ジャケットの写真から、ダラーブランドみたいな音楽を想像していましたが、どうやらそれは間違いで、かなり良さそうなことをネット上で知りました。
忘れようのないジャケットなので、中古で出会いすぐ拾いました。
2001年の録音で1曲目からこれはいいと思いましたので調べました。
ベルギーの若手ピアニストで、ブリュッセル・ジャズ・オーケストラで活躍とまできて、後が続きません。
ベースも同じところで弾いているようで、ドラムスはバブティスト・トロティニョンと一緒しているのは解りました。
間違えかも知れませんがDel Feroの1997年のアルバムでアシスタント・エンジニアを務めている人が同じ名前です。
1曲目、ゆったりしたシンプルなハーモニーから始まる演奏は、ベルギーのJAZZピアノの伝統を確りともった欧州のトリオです。
2曲目、モンクの曲を上手くスィングさせて、この人モンクファンです。
3曲目軽やかなオリジナル、この人柔らかいハーモニーとそれにマッチしたタッチで、シンプルなメロディを美しく仕上げます。
引き続く4曲目もハーモニーの流れでストレーホーンの曲を可憐にまとめます。
続く2曲がオリジナルで、6曲目ドラムスとベースラインがアフリカンなリズムを取りますが、語り口はヨーロッパ。
7曲目の“I'am old fashioned”も歌い方は同じ感じ、心地よいトーンです。
ちょっと力強い8曲目とやさしい曲のオリジナル“Kate's song”は奥さんでしようか、娘さんでしょうか、ラーシュ・ヤンソンのお孫さんへの曲を思い出してしまいました。
やさしく、心のこもった素晴らしいメロディです。
10曲目の“You and the night and the music”はこれは』意外とオーソドックスなテンポと曲調、でもこのようなものも必要かな。
最後はオリジナルで“See you tomorrow”キースの子供たちらしい、ゴスペルが入ったバラッド、このような若さも良い。
これほどのピアノを弾く人は、もっといろいろな所で名を聞いてもよいと思うのですが、行き当たらないのはなぜでしょう。
明日会おうなんて言っているけど、君何処にいるのですか?
VIVE LES ETRANGERS / CHRISTOPH ERBSTOSSER
Christoph Erbstosser(p)
Jos Machtel(b)
Dre Pallemaerts(ds)
1. Wonderland
2. Bye Ya
3. Wonder why
4. A flower is a lovesome thing
5. African blues for D.E.
6. Vive les etrangers
7. I'am old fashioned
8. Tambour
9. Kate's song
10. You and the night and the music
11. See you tomorrow