JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

春の香り作り If you cuold see mee now / Kenny Drew

2010-01-31 21:35:17 | 聞いてますCDおすすめ


中古屋さんに行って手ぶらでかえるのはなんだかさびしい。見た中で一番欲しいものをつい買ってしまいます。
このアルバム、kenny Drewのとても売れている作品「ダーク・ビュティー」と同じときの録音、これは持っていませんでした。
ペデルセンのベースが定期的に聴きたくなる病に落いっていますから、このアルバムすぐにゲットです。
ペデルセンは天才と思うラインを作ったり、正確な音程でびっくりさせられますが、録音に関しては無頓着なところがあり、つまらなく聴こえるアンプ音のアルバムがあります。
これは名盤「ダーク・ビューティー」と同じ時の録音、ですからとても興奮する音連なりです。
1曲目“In Your Own Sweet Way”この曲結構多くのピアニストに取り上げられますが、どんな理由からなのでしょうか。
2曲目アルバムのタイトルにしたダメロンの曲“If You Could See Me Now”とても綺麗ないい曲。
3曲目はこのグループにしてはカラフルでグルーヴィーな曲、ペデルセンが踊るようなベースソロで、ああ懐かしい。
4曲目“ I'm Old Fashioned ”で思わず入る掛け声はペデルセンでしょうか、とても凝縮しています。
5曲目、アルバート・ヒースのドラムスを受けてもらうように作ったドリューの曲、これが結構この時代ではモダンだったのではないでしょうか。
この曲から3曲が再販で加えれれています。
6曲目はよく聴く“Run Away ”の別テーク。

昨日は仕事に出て、来週もかなり忙しそう、雪深いところに行くようになるし、週末は会議だし、来年度のいろいろな資料を作らなければいけないし、2月から4月まで好きでありません。確定申告も、息子の青色申告も準備しなければいけないし、という事でなんだか落ち着かない日々が始まります。

そうは言ってもも潤いは必要で、沈丁花をまずは大き目の鉢に植えて、今年は室内で香りを楽しもうかと、だんだんとつぼみが膨らみ始めていますから、もう少しでいい香りをするでしょうか、準備してみました。もう少し待つことになりますが、そんなことを考えていると、drewとpedersenの音楽はゆったりとして蕾がふくらましてくれているようです。



沈丁花の香りを感じると春だと思います。私もオクサンも一番好きな香りです。
反対にオクサンは金木犀が大嫌いです。
昨日ウニをかなり多めに買ったので半分残しておいて、今晩はウニのパスタを作りことにしました。
ここのところボタン海老(輸入もの一皿400円ぐらい)を多く使ってトマトのクリームソースを作ったりと楽しんでいます。
ボールにお湯をたっぷり用意して素手で海老をむしゃむしゃ食べて、この食べ方は自宅の方がいいです。
という事で今晩作ってみました。

ウニとホタテのクリームソースパスタ

そのまえにサラダ、牛肉のしゃぶしゃぶサラダにしましたがこれは見栄えが悪かったです。



そしてこんなのをおつまみにしました。



そして出来たのがこれ。ウニとホタテのクリームソースパスタ



見た目はたいしたことありませんが、なんかお店に行かなくてもと思う出来です。


If you cuold see mee now / Kenny Drew

KENNY DREW p
NHO Pedersen b
Albert Heath ds

Recorded in May 1974

1. In Your Own Sweet Way
2. If You Could See Me Now
3. All Souls Here
4. I'm Old Fashioned
5. Free Flight [#]
6. Run Away [Take 3][#]
7. Summer Night [Take 1][#]
8. Stranger in Paradise
9. Prelude to a Kiss
10. This Is the Moment
11. Oleo



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録音が素晴らしい If(blue) Then(blue) / HEINZ SAUER

2010-01-30 22:21:19 | 聞いてますCDおすすめ


ピアニストのヨアヒム・キューンはあまり聴いていません。もう一人のピアニストのMichael Wollnyは同じactのアルバムであまり得意でありません。
それじゃサックスのHeinz Sauerですが、B・デーゲンと演奏しているのは知っていますが、ほとんど聴いたことがありません。
なぜこのアルバム拾ったかというと、アルバムのに付いた評判、マイルスへのトリィビュートだということで、しこがこのメンバーとても惹かれました。
1曲目、内省的なピアノとサックスの音の中から“ALL Blues”が浮かび上がってきて、サックスの音が艶やかで、ピアノも音もとても良い。
2曲目、ピアノが格調高く、丹精でありながら、ミスティリアスなものを感じます。
3曲目、エリントンの曲をサックスが咆哮の手前、メロディを上手く絡めるのがとても面白く感じます。
4曲目wollnyのピアノがフリーから途中低音をエレピに変えていく、その低い響きがカッコいい。
6曲目が“Blue In Green”即興的な演奏ですが、その中のキューンのピアノの音が素晴らしく美しい、このような音を聴かせてくれるのですから、アルバム選びが楽しくなるのです。
このアルバム、マイルスのほかにエリントンなどの曲が散らばって、そのつなぎをHeinzとピアニストのインプロで埋めているような構成、この両者が上手く兼ねあって、それぞれの良さを補います。
もう少し長くてもと思うほど、1曲1曲を短くしたのも、戦略でしょうが、それがとても通して聴けるアルバムになっています。
特筆すべきは録音で、ECMのレインボーに匹敵する、ヨアヒムのピアノの音のなんとふくよかなことか、あえて書いて賛辞としたい。
Adrian von Ripka at Bauer Studios Ludwigsburg,Germany.
Thirry Langのactの新作もやはりこのスタジオ、actがとてもECMに近づいているような気がします。

IF(BLUE)THEN(BLUE) / HEINZ SAUEHR

Heinz Sauer(ts)
Michael Wollny(p) (on 1/7/9/10/11/13/16), fender rhodes (#04)
Joachim Kuhn(p) (on 2/3/5/6/8/12/14/15)

1.All Blues
2.Tantricity
3.Sophisticated Lady
4.Actors
5.Lost Shilouettes
6.Blue In Green
7.Tutatis
8.La Belle Rancune
9.Blue And Other Notes
10.Flamenco Sketches
11.Egodeology
12.Lover Man
13.There Again
14.In A Sentimental Mood
15.Go From Here
16.Still Around Redford
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思考の伝達  RYPDAL/VITOUS/DEJONETTE 

2010-01-29 22:29:51 | 聞いてますCDおすすめ


潜在の奥に入り込んでいる思考は、その決定自体に自己是認を伴っている。
人格が形成出来た後の思考は、決して理論的ではないが、しかし是認は伴わない。
多数の現象のパターン化に積み重ねられた結果、思考はある意味、冷徹な判定を意識することが出来、またそこには、不安定な自己否定が必須に存在するのである。

と書いていることは、このアルバムを聴きはじめたら思い浮かんでいることです。(本当かい?)

いつも曖昧な、どっちつかずの文を書いているので、ヴィトウス、ラピダルのはっきりした主張に書いてみました。
1曲目、ドラムスが永い、それがずっと流れいるようなリズムを刻むと、そこにうごめく大動脈のようなアルコ・ベースと神経伝達信号のようなベースが、永い時間にうごめく意思の伝達のように感じます。

てなことを書いていますが、特に凄いこと感じているわけではなく、勘で買ったアルバムが間違っていても、許してしまうけど、深く考えて買ったもが間違っていると、がっかりするな~、ということを張ったりをかました表現でした。


http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070629

2曲目シンセをバックにリズムがセンシティブに刻んで、エレキギターはあのラピダルの音です。永い意思の伝達に平安が挟み込まれます。(すいません、もう頭が勝手に固定されています。)
3曲目はホーンの音が聴こえるようなサウンドも時代を超えているのが解ります。
4曲目、シンセとベースが笙と琴、もしくは琵琶のように幽玄な感じを作ります。
この時代にこのようなもの作ったこと、そしてその意思は、そのエネルギーを衰えさすことなく、今の音楽に伝達されていることを感じるのです。
次作「To Be Contenue」を聴いたと時もかんじましたが、その精神的な、もしくは音楽的表現の強い意思がアルバムを作っていると感じます。(こちらのアルバムのほうがより強く)
ということで、出だしから、変な方向になりましたが、これも常に音楽に惑って踊っているからかも知れません。 って自己是認か。

RYPDAL/VITOUS/DEJONETTE 

Jack Dejhonette drums
Miroslav Vitous dauble bass, ekectric piano
Terje Rypdal guitar guitar, synrhesizer,organ
 

1 Sunrise
2 Den Forste Sne
3 Will
4 Believer
5 Flight
6 Seasons
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清んだ空の月 イン・ニューヨーク night songs / ferenc nemeth

2010-01-28 21:27:18 | 聞いてますCDいいと思う


ショップで見つけて、メンバーがかなり凄い、といっても私はこの人たちをほとんど聴いていない、お値段が安いので買ってみました。
最近初aaron Parksしたばかりですし、mark turnerは聞いたことあますが、chris cheekは名前しか知らないのでないでしょうか。ベースはPatitucciでもちろん知っていますが、リーダーのFerenc Nemethはまるで知りません。
2005年録音のもののリイシューですが、本当に良く知っているblogのお仲間はどうやら持っていたようで、そうなんだこんなの探して手に入れていたのかと驚きます。
マーク・ターナーとクリス・チークの2テナー・コンビが何だろうきつくなく、ゆるくなくゆったりと流れるのに、これは知らないギターLionel Louekeが面白い彩りを添えて、ピアノのアーロンはちょっと低めの温度で締めていてとても均整のとれたNY・JAZZでしょうか。
今日の空を見るとどこまでも青くそこに浮かぶ月は同じでしょうか、ここに見える月はニューヨークの月だとはっきり解る柔らかさの向こうにシャープな光が届いてくるのです。
2テナーというのは損ではないかと思うのですが、この2人続けているようで、私どちらがどっちと聞き分けられませんが、どちらも落ち着いた冷静さが漂うフレーズです。
すべての曲をリーダーのFerenc Nemethが書いていてその点トータルな雰囲気があります。
5曲目“New Song”、2テナーの魅力を使って、美しい曲をなんかこの2人兄弟みたいですね。
6曲目パティトッチのアルコベース、この人私的には最近随分株を上げてきているベーシストです。まさにアルバムタイトルのように夜の空を見上げているような、演奏です。
7曲目題名は“theme to L.L”とありますが、何のことでしょう、次が“L.L”です。
クレジットにはありませんがソプラノを吹いて、インリズムでギターがエレキの魅力を加えて、ブルックリンにいることを思い出させます。
とても魅力的な曲と演奏、こんなのがニューヨークの夜に演奏されていて、その空にはこちらは実に静かに月がでているのでしょうね。

night songs / ferenc nemeth

Mark Turner(ts)
Chris Cheek(ts)
Aaron Parks(p)
Lionel Loueke(g, voice)
John Patitucci(b)
Ferenc Nemeth(ds)

1. War
2. A Night
3. Intro To Vera
4. Vera
5. New Song
6. Ballad For The Stars
7. Theme To L.L.
8. L.L.
9. Lullaby
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心に勝てない  バラード / 布施明

2010-01-26 22:37:03 | 聞いてますCDいいと思う
ほとんどJAZZのアルバムばかりですが、年に数回ですが、カラオケに行って歌う歌は日本の歌です。
この二つのアルバム、オクサンのお姉さんが買ったものをくれました。自分は車のHDに録音して聴いているようです。
布施明も還暦を越えているそうですが、元歌のキー音を大切にした、男性歌手と女性歌手のそれぞれヒット集です。
良く親しんだ曲もありますが、あまり知らない曲もあります。ただメロディは全て聴いたことのある、美しい曲ばかり、どれが良かった程度の話です。
布施明は、やはり少し演歌的な甘ったるい曲が合うようで、“時の過ぎ行くままに”“瞳をとじて”“SAY YES”、Ⅱでは“LOVE LOVE LOVE”“駅”“Everthing”“わかれうた”当たりがよかったです。

まあ布施明といってしまえば布施明なのでありますが、でも親しんだ人でいい感じです。
それでは昨日みたいに、気になる一節を抜粋です。

SAY YES 作詞・作曲 飛鳥 涼

何度も言うよ 残さず言うよ
君があふれてる

言葉は心を超えない
とても伝えたがるけど 心に勝てない

 ・・・・・




バラードⅠ

1. 時の過ぎゆくままに 沢田研二
2. ワインレッドの心 安全地帯
3. 桜坂 福山雅治
4. 瞳をとじて 平井堅
5. I LOVE YOU 尾崎豊
6. 空も飛べるはず スピッツ
7. 桜 コブクロ
8. いっそ セレナーデ 井上陽水
9. SAY YES CHAGE&ASKA
10. 世界に一つだけの花 SMAP
11. いとしのエリー サザンオールスターズ
12. さよなら 小田和正



バラードⅡ

01. LOVE LOVE LOVE [DREAMS COME TRUE]
02. 駅 [竹内まりや]
03. Everything [MISIA]
04. あの日にかえりたい [荒井由実]
05. 恋人よ [五輪真弓]
06. 雨音はショパンの調べ [小林麻美]
07. ひだまりの詩 [ル・クプル]
08. わかれうた [中島みゆき]
09. 夢の途中 [薬師丸ひろ子/来生たかお]
10. Jupiter [平原綾香]
11. PRIDE [今井美樹]
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湖底の家 スチュアート・ウッズ  矢野浩三郎 訳

2010-01-25 22:20:34 | 


図書館で読む本をさがしますが、これが読みたいと思う本以外、重たいのはいやですし、文庫を借りるようにします。アの行から探し始めて、でも実際ほとんど知識がないので、Zまでなかなか決まりません。
この本は、幾度か、いいかも知れないと思って手に取ったもので、今回借りてみました。
何度も手に取るのは、この表紙、デザインされた絵がとても気に入っているのです。

新聞社記者に疲れたハウエルが不本意なゴースト・ライターの仕事をするため過ごそうとする義兄のコテージがある湖畔は開発のなぞめいたいきさつがあり、そのコテージで不思議なことが起こり始めます。
この郡の保安官を暴こうとする女性記者が登場し、その不正と幻想が入り乱れて、かなり気持ちよく読み進めたれます。
幻影的な出来事が塩梅良く配置され、だんだんと現実の問題も進んで、最後の方まで緊張間が続き、色模様ももりこんで、尚且つ翻訳も読みやすい。

実はあと50ページを残すところですが、今年のところではこれが一番いいペースで読めてます。
終盤に差し掛かって、あらゃ、何で殺してしまうのと思ったり、アクション映画みたいになってちょっと乱暴かなと思う出来事がつづき、最後どのように展開するのでしょう。
これから読みます。

常識を超える相関関係は結果的にだまされたところもありますが、話は主人公2人が随分得します。保安官が結局なんで悪事に走っていたのか良く解りませんでした。
ただ途中の文の勢いは素晴らしいし、気持ちよく読み進んで、その点今年一番でした。

ではちょっと抜粋

「湖底の家」 スチャート・ウッズ 矢野浩三郎 訳

ハウエルは鍵盤のまえに座って、〈ラッシュ・ライフ〉の数小節をひいた。「デユーク・エリントンが好きかい?」
「ええ、もちろん」相手はこたえた。「けど、今のはビリー・ストレイホーンの曲ですよ。エリントンとストレイホーンはよく似ているけど、おたがいが相手がやらなかった部分を補い合っている感じだな。」


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これからも変わるから SYNC / FORMAT A'3

2010-01-24 18:05:11 | 聞いてますCDいいと思う
7年前になくなった父の命日がすぐなので、母親をつれてお墓参り、(結構良く行きますが)その後とてもおいしいお蕎麦屋さんに行きました。何度も書いていますが、これはその入り口です。



とても天気もよくて、しばらく海の端も歩いていないと言うので、近くの海に行きました。
オクサンが市場で魚を買っている間に海の際まで行きます。



にわかにトンビが周りを飛び出しました。全部で30羽ぐらいいるのでしょうか、すぐ近くをぐるぐる回って、いつもトンビが飛んでいるのを眺めては楽しみますが、ちょっと怖い。



何だろうと思いましたが、漁を終えた船の横で、網から魚を外す作業を近くでしていました。おこぼれが欲しくて回っているのでしょう。
こちらには来そうもないので、ちょっと楽しいショーを見ることが出来ました。



家に帰ってきて今年2度目の買い物の一枚を聴いています。この後3枚仕入れてこれまでのところ11枚、抑え気味でスタートしているつもりです。



e.s.tがまだ存在する頃から、その方向ととても通じるグループがいくつかありました。
一つはフランスのグループ「CHAT NOIR」でもう一つがFORMAT A'TROISと名乗っていたグループです。
そのFORMAT A'TROISがFORMAT A'3と名前して5枚目の新しいアルバムを出しました。
(実はChat Noirも新しいものを出ていてそれが「Difficult to see」手に入りません。業者の方よろしく。)
こちらのFormat Aは前作PIRATEを推し進めるサウンド展開のようです。

1曲目完全なディストーション音からドラムスはロックリズム、それにかぶさってきたエレピサウンド、まさに1作目から徐々に変化してきたこのグループが前作を押し進めた形です。
前作まではe.s.tのサウンドに似ていても、デビューからこのグループを聴いているので、独自の進化だと弁護していました。
ところがe.s.tがいなくなってしまって、その独自の進化も比較するものがなくなり逆にさびしい。
2曲目、3曲目のエフェクト音なども意外と単純で、戸惑うのです。
前作までは生ピアノの比率が高かったのですが、電子音が多くなり、生ピアノは音そのものの魅力に頼るところがおおく、メロディがあまり生きません。
サウンドつくりに意識が集中しすぎて、従来のメロディ、和音の魅力が薄れた感じです。
5曲目のディストーション・サウンドが突然6曲目、生ピアノのアダージョに変わるあたり、大変美しいといえば美しい、作為的といえば作為的です。
7曲目もバックサウンドはエフェクトが入っていますが、ピアノは生、ドラムスが打ち込みではないのですが、それを模した感じであまり好きではありません。
8曲目も生ピアノをバックにアコベースのソロ、このサウンドは良いのですが、電子音がゲーム音というか安っぽい、これが一番損しているところなのだと思います。
これまでサウンドを加工してもそれほど違和感がなかったこのグループ、今回気になったのがここかも知れません。
サウンドに耳の肥えた聴衆はこの音はつまらない、サンプリングなどでそこらへんは作って欲しかった、ここまで聴いてどうもしっくりこないところが、そこだと気づきました。
だからそこをすべて除いて聴けば良いのです。
9曲目のエレピのサウンドは古いジャズ・ロックのエレピサウンドを模しているようです。
10曲目“The Turn”は生ピアノとアルコベースの効いた、とても美しい曲、この曲がFORMAT A'TROISの魅力だったとおもいます。(ベース音はエフェクターで途中から変わるとしても)
このような美しい演奏を聴くと、このFormat A3も、e.s.tが入っていったエレの迷路をたどっているような気がします。入り込んだからには突き進み、抜けなければいけない、e.s.tはその出口近くでアウトしてしまいました。
11曲目、カントリー調の生ピアノの演奏はまた素晴らしい。FORMAT A'3もこの迷路からサウンドの形を見つけていくでしょう。
このグループの1作目からこの5作目までをすべて聴いてきて、とても好きなことに変わりはありません。
だから戸惑いを書いてしまいましたが、e.s.tが変化し続けていたように、その先までこのグループには行って欲しい、これからも変わり続けるサウンド・クリエーターです。

チープな音が聴こえない、#6-#10-#11を選び出して聴くと、このグループの、とてつもない一面が解るのですが、誰か試してみてください。

SYNC / FORMAT A'3

Alexis Gfeller: piano, Nordstage, MS-10
Fabien Sevilla: double bass, big muff
Patrick Dufresne: drums, TR-808,Pearl DRX-1, Kaosspad

1. Intro
2. Radio
3. 3e Type
4. Morpheus
5. Tscherno
6. Trotinette
7. M 104 Hubble remix
8. Mexico 68
9. L'optimiste
10. The Turn
11. Her Eyes Are Underneath The Ground
12. Ali
13. Sync
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パリの温もり Jazz Experience / Damozel Cokin

2010-01-23 22:22:26 | 聞いてますCDいいと思う


アコーディオンのアルバムがあると、どのようなのか気になって買ってしまいます。
昨日はとても変ではありますが、アコーディオンへの思いいれバンドとしては世界一ではないかと思うアルバムに合いました。
実はアコーディオンで探しているアルバムは見つけ出しましたが、それだけでおわりませんで、こんなアルバムも仕入れました。
アコーディオン奏者のDaniel Colin氏はミゼット・アコーディオンの奏者、いわゆるフランスらしいアコーディオン奏者の勇です。
選曲を見るとjazzの巨言うを選んで、JAZZとフランスミュゼットとのまとまりがこのアルバムの妙です。
ブルーモンクから始まってワッツ・ニュー、バイバイ・ブラックバードと昨日とは違ってJAZZではありますが、そこにはフランスのミュゼットの香りがふんだんで、ですから5曲目“YESTERDAYS”はまるでシャンソンそのもの。
7曲目ウォーキングのベースに乗ったアコーディオンにバイオリン、この感じは9強目にも充分で、グラッペリへの思いは充分、曲名は“THANK YOU STEPH !”アコーディオンにギター、ヴァイオリン雰囲気が出来上がります。
ここのところ寒い日がぶり返しました。パリの気温を見ると、ここTOKYOよりも10度ぐらい寒い。
8曲目のファッツ・ウオーラーの曲もいかにもパリ的、そして10曲目,“FALLING IN LOVE WITH LOVE”ですが、ワルツで流れ始めるとシャンソンか何かの曲で知っていると思ってしまいます。
パリの寒い街でも、実はそこにいれば温もりがあるのと言いたいような、とても暖かい音楽です。
そのぬくもりを求めて、そんなところに行こうとしている人がいるんですね。


JAZZ EXPERENCE / DANIEL COLIN

Daniel Colin accordeon
Didier Roussin Guitare
Jacques Quezin violin
Jean-Claude Beneteau bass
Alain Bouchaux batterie

1 BLUE MONK
2 WHAT'S NEW
3 BALLADE POUR UNE PRUNE
4 BYE BUE BLACKBIRD
5 YESTERDAYS
6 J.B.BLUES
7 TANGERINE
8 JITTERBURG WALTZ
9 THANK YOU STEPH!
10 FALLING IN LOVE WITH LOVE
11 EMBRACEABLE YOU-DEEP PURPLE
12 MANOIR DE MES REVES
13 BLUE MONK



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ショー・タイム SQUEEZE THIS! / Those Darn Accordions

2010-01-22 22:35:56 | 聞いてますCDいいと思う


アコーデオンのアルバムをまた幾つか拾いました。一つは探して新品を、後の二つは中古です。そのうちの一つがこれ、なんともすごそうなアルバムです。
帯にはこんなことが書いてあります。
「米国面白音楽の最下翼、全米アコーディオン普及月間公式スポンサーである、ゾーズ・ダーン・アコーディオンズ!ついに日本上陸。このウルトラ・カルト・エンターテーメント軍団に遭っちゃあ、グランド・ファンクもジミ・ヘンもコステロもひたすらアコ-ディオン、アコ-ディオン、アコ-ディオン、そしてアコ-ディオンあるのみ。愚かな人生を悔いている貴方に自信と勇気を与えてくれる世界への入り口がそこにある。あ姉ちゃんもサイコウです。」
もちろん人生を悔い改め中の私は救いを求めました。

1曲目題名が“We're an Accordion Band”とまさに絵に描いたようなポップ・ロック調の歌と演奏。2曲目も同じ感じでコーラスがちょっと荒っぽいですが、なんとも変な感じ。
8人のアコーディオン奏者がヴォーカル取ったりバックコーラスしたり、そしてドラムストとベースのリズム後はこの8人のバイオリン演奏です。
3曲目“Story of Lawrence Welk”と曲、ローレンス・ウェルク・ショーというのを知っていますか。ローレンス・ウエルクというバイオリンでポルカをバンドカラーにしたバンマスが、TV音楽バラエティ・ショーの司会をしていました。
私その人は覚えていませんが、なんだかそれらしいショーをとても小さい時に見たような気がします。
この曲まさにそのTVショウを見ているような感じ、ショーの中では、ステージに突然白馬にのったカーボーイが現れたりして、アメリカ人の笑い声が聴こえるあれです。
このグループそのイメージをショーにしているのでしょう。
4曲目がヨーデルで5曲目も聴いたことがある曲、チャリー・ダニエルス・バンドのカントリー“Devil Went Down to Georgia ”6曲目はリーダーの曲ですが、ローリング・ストーンズを思わせえる曲、曲によってカントリーもクレズマーもあり、7曲目は、ヨーデルみたいな「ヨ~・レィ・ヒ~」と歌います。
8曲目がカントリ風になった後はジミ・ヘンの“炎”で10曲目が“Miner's Polka”というフォークダンスの音楽見たいな演奏です。
頭がかなりグニョグニョになって、何も拒否できない状態です。
11曲目は“シング・シング・シング”そういえば小楽団が見世物的にこの曲を演奏します。アコーデオン8人での演奏は初めてですので、この組み合わせでは世界一でしょう。
もちろん演奏自体はアマ・バンドと実は違います。
このアルバムは1995年の発売ですが、驚くのはこのグループ最近も活動しているのです。
12曲目は哀愁あるヨーロッパ調の曲でとても良く、このようなのを酉近くにいれて、まさにショーのよう、ヴェガスの少し安い酒場にいると言ってもおかしくない。

SQUEEZE THIS! / Those Darn Accordions

Big Lou(Accordion,Vocals)
Bill Schwartz(Drums)
Clyde Forsman(Accordion,Vocals)
Tom Torriglia (Accordion)
Paul Rogers(Accordion,Vocals)
Wallace Lewis(Bass)
Riff Borelli (Accordion)
Patty Brady (Accordion,vocal)
California Pete (Accordion,vocal)
Suzanne Garramone (Accordion,vocal)

1. We're an Accordion Band
2. Bowling King
3. Story of Lawrence Welk
4. Viva Seguin
5. Devil Went Down to Georgia
6. Trouble in the Love Bubble
7. Yoo Hoo Polka
8. Grondo in the Moonlight
9. Fire
10. Miner's Polka
11. Sing, Sing, Sing
12. Autumn in Vilnius
13. Pump It Up
14. Boy Crazy
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お出かけ前のサプリメント Remenbering Shelly / Roberto Gatto

2010-01-21 21:30:09 | 聞いてますCDいいと思う


Remenbering Shelly / Roberto Gatto

Marco Tamburini(tp)
Max Ionata(ts)
Luca Mannutza(p)
Giuseppe Bassi(b)
Roberto Gatto(ds)

1. Breeze And I
2. Nightingale
3. C And G
4. Cabu
5. Fan Tan
6. The King Swings
7. A Gem For Tiffany
2009年4月28~5月2日録音 Alexander Jazz Club,Rome


イタリアのJAZZシーンの一面を日本企画で創造しているalboreレコードですが、次から次に良く出せると思います。
ぜひ厳選しながら作っていって欲しいと思います。
このアルバムRoberto Gattoのクインテットのライブ模様です。
Gattoのグループでのライブで、シェリーマンへのトリビュートとなっています。
編集がそれほど出来ないので、ペットのマルコ・タンブリーニの腰のない音とか、追いつかないタンキングとか最初聴いたときにはアララと思いました。
でもこのアルバムウエスト・コースト・ジャズへのリズペクト、チェット・ベーカーのような白人の芯がないような音を思い出せば、まさにウェスト・コースト・ジャズといえないことはない。
1曲目その中でもイオナータのソロは特出していて、ウエスト・コーストを表しながら、艶やかな黒人のフレーズも見せ、驚きます。
メンバーはイオナータのほかにリーダーがロベルト・ガトーでピアノがルカ・マヌッツアデコのこの3人は良く知っているし、アルバムを引っ張ります。
ベースのジョゼッペ・バッシはアルバム1枚持っている程度で、トランペットのマルコ・タンブリーニは実際初めてで、近しい順に素晴らしい演奏です。
2曲目のテーマでトランペットの音にちょっと度惑います。後のイオナータのソロがフレーズにあるれているのです。
但しウエスト・コースト・ジャズを思い浮かべれば、このようなのもありかなと元気になります。
そうすると3曲目のちょっとゆるいテーマもまあいいかなです。
ベースソロ、ペットソロといまいちですが、次のイオナータの音色とフレーズでそれは帳消し、ピアノのルカと2人でグループを締めます。
4曲目、ハイ・ファイブのように始まるえらくノリの良い曲で、ルカのソロははじめから火がついているし、マックスもロベルトもしっかりとソロします。
聴き方を少し変えて、出かける前の準備のときにかけていいたら、どんどん元気になってきました。
聴きたいところが耳に入ってきたり、すんなりと聞き流したり、これってお出かけ前にサプリメントを飲ん気分です。
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