JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

アメ車みたいにでかかった Giant Box / Don Sebesky

2009-07-31 21:15:13 | 聞いてますCDおすすめ


ずいぶん若い時からJAZZを聞いていましたが、LPの値段は当時でも今と同じぐらいで、月に1枚とか2枚しか買えませんでした。
ですからずいぶん選んだものしか手元にありません。
当時2枚組みで凄いメンバーのアルバムだとは思いましたが、何せお高い、ジャケの写真のようにでかくって(ボックス入り)我慢した思い出があるます。
中古やさんで見ているとCD1枚でまあお安くありましたので、当時の鬱憤晴らしでありませんが、つい買ってしまいました。
ドン・セベスキーはクラシックの曲をJAZZにアレンジしてフュージョンサウンドで演奏していましたが、CTIでもトップクラスの人気とは言えず、結局これが買ったものでは初めてです。
1曲目がマクラグリンとストラヴィンスキーの「火の鳥」の合体で、アルバムは買えないものの当時ラジオでよく聞いていた演奏です。
このアルバムとにかくCTIオールスターズですからそのメンバーがくらくらするほど素晴らしい、ちょっと今では考えられません。
1曲目がハバートさんの懐かしいそろ、2曲目はデスモンドさんがゆったりとCTI風にソロを取ります。CTIの特徴であったストリングスをオーバーダブさせるアレンジもここだから許せたいい感じです。
3曲目でハバートさんのソロのあとグローヴァー・ワシントンさんのソプラノサックスですが、これぜひ皆さんに聞いて欲しい。火のついた様はフレーズの洪水、凄いミュージシャンだったのです。
4曲目は、今となってはどうでもいいジャッキー&ロイでsyがR・カーターさんがカーターさんらしい仕事をしています。
5曲目デスモンドさんのアルトが優しく始めると、その後がM・ジャクソンさんのバイブで、この人がCTIとは一番感覚的にあっていないようですが、そのソロはいつものMJQを思い出させるジャクソンでさすがです。いい意味CTIでMJQサウンドができていたのですね。
6曲目、チェット・ベーカーみたいな歌声はボブ・ジェームスで、その後のソプラノが誰だろうと思えば、懐かしいジョー・ファレルさんでした。
7曲目ファンキーなリズムとブラスのアレンジはまさに70年台の一流の集まりでJ・ベンソンも常連でした。
そしてうれしいことにグロヴァーのアルトのソロが続きます。
ずっとデスモンドの後継者となったはずと思っていましたが、同じアルバムで続けて聴く事ができ、これは今度このアルバムを買って一番うれしいことでした。
(二人とも天国だけど。)
今ではアメ車など乗りたいとも思いませんが、一度ぐらいこんな車蹴飛ばしてやりたっかほど豪勢なアルバムでした。

Giant Box / Don Sebesky

Don Sebesky(Arr,Cond)
Freddie Hubbard(Tp)
Grover Washington Jr.(Sx)
George Benson(G)
Airto(Per)
Milt Jackson(Vib)
Jackie & Roy(Vo)
Paul Desmond(As)
Hubert Laws(Fl)
Joe Farrell(Ss)
Ron Carter(B)
Bob James(Key)
Billy Cobham(Ds)

1. Firebird/Birds of Fire
2. Song to a Seagull
3. Free as a Bird
4. Psalm 150
5. Vocalise
6. Fly/Circles
7. Semi-Tough



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確固たる人かも On The Wings / Marcello Tonolo

2009-07-29 22:43:58 | 聞いてますCDいいと思う


中古屋さんでみていたら名前がTonoloとあるピアノトリオ、なんか良さそうなので拾ったのはイタリアのサックス奏者Pietro Tonoloがあったからで、朦朧頭ではしかたありません。
1曲目軽い感じの出だしですが、音は硬質、可憐にメロディを弾くというより、一句一句を書いていく感じです。
2曲目ロマンチックなメロディでありながら、指を立てて弾くような単音で甘く流されない。
3曲目“My Romance”、テンポを変えずに中音部で続くピアノのアドリブは個性的というか、確固たる思いがあるような。ベースとドラムスのソロ交換はオーソドックスな安定感があります。
4曲目少しテンポを上げて、これぐらいのテンポの方が切れがあって良いし、フレーズもまとまりがあります。
6曲目、モンクの曲と語り口を確りと意識し、それを展開させる取り組みが感じられる演奏です。
7曲目の“What's New ”のハーモニーと音はモンクの影が確りと出て、ビル・エバンスの流れみたいに書かれたものがありまあしたが、現在イタリアでセルニアス・モンク・ビッグ・バンドを率いて活動しているのがうなずけます。
9曲目この曲も悪くありませんが、テンポも曲調も似ていて、これも確固たる思いがあるのでしょうか。
10曲目最後が一番スウィングしてこれが途中2曲ぐらいあると良かった。

確固たるたる人でないわたしは、この人のことを確固たる人と言い切れずに、確固たる人かもとなってしまうのでした。

On The Wings / Marcello Tonolo

Marcello Tonolo(p)
Guido Torelli(b)
Massimo Chiarella(ds)
Recorded at Blur Train's Studio,Venice,Italy,Aug 19-20,1999

1.On The Wings
2.Amigavel
3.My Romance
4.No Matter
5.Emery
6.Whistle
7.What's New
8.The Taster
9.Catch The Tide 1
10.You Do Something To Me
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朦朧頭ですみません Don Bandoneon / Juan Jose Mosalini

2009-07-28 20:56:56 | 聞いてますCDいいと思う


JAZZを中心に毎日音楽を聴いています。変化をもちたくなることがあって、そんな時に求めるのがTANGOの響きです。
哀愁あるバンドネオンの音に包まれるとなんとも気持ちが満ちるのです。
中古屋さんでそんな気持ちになったので、バンドネオンのアルバムを一枚仕入れて来ました。
JUAN JOSE MOSALINI ホアン・ホセ・モサリーニという人のバンドネオンのソロ演奏です。
名前は聞いたことがありそうなので検索してみれば、なんと自分の記事に行き当たりました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20080625
ラベル・ブルーにかなりのアルバムがありこの時期のものに出会うと欲しくなるので拾ったものでした。
検索を続ければまたありました。
ポルタルのアルバム映画音楽を集めたアルバム「Musiques de Cinemas」でも
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20080524Juan-Perre Masの素敵なあるばむ「(H)omber」でも演奏していました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20061213

つくずく自分の朦朧頭を自覚するのでした、やれやれ。

アルバムはバンドネオンの音の持ついろいろな魅力を伝える演奏です。
2曲目はピアソラの曲、ピアソラがモダンだったと改めて思います。
4曲目“大地と周辺のミロンガ”ではバンドネオンの繊細な音を、6曲目“ラ・カチーラ”では哀愁ある曲でありながらモサリーニのテクニックが盛り込まれているように感じます。
7曲目“黒い花”はこれ有名曲だそうで聴いたことがあります。
バンドネオンの魅力は堪能できまいたが、他のアルバムを思い出すと合奏もいいです。
名前はこれで覚えたとおもうので、次は何時モサリーニさんに出会えるか楽しみな朦朧頭でした。


Don Bandoneon / Juan Jose Mosalini
 
          Juan Jose Mosalini  Bandoneon

1 SELECCION DE TANGOS
2 CON EL CIELO EN MANOS
3 EL MARNE
4 MIKONGA DE LA TIERRA Y ALREDEDORES
5 BUENAS NOCHES CHE BANDONEON
6 LA CACHILA
7 FLORES NEGRAS
8 FUUMOS



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涙あふれて  The Rolling Stones Project / Tim Ries

2009-07-27 22:28:39 | 聞いてますCDおすすめ


ローリング・ストーンズのワールドツアーの空き時間に録音が始まったアルバムを良さそうだと思いながら拾わずにいました。
中古屋さんで出会って、思い出して購入しました。
リーダーのTim Riesというサックス奏者を知りませんでしたが、クリスクロスから幾つか出していたようです。
しかし後はツアーのいろいろなところで参加した有名ミュージシャンが目白押しで、キース・リチャードも3曲、チャーリー・ワッツにいたっては5曲で叩いています。
1曲目、正統に“Satisfaction”から始めてくれるのが良い感じです。
あまり気張った感じはしない聴きやすいテナーです。
2曲目“ホンキートンク~”はゆったりめのブルースで、ゴールディングスのオルガンがアーシーでかっこいい。
3曲目マイケル・ブレッカーみたいに始まる曲、シェリル・クロウのバックコーラスがやさしい気持ちにさせてくれるギターはまさにカントリーブルース。
ビートルズのカバーアルバムはJAZZでもいろいろあるけれど、ストーンズはめずらしい。でもストーンズはブルースが基調なので、とてもしっくりとなじみます。
4曲目ソプラノに持ち替えて結構芯のあるフレーズを吹き、エドワード・サイモンのピアノもJAZZフレーズです。
5曲目、ノラ・ジョーンズがたっぷりとカントリーブルースを歌いこみます。
“Wild Horses”という曲のよさを損なわないアレンジがうれしい。
とても贅沢な心持になりました。
7曲目、ブレイドのドラムス、パティトウィッチのベース、チャーラップのピアノというジャズ・リズムの確り効いた“黒く塗れ”懐かしい曲が多くてうれしい。
8曲目、すっかり忘れていたメロディは再会したとたんにキューンとして、ミックが恋人のマリアンヌ・フェイスフルに贈った曲。“As Tears Go By ”うまいアレンジで本当に涙があふれてしまいそうです。
9曲目はキース・リチャード自身がギターを弾くノリノリの“ホンキー・トンク”嬉しくなってしまいます。
11曲目はソプラノでJAZZぽい“キギミー・シェルター”最後はストーンズの曲みたいなTimの静かなバラッドでおわります。
あと“ジャンピング・ジャック・フラシュ”を聴きたかったと思えば、このっプロジェクト2マイ組みの2が出ていて、ミルトン・ナシメントやジャック・デジョネット、ビル・フリが参加しているようです。
ジャンピンもそちらには収録だそうですが、懐かしい曲が蘇って、涙溢れたので満足です。
おじさんには推薦です。

The Rolling Stones Project / tim Ries

1. (I Can't Get No) Satisfaction
Jeff Ballard-percussion, Bill Charlap-piano, Michael Davis-trombone, Bernard Fowler-vocal, Larry Goldings-organ, John Patitucci-bass, Clarence Penn-drums, Tim Ries-tenor sax, John Scofield-guitar, Edward Simon-piano

2. Honky Tonk Women, organ trio
Larry Goldings-organ, Tim Ries-tenor sax, Charlie Watts-drums

3. Slipping Away
Sheryl Crow-background vocal, Larry Goldings-organ, Darryl Jones-bass & background vocal, Keith Richards-guitar & background vocal, Tim Ries-tenor sax, Charlie Watts-drums, Ronnie Wood-guitar

4. Street Fighting Man
Jeff Ballard-percussion, Michael Davis-trombone, Ben Monder-guitar, John Patitucci-electric bass, Clarence Penn-drums & percussion, Mauro Refosco-percussion, Tim Ries-soprano sax, Edward Simon-piano, Kent Smith-trumpet & flugel horn, Luciana Souza-vocal

5. Wild Horses
Bill Frisell-guitar, Norah Jones-vocal & piano, Clarence Penn-drums, Tim Ries-soprano sax, Tony Scherr-bass & background vocal, Stacey Shames-harp

6. Waiting On A Friend
Lisa Fischer-background vocal, Bill Frisell-guitar, Bernard Fowler-background vocal, Darryl Jones-bass, Tim Ries-tenor sax, Charlie Watts-drums

7. Paint It Black
Brian Blade-drums, Bill Charlap-piano, Ben Monder-guitar, John Patitucci-bass, Tim Ries-tenor sax

8. As Tears Go By (Japan only)
Brian Blade-drums, Bill Charlap-piano, Ben Monder-guitar, John Patitucci-bass, Tim Ries-tenor sax

9. Honky Tonk Women, Keith’s version
Lisa Fischer-vocal, Larry Goldings-piano, Darryl Jones-bass, Keith Richards-guitar, Tim Ries-tenor sax, Charlie Watts-drums

10. Ruby Tuesday
Bill Frisell -guitar, Tim Ries -soprano sax

11. Gimme Shelter
Brian Blade-drums, Bill Charlap-piano, Michael Davis-trombone, Lisa Fischer-vocal, Ben Monder-guitar, John Patitucci-bass, Tim Ries-tenor sax

12. Belleli - Ries original
Roberto DiGioia-piano, Bill Frisell-guitar, Darryl Jones-bass, Tim Ries-tenor sax, Charlie Watts-drums



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つれショーター Odyssey Of ISKA / Wayne Shorter

2009-07-26 17:23:44 | 聞いてますCDいいと思う


[LP]

部屋の模様替えが終わって、パソコンをオーディオの横に運びあげました。
LPプレーヤーも持ってきたのでので古いアルバムも聞く事が出来ます。
LPを聞きながら記事も書けるというので、アルバムを選んできました。
男がする連れショ・・ 、失礼blog仲間のバブさんが珍しく新しいアルバム(バブさんにとっては)でウィイン・ショーターの「スーバー・ノヴァ」を取り上げているのを見て、連れショーターということでこれを聴いています。
確か「スーパー・ノヴァ」の次のブルーノート作品です。
ウェザーの一歩手前でスーパーノヴァよりソプラノ上手くなっています。
絶大なる人気を誇るショーターですが、多くの変化を見せたショーター、どの時代のショーターがお好きですか。
私はサンタナと日本に来たときなんか、見に行ったけどあまりいいと思いませんでした。強烈なのはウェザーのときのソロで、マイルスのところよりブルーノートのテナーが好きだったりします。
さてこのアルバム1曲目バイブよベースとパーカションのリズムのにソプラノが忍び寄ってくるように始まります。
ソプラノのメロディはすでにその後のウェザーでの幻想的な節回しが現れています。
2曲目は2ベースとギターのうねるリズム、ライナーではアル・モーゾンと書いていますが今だったら、アルフォンソ・モーゾンになるのでしょう、ポリリズムはのリズムの交錯の中で盛り上がっていく“嵐”はブルーノトの最後としてとても良いアルバムだとおもいます。
3曲目テナーで吹くバラッドも“凪”もあの時代を思い出させる、そう夕凪の短い時間のようです。
Side2の1曲目インリズムになるとボサノバでソプラノが美しいテーマ、このような曲が入っているのを忘れていました。
結構面白いギターを弾いているGene Bertonciniという人これ以降聞いたことがありませんがまだ活躍しているようで、アメリカ在住のお仲間がjazzaudiofanさんが昨年聞いた様です。
“愛の空しさ”という邦題ですがこの曲で空しくなる時代だったのでしょうか。しんみりとしたしゃれたボッサです。
2曲目は“喜び”という一番リズミックで今風な演奏、解説の油井さんがこの曲だけテナーと書いていますが、途中でソプラノに持ち替えているし、Side1の3曲目私にはテナーに聴こえるのですがいかがなものでしょう。
でもブルーノートのライナーノートなのだから私の家の装置が小さいから(実際机脇のものは小さい)からなのでしょうね。
久しぶりに聞いた昔のショーターは、でも思っていたよりかずっと良かった。

バブさんと連れショなので、あわせてもう少し今日の事を書きますと、昼はアサリとミニトマトを買ってきてボンゴレを作ったのですが、最後にゆで汁を加えすぎた味が薄くなりすぎてしまいました。
もちろんワインなどもいただいて、借りてきたDVD「P.S I Love You」などを観た後にこれを書いている次第であります。



まあ期待以上でま以下でもないぐらいそれなりの時間がすごせました。


Odyssey Of ISKA / Wayne Shorter

Frank Cuomo Percussion
Gene Bertoncini Guitar
Ron Carter Bass
Billy Hart Drums
Cecil McBee Bass
Alphonse Mouzon Drums
Wayne Shorter Sax (Soprano), Sax (Tenor)
David Friedman Marimba, Vibraphone

1. Wind
2. Storm
3. Calm
4. De Pois Do Amour O Vazio
5. Joy
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ソプラノでは先生です Epistrophy / Steve Lacy

2009-07-24 21:52:33 | 聞いてますCDいいと思う


ずっと前にはJAZZ人気投票で、ソプラノ・サックスだけを吹く奏者とてステーブ・レイシーがその部門のトップにいました。デキシーのバンドから初めて、モンクのバンドなどをへてニュージャズのセシル・テイラーのグループでssを吹いたといっても、それでは説明が満足つかない人がステーブ・レイシーです。
ある時期からソプラノ1本としたしタイルは、この時代では孤高のプレイヤーみたいに言われて、それで人気を維持したとこう事がありました。
最近聴いたサックス奏者MAX IONATAの経歴をみると師匠にスレーブ・レイシーが上がっているので驚きました。
そのレイシーのアルバムを聴いてみました。
このアルバムは以前は「EPISTROPHY」といる名で出たアルバムのリシューでしす。
ステーブ・レイシーの音楽を、デキシー上がりのソプラノと思ったこともあり増したし、ソプラノだけを演奏してソプラノの技量は本当なのだろうかと思ったこともあります。

その後の経験も豊かになりすが、このアルバムS・モンクの曲を演奏1969年に録音したアルバムです。
1曲目、もはやいかにもステーブ・レイシーのソプラノサックスに対してリズムがモダンな時を刻みながら進むのが、この時代でもレーシーらしいアルバになっています。
歳からいってずいぶん違いますが、ソプラノへの薀蓄は何かあったのでしょうね。
レイシーが敬愛するモンクの曲をそれこそエッセンスみたいに演奏しているので、2曲目ちょっとしたソプラノのリードどずれがモンクのキーの動きに似ているように思います。(でもこれ実は意識的です。)
3曲目、詰まったようなソプラノの音はレイシー独特です、そしてそれが許されるのは、やはり彼が先駆的にソプラノに特化して、音とともにフレーズに先駆した世界を作ったからでしょう。
演奏されている曲はかなりフリーの音色をしていますが、これはレイシーと認められるのでその位置があるのです。
4曲目“Epistroph ”の演奏はとても周りを作るような演奏ですがそれで終わります、引き続いて5曲目も“Epistroph ”でこちらはインプロビゼーション中心の展開編、こちらを聴いてホットしますが、今の若いリスナーはこれが楽しいかというと疑問です。
これもオジサン向きかもしれません。でもJean-Francois Jenny-Clarkのbassとか
Aldo Romanoのdrumsで1969年の録音は聞いてみる価値あるかも知れません。
6曲目がおなじみ“Misterioso”4ビートのラインながらベースラインが少しそれまでとは異形なラインのなか、ドラムスも独自性をつくる、まるでオーネット・コールマンのゴールデンサークルを思い出しだしますが、実はこちらのほうが先、そこらへんが前衛の面白いとところです。
7曲目、リズムとメロディがそれこそ新たに組み合わされる試みみたいに当時行われた演奏でしょう。ソプラノのフレーズがまず自由に動くことが行われていました。
ステーブ・レイシーという人は、実に長い名前も聞いているお付き合いの人ですが、実はこの頃、最初の頃が一番理解しやすい奏者でした。
レイシー私にとっては、結構同じ時代の人ですが、求めるところも違うので行き会うことも少ない人でした。
でもソプラノの表現形態として、忘れていけない一人として認識しています。

Epistrophy / Steve Lacy

Steve Lacy: soprano
Michel Graillier (1,3,6,7): piano
Jean-Francois Jenny-Clark: bass
Aldo Romano: drums

1 Thelonious
2 Ruby My Dear
3 Light Blue
4 Epistrophy
5 Epistroph
6 Misterioso
7 Friday The Thirteenth

Recorded in Paris, September 23, 1969

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みごとミンガス Reincarnation of a lovebird/P・ Cianaglini

2009-07-22 21:05:29 | 聞いてますCDいいと思う


イタリアのJAZZの現状、ハードバップを新たに展開しなおすことから、新たな音の展開を生み出しているようで、驚きを感じています。
そんな活況のなか、すべてをフォローできないので選んだのが昨日と今日のこの2枚でした。
イタリアの場合同じメンバーが交差することが多いのですが、この2枚もずいぶん交差しています。
ハイファイブでベース引いている人がリーダーですが、この人ピアノのLussuとはLtc trioを組んでいます。
ゲストのJavier Girottoもボッソとのラテンプロジェクトや「Sea in side」とかTango Negroなどでずいぶん会っている人です。
その人たちがなんとチャールズ・ミンガスに取り組んだアルバムです。
ハードバップをイタリア流に料理している彼らがミンガスをどう扱うのでしょうか。

JAZZを聴き始めたころ、すでに偉大だった人たちを学ぶために、ベストアルバムからスタートしました。プレステッジのマイルスとかロリンズとかですが、アトランテックのミンガスもその一枚でした。



[LP]

イタリアの若者たちがミンガスのお勉強をするなら、最近部屋でLPが簡単に聴けるようになったこちらも、久しぶりにミンガスをお勉強しました。
このアルバムの曲、日本語のタイトルのほうがなぜかしっくり思い出す凄い曲のあつまりです。

THE BEST OF CHARLIE MINGUS

1 直立猿人
2 ハイチ人の戦闘の歌
3 水曜の夜の祈りの集い
4 原爆許すまじ
5 ジャッキーの肖像
6 真夜中の12時

1曲目“直立猿人”これだけで当時のJAZZ喫茶が蘇る、懐かしいマクリーンのフレーズ、ベースのラインも地から強い、激しい音とリズムのなか美しいテナーが入ります。
2曲目“”ベースソロから始りリズムを刻み始めるとドラムスとトロンボーンがリズムに加わり、うねりのなか激しい戦いの雄たけびになだれ込んでいきます。
このような感じでA面B面、日本題のような激しい主張がびっしり詰まったアルバムです。
ミンガス久しぶりに聴いても、そこで発生している強烈な個性はウーン50年以上たっているのに何も変わりません。
ホーンも入れて作るリズムと激しいアンサンブル、ソリストの個性的な音とフレーズ、中に艶のあるホーンのソロが挟まれたながら展開する強い主張というのがミンガスの感じでした。

さてここからは新しいイタリアのミンガスに対してのアルバムです。記事の題を「みごとミンガス」にしましたが、これは見事にミンガスを再現したかというとそうではありません。(題が ウソジャン )
Ltcトリオのピアニストはどちらかというと軽快、軽いという印象が強く、マル・ウォルドンとは違う方向ですし、アルトの人もマクリーンやジョン・ハンディみたいに強くはありません。リーダーのCiancagliniからしてそれほど線が太くはありません。
ゲスト扱いのバリトンのGirottoが汚れ役のようにちょっとダーティーな音色で個性を作ります。
だから題の見事という言葉はぴったりとしませんが、「みごとミンガス」とは考えた語呂がいいので止められませんでした。
ただ見事と言い切ることができるものがあります。それがテナーのMax Ionata。
5曲目“Nostalgia In Time Square”ラテンタッチのリズムでアルトのソロの後、イオナータは美しい音色でインテリジェンス溢れるソロフレーズの連続で、とてもくクールです。
一緒に買った彼のリーダーアルバムもなかなかですが、充分練ったという意味ではこのソロが凄いと思います。
このアルバムのサウンドはというと4曲目、アルトのスローなバラッドから始りホーンのアンサンブルでリズムを作っていくところやアルトのソロのバックにベースのラインを聞かせるのは、ソフトではありながらもミンガスの作り方です。
7曲目バリトンがリズムを刻み始め、インリズムでアルトのテナーのハーモニーが加わるとアルトが別テーマで乗っていくというミンガスサウンド、ここでもイオーナータのテナーソロが冴えわたります。
10曲目は改めてお勉強した“Haitian Fight Song”ベースのソロから始まるのは同じですが、その後のアンサンブルはソフトに、戦いの歌ではなく、曲そのものの美しさのカラーを作っている感じです。この曲とても美しい流れなのです。
目標がまるでべつなので、これはこれで良い、今聴くならば実はこちらです。
このアルバム、ミンガスを個性を再現しようというものではなく、ミンガスの曲とサウンド作りを利用して、自分たちのコンテンポラリーを目指すもの、そのひたむきさがつたわってとても爽やかにおもうアルバムでした。

Reincarnation of a lovebird / Pietrol Cianaglini

Pietro Ciancaglini: (double bass)
Daniele Tittarelli: (alto sax)
Max Ionata: (tenor sax)
Pietro Lussu: (piano)
Walter Paoli: (drums)
Javier Girotto: (baritone sax # 2, 3, 7, 8)
2009年2月9,10日 録音

1. So Long Eric
2. Canon
3. Balarm
4. Reincarnation Of A Lovebird
5. Nostalgia In Time Square
6. Freedom
7. Moanin’
8. Jelly Roll
9. Homage
10. Haitian Fight Song

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フレーズの勢い  Inspration / Max Ionata

2009-07-21 20:37:13 | 聞いてますCDいいと思う


Max Ionata、マックス・イオナータは最近知ったミュージシャンです。気力十分なblogでのお仲間が精力的に(実に精力的に)応援するので、影響を受けてしまいました。
ここで買った二つのアルバムとも参加です。
こちらはリーダーアルバムなので、一番売りたい線を作ったのでしょうか、これが日本のレーベルですから、そんなこと可能なのかとちょっと不思議ですた。
JAZZファンの方はどこでも一緒なので、イタリアでも日本でも感覚に差がないのでしょうか。
その差などまるでないような、ボッソとイオナータのユニゾンは、力みもなく始まりです。
albore Jazzという日本のレーベルのアルバム、何枚目でしょうか、素晴らしい企画をきちんと形にしていることに畏敬を覚えます。
これからもぜひがんばっていただきたいとおもいます。
2曲目、Bossのソロもとても朋友のアルバムの力を入れるようなソロですが巨p区はちょっと単純。
3曲目“Shiny Stockings”このような曲を思い切り良く吹くのがイタリアの魅力でしょうか、ピアノのマンヌッツアのソロがとてもグルーブを知った演奏です。
ハイ・ファィブ・クインテットはイタリアのブルーノートが作ったグループ、これは売れるだろうと思いました。
ではこちらのグループの受け狙いとは少し違っていタイムと即興のほとばしるインプロヴィゼーション、ミュージシャンが昔に求めたものが、今現実に行われているのです。ロリンズとか、ホーキンスちかズートを感じ入る暖かいフレーズです。
だから古いフォームの5曲目バップをテーマにした曲、ヴォーカルのスキャットが間に挟まってもそれは私はどちらでもと思いましたが、イオナータのソロフレーは素晴らしい、この人落ち着いたテンポのフレーズに魅力を感じます。
6曲目はスローなバラッドで、ボッソのソロが気負いなく上手い、昨年来た銀座あたりの夜の思い出を演奏したものでしょう。
まるでblog仲間のお嬢さんのために作られた曲のようです。
7曲目はラテンタッチの曲ですが、ボッソのソロは少し変わったフレーズから始めるので、それに引き続くイオナータのフレーズもまとまっているとは思えません。ついにバースの交換もあまり良い結果にはならない演奏で残念です。
8曲目、9曲目。とてもオーソドックスにふいて、そのアドリブはバップの中で自由奔放に移ろいとても良い感じです。
9曲目のような落ち着いた演奏にイオナータの音と魅力を多く感じました。
続けざまに2枚イオナータの参加するアルバムを聞きました。
ミンガスのアルバムでのソロが一番驚く才能を感じました、そのフレーズの勢いを感じました、トータルりーダーしてはこちらがかもしれませんが、そろフレーズはミンガストリビュートのほうがしっくりしました。
これ以外にもミンガスとヘンダーソンに対してのトリビュートビックバンドの演奏にも参加しているのですね。実に精力的で今後が楽しみです。


Inspration / Max Ionata

Max Ionata ( ts )
Luca Mannutza ( p )
Nicola Muresu ( b )
Nicola Angelucci ( ds )

<guest >
Fabrizio Bosso ( tp ) [ M-1,2,4,6,7 ]
Gege Telesforo ( vo ) [ M-5 ]



1.Two Friends
2.Satosong
3.Shiny Stockings
4.Funkone
5.Hey Rookie
6.Ginza Line
7.Mi Diverto
8.Love For Sale
9.Fragile
10.End Of A Love Affair






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絵日記 我々はどこに行ったかというと

2009-07-20 21:08:22 | その他


3日間の連休でしたが、始まる前の金曜日には17年ぶりに大学時代の友人が遠くから上京しましたので、当時の友人の幾人かと会いました。
奥さんも友達なので、わが家に泊まってもらって、なんと私は4時近くまで話してしまいました。とてもうれしい一日で、宿泊代として名産の桃を送ってくれるそうで楽しみです。

そして最近なくなったおばさんの49日があって、あっという間に時は過ぎて、今生きている人たちはとりあえずその時を確認するのです。

そのような日が続いた連休最後、我々はどこに行くのでしょうか。
言葉が軽薄になりましたが、早く行かないと、きっと混合っていくことが予想されるゴーギャン展に行くことにしました。
国立美術館というとつい上野を思い浮かべてしまうので、上野に向かって出かけましたが、途中急に気になって携帯で検索、竹橋でした、この間違い東京の人結構あるんじゃないかと思います。
それでも早く着くことができて、開場20分前、結構前のほうでよかったよかったです。
混まないうちに入れたので自分のペースでみることが出来ました。
ゴーギャンの絵画をまとめてみる機会は今までなかったような気がします。
だからとても良い出会いでした。
“我々はどこから来たのか 我々は何者なのか 我々はどこに行くのか”
というゴーギャンの自殺行為の後の遺書的大作がメインになる展示です。
みられた方も多いとおもいます。私自身は画風としてはゴーギャンにそれほど思いいれがありませんが、その作品にはもちろん感動いたしました。
大作には皆さんどこに目が行ったでしょうか。
ゴーギャンの化身としての犬でしょうか、それともすべてを見据えるような神像で消化、亡くなった最愛の娘アリーヌといわれる像でしょうか、私近づいて目を凝らしたのは亡霊のように後ろに居る二人の女性?でした。
我々はどこに行くのか、疑問に対してとても神秘的に、もしくはそちらの側ではすべてが解りながら表に出さないような深い闇の部分、ここを解き明かしたいと感じます。
もうひとつ一番左端の白い鳥、力を持たない言葉で、この二つ、やはり私に合っているのでしょうか。
ゴーギャン自身タヒチに野蛮な本性を求めながら、最後まで同化できない一生だったのです。
ゴーギャンがモデルになった当地の妻パフラに対しても次のように書きます。
「イヴのようね、彼女の船体はなお動物的である。・・・・謎のように彼女はあなたを見詰めている。」

ゴーギャンが最後まで不安に思った人間の持つ行く末にに対しての不可解、それはゴーギャンの展覧会を観てもどこに行くわけでもなく、タヒチの女の視線の底は謎のままでした。

ただ我々はそれからどこかに行くのであって、時間があったので常設をみて、(松本俊介に再び会えた。)工芸館にまで足を伸ばしてみました。

ここは元近衛指弾司令部庁舎だったそうで、ずっと東京に居ても初めて訪れました。



素晴らしい工芸品に感歎したら、帰り道の花も美しくみえました。





帰り道、都心に住む息子1にお昼どうと誘ったのですがいいというので、丸ビルでイタリアンをいただいておりました。(カウンターなのでおいしかったけど写真取りませんでした。)



オクサンは掃除行ってあげようかとTELしたので、来てとの連絡が食事中にあり、3年ぶりに息子の住むマンションに向かいました。
日本橋の一角、マンションを見上げると、なんと未確認物体が飛んでいました。



あまり真剣に見ることはなしに、息子の部屋を奥さんと掃除などして、元気を確認したのでした。



一人住まいの部屋、でもあまりひどい状態ではなく、一通り掃除してあげて、ビールなどご馳走になって、ちょっとうれしい行き先でした。
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やさしいモンク  STORMPROOF / ANKE HELFRICH

2009-07-18 23:06:10 | 聞いてますCDいいと思う


ANKE HELFRICHというひとは、初めて聴くのです。これまでの作品をお仲間が結構薦めていたのですが、タイミングはずしてきいていませんでした。今回は新作ということで出会いました。
音楽ですから見た目が美人とかまるで関係ありません、で関係ありせんが、美人ピアニストみたいに書いてあります。私はちょっと合いません。(まるで関係ありませんでした。)
しかし音のほうはなかなかです。1曲目モンクの“Hackensack”とてもモンクをの感じが捉えられて、最近私とても多くのモンクの曲にあっているような気がします。
女性には珍しく、モンクのハーモニーを捕らえながら、タッチはやさしいので、これって始めてのやさしいモンクです。今風に上手く捕らえたモンクでないでしょうか。
2曲目はHarmoniumから初めてアコデオンの雰囲気から生のピアノの音がとても柔らかい。このようなスタンダードとても上手い演出だと思います。
3曲目になるとゲストのトロンボーンが入ってきて、このNils Wogramという人知りませんが、感じとしてニルス・ラングレンと似た感じで、結構自分勝手に吹く感じです。
4曲目は、チェロの演奏を主体にした、弦楽4重奏みたいな落ち着いた曲で、繊細なピアノメロディが聴ける演奏、ここら辺がこのピアニストの本質、楽曲がしっかりした魅力かもしれません。トロンボーンが入っていないのが正解です。
5曲目はその分トロンボーン主体の主流を演奏したもの、トロンボーン相手には少しピアノのバッキングが弱いかもしれません。
6曲目はドシャーンと始まるフリー演奏ですが、よく解らないうちに終わってしまいました。“After The Rain”という曲ですが、集中豪雨みたいでした。
その後の7曲目は、おとなしい柔らかなピアノのアルペジオがとても女性的な演奏です。
激しい必要はないわけでこの曲の全般とてもいいかんじでした。
8曲目は打って変わってフェンダーの音が懐かしい、フェンダーを使った人々のいろいろな音を聞きましたが私はキースのルータ・アンド・ダイチャを思い出しました。
そして引き続く9曲目に“Speak low”これが素晴らしく上手い配置でこのピアニストのフェンダーも使えるし、モンクもいけるけど、スタンダードを上手く料理できるというのをします演奏です。
ピアノの音もカラッした気品を感じます。
とても女性の素敵さを感じるのに、そこには触れずにキリッした潔さがあります。
10曲目美しいタッチのピアノ、この魅力は別に女性だからだとは思いませんが、とても魅力です。
トロンボーンがサブ旋律を吹きますが、実はトロンボーンの音にあまり馴染みませんが、この曲とてもいいです。ちょっと短いぐらい。
トロンボーンをひとつだけの管にいれて、トロンボーンに主を奪われずに、アルバム全体を作り上げたことたいしたものだと思います。
サウンドを構築する感じは大きな編成を使うサウンドに向かっていくのではないでしょうか。

STORMPROOF / ANKE HELFRICH

Anke Helfrich(P,Rhodes,Harmonium)
Henning Sieverts(B,Cello)
Dejan Terzic(Ds,Per,Glockenspiel)
Guest. Nils Wogram(Tb,Melodica)
Rec. September 8-9,2008,Germany (enja ENJ9528)

1. Hackensack
2. September song
3. Stormproof
4. Sehnsucht
5. In good times as in bad
6. After the rain
7. Circles
8. Swiss movement
9. Speak low
10. Little giant


コメント (2)
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