曲目ひとつの曲を否定的に演奏しているようでなんだか理解をを違えた演奏に思います。

アルバムを一応聴きましたが、ちょっと予感がしたのでこれはひとまず中断して、再度聞く事にします。
1,曲目を飛ばして2曲目から聴き直してみました。
ドラムスがしっかりしたラインを作り、このトリオリーダーはドラムスのようです。
3曲目、無調のようなところはありますが、ドラムスが多彩に叩いて、ベースのアルコがまずまずで、そうするとピアノのメロディがだんだんとはっきりしていくあたり良いと思えてきました。
4曲目はパーカションから始まるリズミックな曲で、最後までドラムスがよく叩くドラムスのファンから評価されそうなアルバムです。
ドラムスが気持のよいほどにたたきます。
6曲目ピアニストのテクニックもかなりのものがうかがえる演奏、7曲目はテンポをどんどん変えていくけど、これがこのグループの4ビートなのでしょう。
1曲目にあの演奏を置いたことでそんをした、あれをのぞいて入ったらもう少しちゃんと聴いてもらえてのではと思うアルバムでした。

out stage / VEIN

FLORIAN ARBENZ(ds,cymbalon)
THOMAS LAHN(b)
MICHAEL ARBENZ(p)

1. LIGETI EATS SPAGHETTI
2. GROOVE DEFECT
3. TRANSUBSTANTIATION
4. FUNKY MONKEY
5. MENTOR
6. CROSSING LINES
7. FACE TIME WITH A BLUES

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月の満ち欠け COPENHAGEN AARHUS / CARSTEN DAHL

2009-03-26 21:45:47 | 聞いてますCDいいと思う


Carsten DahlにはMads Vindingのところでピアノを弾いた「SIX HANDS THREE MINDS ONE HEART」という素晴らしいアルバムがあります。
そんなことで大好きなピアニストになっていますが、この人日本のレーベルからもピアノトリオアルバムをだしていまて、そちらの雰囲気は少し違った一連のアルバムになっています。
どちらもダールですが、ちょっと違う人みたいに感じるところがあります。
このコペンハーゲンとオーフスでのソロコンサートの模様は、ヨーロッパでのアルバムの曲調です。
ピアニストのソロアルバムは信頼できる人のものを拾っていくので、振り返って見れば、素晴らしいピアニストが勢ぞろいしたみたいです。
このピアニストもその中にぜひ加えたい人で、中古屋さんで会うことが出来ました。
二つの会場のソロ演奏ですが、後半のオーフスの方がすばらしい、前半のコペンハーゲンはちょっと荒く、ミスタッチも幾つかありますが、それをガシガシ勢いで押し切ってしまう感じなのにたいし、オーフスはとても落ち着いて、感情豊かな表現です。

"SIX HANDS THREE MINDS ONE HEART"と同じメンバーのライブ盤が出るようです。
また楽しみができました。






COPENHAGEN AARHUS / CARSTEN DAHL

CARSTEN DAHL piano

disc1
Tivoli: Light and Darkness
Tivoli: My Spanish Ancestors
Tivoli: The Thoughts of Anselm Grun
Tivoli: Bluesy

disc 2

Arrhus Musilkhuset: Opening
Arrhus Musikhuset: The Vision
Arrhus Musikhuset: Myriads
Aarhus Musikhuset: Goodbye & Hello
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ピアノソロの重み

2009-03-25 20:40:04 | 聞いてますCDおすすめ
今年拾ったアルバムで結構ピアノソロがいいものがありました。
ピアノソロのアルバムはそのピアニストを充分知って、好きではければなかなか拾おうと思いません。
だからソロアルバムを持っているということは、それなりに信じているからで、(この前、偶然にとても良いピアニストをひろいましたが)どのようなアルバムがあるか、ちょっと振り返ってみたい気になりました。
私の応援するハクエイから、ピアノソロの話をしたら、一番聴いているのが、キースの「Facing You」だそうで、それはとても良くわかる話ですがまだまだたくさんありそうです。
私が持っている一番古いソロアルバムはセロニアス・モンクの「ヒル・セルフ」です。ハクエイ君にはこちらを推薦したいと思います。
次のアルバムがキースの「Facing You」でその後がブレーメン、ローザンヌ・コンサートのLP3枚組みのアルバムでした。LPであるのはそのころのC・コリアの「Inprovisation」で後はCDに移ります。
キースのほうはこの後パリ・コンサートとかLa Scalaとカーネギーホールのソロがあります。
Ketil Bjornstadの3枚組み「Reinbow sessions」を聴きながらこれを書いていますが、CDを振り返るとほとんど記事にしているみたいです。
それはやはり好きなピアニスト出なければソロは拾わないからでしょう。書き出してみればどのアルバムも素晴らしいアルバムです。
記事にしていなかったのはBaputiste Trotignon の「solo Ⅱ」とAdrian Lsiesの「Uns mofica plenitnd」ぐらいでしょうか。
実はつまらないアルバムは見つけられていないのかも知れません。
キースが一番多いのは当たり前ですが、ほかにはペトルチアーニが2枚F・ハーシュが「Thlonious」と「Let Yourseelf Go」で不思議に思われるかも知れませんが、B・エバンスのソロがゼロです。
最近手に入れたものではLaurent AssoulanとJohn Coats Jrのアルバムがありました。
このBlogの最初の記事はAlessandro Galatiの「All Alone」で大のお気に入り、Alane Pasquaの「solo」もあります。
Joey Calderazzoの「Haiku」とかS・Bollaniのピアノソロステーブ・キューンが映画音楽を弾いたもの、Mike Nockの「Totch」とか、Franck Aritabileの「Short Stories」Louis Van Dikeがビートルズを弾いたものもありました。
このように上げてみると、どのピアニストもとても信頼できる人たちが集まっていました。
ごく最近拾ったYaron Hermanはキースに似すぎという感はありますが、もう一人似た感じのピアノソロを中古で拾いました。








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師匠の道のり In Out and Around / Mike Nock

2009-03-24 20:59:50 | 聞いてますCDいいと思う



マイク・ノックのアルバムが結構たまりました。
応援するピアニスト、キム・ハクエイの師匠がノック氏で、その人の古いLPを私が持っていたこと、そのLPが海を越えてマイク・ノック氏に届けられたりしたことで、ハクエイの応援もずっとするようになりましたし、ノック氏のアルバムも増えてきたわけです。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20060705

このアルバムの後に出来たECMの“オンダス”は素晴らしいアルバムですし、“タッチ”というソロアルバムもあります。
新しいところではDIWからの“チェンジング・シーズン”がすばらしいし、別ない雰囲気でディブ・リーブマンとのデュオも白熱しています。

このアルバムは1978年録音と考えると、やはりなかなか素晴らしいアルバムであります。
全てノックの曲で、バラエティに富んでいます。
メンバーのマイケル・ブレッカーはステップスの前の録音で、まだブローをしまくる感じではなく、その兆しみたいなものを感じるところがとても面白い。
1曲目がその後のファンクの前段階のような感じで、ここでブレッカーは一番ブレークしている感じです。曲名“Break Time”
2曲目はマイク・ノックの内省的なフレージングとブレッカーのテナーが重なった今聞いても、充分聞き応えのある奥行きのある演奏です。
3曲目はちょっと思い感じの曲、このアルバム残念ながらジョージ・ムラーツの音がいまいち切れが悪いのが残念です。低音しっかりなっていたら随分しまったと思うのです。
4曲目、ノックの静寂なピアノの上にブレッカーのバラッドプレー、これもなかなか今となってみると価値がある曲ではないでしょうか。ホーンプレーヤーのバックでこのようにゆったりと広く弾けるピアニストあまりいません。
5曲目、若々しいテーマはその後のフュージョンではなく、ハードでドライブの聞いたジャズの前段階みたいな意義深い演奏です。

師匠の道のりは、ずっと把握してきたわけでなく、後追いになりましたが、jazzの流れには、とても意義あるポイントを残した人であります

In Out and Around / Mike Nock

Mike Nock : piano
Michael Brecker : tenor saxophone
George Mraz : bass
Al Foster : drums
RECORDED: JULY 7, 1978


1. Break Time
2. Dark Light
3. Shadows Of Forgotten Love
4. The Gift
5. Hardrians Wall
6. In Out And Around



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ここまでで bubbles & ballads / mads vinding

2009-03-23 21:31:43 | 聞いてますCDいいと思う


Mads Vindingがピアニストを選んで作るトリオアルバムは、ピエラヌンツィとかカーステイン・ダールとのアルバムが素晴らしく、それでこのベーシストを好きになった感があります。
今回はそのピアニストがJacob Karlzonということで、もちろんこれは買いにいくアルバムです。
1曲目の“Nefertiti”の漂うようなピアノとベースはヴィンディングでも珍しい感じでこれは良い。
2曲目はスタンダード“YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS”を緊張感を持ちながらの演奏もいいかも知れない、ベースソロが古い曲なのに飽きないラインを聞かせます。
3曲目も古いスタンダード、ここまではとても切れもあり良い感じです。
4曲目はミッシェル・ルグランの曲“THE SUMMER KNOWS ”これもなかなか良い感じです。
なぜこのようなことを書いているかというと、このピアニスト、私的には以外と会わなくて、実はあまり評価していません。タッチとかテクとこか悪いことはありませんが好みでしょうか。テクで弾いてしまうというか、音数が多すぎて余計だと思う音が多いのです。メロディをつむぐというよりか、フレーズを派手にしているように聴こえるのです。
5曲目はそのピアニストの曲でクラシカルな展開がこれは良い、このアルバムのベストではないでしょうか。
6曲目はショーターの“FOOTPRINTS”ピアノとベースの感じはいいのですがこのような感じだと、Morten Lundがもう少しバスを効かしてくれて力強いといいのではないでしょうか、絶対ここではドドドッという音が欲しいと思います。
10曲目の“YESTERDAYS”などはベースソロから初めてピアノに行くあたりの展開は書いたようですが、そのピアノメロディはなかなか良い感じです。
ファーストインプレッションはこのピアニストの、メロディというよりか装飾譜みたいないつもの音が気になりましたが、何度か聴けばそれほど気にはならなくなりました。
ただここまでで、ピエラヌンツィやダールのアルバムにはとても届いているとは思いません。もっと若くて鋭いピアニストがでているので、その点Madsの臭覚は凄いので、これからもっと良いアルバムを作るでしょう。


bubbles & ballads / mads vinding

MADS VINDING(b)
JACOB KARLZON(p)
MORTEN LUND(ds)

1. NEFERTITI
2. YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
3. ALL THE THINGS YOU ARE
4. THE SUMMER KNOWS
5. BUBBLES
6. FOOTPRINTS
7. MISTY
8. FLAT BLUES
9. CESTERBAL
10. YESTERDAYS
11. ON GREEN DOLPHIN STREET
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あなたの一歩を私は好きです Lars Danielsson / TARANTELLA

2009-03-22 21:01:10 | 聞いてますCDおすすめ


Lars Danielssonが大好きだと書いたら兄弟が出来てしまいました。
そんなことは本当にはありえませんが、でもこの音楽を好きな人はみな兄弟みたいな気持になります。
ACTのラースのアルバムは構想が練られたアルバムで、これまでのものを気にしながら、記事にも意識を持ってきました。
さて今回はその繋がりと思えるアルバムですがどのように捕らえられるのでしょうか。
1曲目、アコギターとリズムのバックでペットがテーマを吹くのは、おなじみのパターンのような気がします。今までのモルデブと変った、ペットはちょっと乾いた感じです。
2曲目はピアノの福よかなメロディをベースにすべてが流れているような安定した曲です。Mozdzerとは随分長く演奏していますが、ゆったりした雰囲気が増しているようなきがします。私的には始めのころの“ASTS”が好きです。
3曲目、クラシックの名曲と思うチェロの演奏です、ここまで弾ききるJAZZマンはいないし、この曲の美しさ、バッハの無伴奏に通じます。
それで曲名をみれば“Traveller's Wife”ですから驚きです。
続いて同じテーマので4曲目はペットが入ってきて、このアルバム、ダニエルソンのマジックここまで聴いてくると、現代の時間の流れから段々とはなれて別な流れに入っていくのです。
そしてそこには今と昔、明日と昨日、うれしいとつらい、そこにいる、いないなどが交じり合う不思議な世界が始まっているのです。
5曲目突然に、SF映画に出てくる架空都市へ移動して、あなたは生きられますかと問われるような曲になります。
私一番好きな映画の「ブレードランナー」なのがこの感じ、違和感ありません。
6曲目、ルネッサンス絵画のようなピアノに」流れをつけるダニエルソンのベース、ちょっとJAZZの枠を外れていますが、この低いベース音が大好きな音なのです。
7曲目、ナイロン弦のやさしい響きは、好きな人はたまらない始まりです、ペットが入る曲は古代を思わせる長い時間を伸ばした感じで、聴くものは地の底にひきもまれます。
その昔よりもっと古い記録のない世界に遡ったような曲はクラビコートの音が琴のように響きます。
9曲目、ゆったりしたピアノのテーマとやわらかいベースのフレーズ、ラースの“THE TIME”から始まって“Melange Bleu”にいたるアルバムの流れの中で続いている曲。
それは一連の時間、場所、光、闇、今、昔、古代、近未来、未来を表現するダニエルソンの世界です。
詩の技法というものを良くわかりませんが、ひとつのフレーズがどのように空想形態をを作っていくかを考えていると思います。
11曲目、出だしのピアノの不安な感じの夜明けに、ベースはそれを認めつつ寄り添うような、そこで不安を乗り越えら様な表現です。
12曲ここでたどりつくように、古代に、未来に、現代どこにいても心の置き所は同じであることを啓示するような感じです。
13曲目はMozdzerのピアノとDanielssonのベースがそんな妄想も超えて、古代未来の時空などは関係なく。現在のにいる私たちにとてもやさしく許しを与える曲のように思います。

このアルバムがこの時期にあることはとても幸せです。
とてもありがたいことでした。
音楽に対して歩む一歩いうものは、とても真摯で心が洗われます。応援するハクエイと話をしていても、その真剣な態度は楽しませてくれればいいということに留まらない、プレーヤーとリスナーの共同作業が、CDの選定で会っても存在すると思います。
そして、プレーヤーの活動のひとつとしてダニエルソンのこの一歩が好きです。


Lars Danielsson - double bass, cello, bass violin
Leszek Mozdzer - piano, celesta, harpsichord
Mathias Eick - trumpet
John Parricelli - guitar
Eric Harland - drums, percussion

1. Pegasus (Lars Danielsson)
2. Melody On Wood (Lars Danielsson)
3. Traveller's Wife (Lars Danielsson)
4. Traveller's Defense (Lars Danielsson)
5. 1000 Ways (Lars Danielsson, Leszek Mozdzer, Eric Harland, Mathias Eick)
6. Ballet (Lars Danielsson)
7. Across The Sun (Lars Danielsson)
8. Introitus (Lars Danielsson)
9. Fiojo (Leszek Mozdzer)
10. Tarantella (Lars Danielsson)
11. Ballerina (Lars Danielsson)
12. The Madonna (Lars Danielsson)
13. Postludium (Lars Danielsson)
2008年4,8,10月録音
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