JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

洗練BN JONAS HOLGERSSON 4003

2013-02-28 22:10:41 | 聞いてますCDいいと思う


1曲目トランペットとテナーのユニゾンで始まって、テナーのソロも達者、ブルーノートのようなサウンドはアルバム・タイトルが4300だからもちろんブルーノート・レコードへのデヂュケートです。
実はブルーノートにそれほど親しんでいないから、収録曲をあまりしらない、ピアノのマティアス・ランディウスが聞きたくて拾いました。
3曲目哀愁あるメロディの“Idle moments”、ペットのIdle momentsのソロがうっとりとさせます。
リーダーはドラムスのJonas Holgersson、ピアノのジェイコブ・カールセンのところであっている人、ちょっと企画が好きそうな人みたいです。
4曲目はキースの“プリズム”だけれど、ブルーノートから出ていないから、これはブルーノート・サウンズへの思いということか、マティアスのソロがやっぱりいいから、マティアスの提案かもしれません。
7曲目“Infra-rae”は知っている、ウォーキング・ベースにテナーのアドリブ・ライン、続くトランペットのライン、実はBNよりずっと洗練されてたアンサンブル。そう思うと以後のサウンドの気持ちの良いこと、北欧の人バップとてもうまくこなします。
10曲目も知っているから楽しい、グルーヴ。「ROLL CALL」から2曲です。
最後はハンコックのリーダー・デヴュー作“Driftin´”とても快調です。
もうここまで来ると洗練されたアレンジと演奏でとても気持ちよくて、終わるのがもったいなくなっていました。


JONAS HOLGERSSON 4003

Jonas Holgersson (ds)
Gerard Presencer (tp,flh)
Hans Ulrik (ts)
Mathias Landaeus (p)
Johnny Aman (b)
rec 20-21 NOVEMBER 2012


1.Deciphering the message (Hank Mobley)
2.The thing to do (Blue Mitchell)
3.Idle moments (Grant Green)
4.Prism (Keith Jarrett)
5.Isotope (Joe Henderson)
6.Sonnet for Caesar (Duke Ellington)
7.Infra-rae (Hank Mobley)
8.Extempore (Clifford Jordan)
9.Una mas (Kenny Dorham)
10.My groove, your move (Hank Mobley)
11.Roll call (Hank Mobley)
12.Driftin´ (Herbie Hancock)
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別の時代に Desertico / PAOLO FRESU

2013-02-27 21:27:40 | 聞いてますCDおすすめ


パオロ・フレスのデヴィル・カルテットは独特の雰囲気とサウンドをもっていて、ジャズ・ミュージックというよりか、不思議なトランスポートをさせてくれるデヴィルの粉のような存在です。

今回1曲目に“サティスファクション”の演奏からはじまるけれど,なんとも変な記事をかいた2008年の前作「Stanly Music」の続きのようで楽しい。フレスは前作以上にのびのびと吹いているように感じます。
2曲目はトラディショナルのようなギターの幻想的なソロがいい。
3曲目弦をバックにすこし宮廷音楽のようなフレスの曲、やわらかいポルタのベース・ソロがいい。
5曲目、ベボフェラらしいナイロン弦のメロディにフレスのミュートがゆったりと歌う。ただ一つのスタンダードはとても良い。「The Melody at Music」でキースも選んだ曲だものね。
7曲目、ベースのポルタの曲は2曲目に似て、バロック調のイタリア古典様式の歌謡のよう。
8曲目エレキギターのかわいた音とやわらかいペットの音の対比、Poetto's Skyってどんな空、柔らかいベースのソロからは遠いところからの風が吹いているようです。
9曲目、曲のの多くは古代地中海のゆったりした感じだけれど、この今日一時現代にもどったような感じ、現代によみがえるデヴィル。
10曲目はペットとナイロン弦のゆったりしたデュオ。
11曲目はフレスの曲のメドレーでアンコール曲のように再び現代の演奏、ゆめから覚めて聞いているよう。デヴィルの魔術で別の時代にいっていたような不思議な魔力をひめたアルバムです。

Desertico / PAOLO FRESU

Paolo Fresu (tp, flh , multi-effects)
Bebo Ferra (g, eg)
Paolino Dalla Porta (b)
Stefano Bagnoli (ds)
2013年作品

1.I Can't Get No Satisfaction
2.La Follia Italiana
3.Ambre
4.All Items
5.Blame It On My Youth
6.Desertico
7.Suite For Devil
8.Poetto's Sky
9.Voci Oltre
10.Young Forever
11.Medley ~Ninna Nanna Per Andrea / Inno Alla Vita

コメント (7)
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タロット・カードを引くように Flower Clouds / Naoko Sakata

2013-02-26 21:40:49 | 聞いてますCDおすすめ


2010年澤野公房からデヴューした坂田尚子の同じメンバーによるセカンド・アルバム、新しいピアニストをいろいろ聞いてみようと購入してみた。
澤野公房の作品としては異色みたいな書かれかたをされていて、初めてきくと一寸おどろいた。
一曲一曲意味を込めているのだろう、その意味をよみとろうとしないと何も伝わらない結構難しいピアノ・トリオだと聞きだした。
そう思って聞いていると6曲目ではじまり7曲で気が付いた。タロット・カードのようです。

それで、もい一度1曲目から、カードが置かれて、鋭い線で予言しているような始まりです。
2曲目ゆっくりと尋ねられる貴女の過去、そこからの予言はいかにという感じで、このピアノある意味とても精神的なサウンドを作っています。
3曲目アブストラクトなリズムで始めますが、ピアノのタッチは強い、女性という意識は必要ありません。
4曲目今までの澤野公房にないアブストラクト、澤野の挑戦か、でも1分ちょっとでやめるべきじゃない。
5曲目かなりはっきりしたピアノ・ラインで好印象、Anton Blomgrenのベース・ソロも良くて、全然感じは違うけれどキースの“マイ・バック・ページ”を思い出した。
7曲目、ベース・ソロがまた良いけれど、このフリー、ドラムスのサウンドがもっと爆発しても良いと思う。
9,10はドラマーの作品、9曲目がとても美しい曲でこれも魅力になるかも。
11曲目は3人の名がある□、∞、△のあとのちょっと長めの○でフリー、インプロヴィゼーションなのだと思う。ピアノが美しい動きをする曲だと思う。
最後はベースの落ち着いたソロで閉まる。

最初は驚いたけれど、澤野公房こうしなければいけないカードを出したと思う。そういう意味で推薦かな。

Flower Clouds / Naoko Sakata

Naoko Sakata (piano)
Anton Blomgren (bass)
Johan Birgenius (drums)

1. If I Could See You
2. Måne
3. Snow Covered the Machine Field
4. □ (Square)
5. Monte Carlo
6. ∞ (Infinity)
7. Presence
8. △ (Triangle)
9. Bucharest
10. Below
11. ○ (Circle)
12. Gräsänklingen



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とても久しぶりに

2013-02-24 17:46:12 | その他
とても大好きなイタリアンがあったのだけれど前回行ったときの味付けがいただけなかったので一言いって以後行かなくなっていた。

でもそれも残念で一度試してみようと1年ぶりに行ってきました。
夜の食事より昼のランチのほうが落ち着いていておいしいような気がする。
まずは定番の生ハムサラダ



私は
いわい地鶏と里芋のテリーヌ



赤ワインに切り替えて



オクサンはスカンピのソテーとひよこ豆のペースト サフラン風味



私のパスタはほわいとアスパラガスとパルミジャーノのリゾット
アスパラの薫とチーズの絡まり具合が絶品


やり以下と春キャベツ、バジリコペーストのスパゲティ



私はメインに軍鶏もも肉のローストと温野菜 チーズソース



しゃもの皮はカリカリ チーズソースがおいしくてお皿に残ったソースのためにグラスワインとパンを追加してしまいました。

と言うことで名誉挽回、やっぱり私のファースト・イタリアンでした。

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おぼろげに春が Pure affection Uri Caine,Gust Tsilis

2013-02-23 21:30:30 | 聞いたけどCDどちらでも


ウリ・ケインの棚をよくみるけれどいままで見たこともないのがあったので拾ってきました。どこにも書いていないけれど2006年録音の作品だそうです。
そしてあいてのGust Tsilisさんという人もしらないけれど、バイブ、マリンバとのデュオのアルバムです。
だいぶ前に買ってフーンという感じで、というのもいつもユリには吃驚させられるから、これはフーンという感じで一寸表現が難しい。
それが今日きいて感じました。1曲目“Jennifer's secrets”を聴いて感じたのが、おぼろげながら春が近くにいるということ、ヒューヒューでもギラギラでもなく、おぼろにあっても良いじゃないかという感じ。
2曲目はアップテンポな2人の掛け合いがあって楽しい。
3曲目軽やかな曲、ユリのピアノが伴奏に回っているようなきになりだすと、4曲目、ピアノはリズムに回る方が多い。
ピアノとバイブのデュオがとても難しいと思う。コリアとバートンにしてもキーザーとジョー・ロックにしても引き込まれるのは、バイブのラインが強くしっかりしているからで、比較すればこのバイブ、音の強さも数も残念ながらそこまで行かない。
だからユリのほうも控えめになってしまって、9曲目ブルースのソロもいまいち迫力がない。
と言うことで春のおぼろこんなのもあるかと、おぼろで忘れてしまうだろうな。


Pure affection Uri Caine,Gust Tsilis

Uri Caine piano
Gust Tsilis vibes,marimba

1. Jennifer's secrets
2. Uncle Nick
3. As I Awaken
4. Ghosts have
5. Black liquid
6. Her face
7. Lady of silence
8. A choice of days
9. The best dog
10. No brother was I
11. Dreammaker
12. Traces
13. A breabie that never stops beating
14. Child's play
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対抗できるものは ELVIN JONES LIVE AT THE LIGHTHOUSE Vol.2 / ELVEN JONES

2013-02-22 21:44:31 | 聞いてますCDおすすめ


クリス・ポッターのECMのアルバムやブルーノートのウエイン・ショーターのサックスがとてもすごいけれど、それに対抗できるアルバムを買ってきた。
もっていないでぜひ聞きたかったアルバムがブルー・ノートから廉価盤で発売されている。
1972年のライブ録音、ピアノレスでエルヴィンの太鼓に2テナーのカルテット、それもディヴ リーヴマンとステーブ・グロウスマンというジョン・コルトレーン研究生みたいな二人、これをこれから生で聴くと想像してみてください。

1曲目はアナウスのあとのエルヴィンへのバースデーソング、これから起こることとの凄いコントラスト、まあどうでもいい。
2曲目は始まってすぐこの時期エルヴィン・グループで弾いていたジーン・パーラのベース・ソロ、グロースマンのソロでバンドの正体が解ってくるのだけれどvol1があってLPとは曲順もちがうからライヴの演奏順番は解らない。
3曲目、リーヴマンのバーチォーソから始まり、テーマに移るひと時の和み、メロディアスなロング・ソロは11分33秒の全曲を吹き切ります。聴衆がかたずをのんでしまってます。
4曲目、リーヴマンがソプラノ、グロウスマンがテナー、吹分けてくれるからわかりやすくていい。
5曲目グルウスマンのテナーからソプラノへ持ち替えてのソロ、リーブマンのソプラノ・ソロと緊張を交換しあうようなプレー、ジーン・パーラーのベースも二人を
鼓舞するライン、二人の刺激しあってのたかまるところが聞きもので、こうなるとポッターもショーターも一人だからかなわない。
エルヴィン・ジョーンズのアルバムなのにエルヴィンのことはなにも書いていない。それで最後の曲はオクサンの作曲で2テナーが再び登りつめると、その後は14分に及ぶドラムス・ソロ、イヤ~、エルヴィンのアルバムでした。

ポッターにショーターを聴いた後、それの対抗できるのはこれだ!って感じで聴いているけれど、今年はサックスのハードルをずいぶん高くしてしまったな、まだ2月。


ELVIN JONES LIVE AT THE LIGHTHOUSE Vol.2 / ELVEN JONES

Dave Liebman fl-6 ss-4~6 ts-2,3,6
Steve Grossman ss-5 ts2,4~6
Gene Perla bass
Elvin Jones drums

1. イントロダクション/ハッピー・バースデイ
2. スイート・ママ
3. アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
4. ザ・チルドレン、セイヴ・ザ・チルドレン
5. ブライト・ピース
6. ザ・チルドレンズ・メリー・ゴー・ラウンド・マーチ
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マイルス・オフ会 LE LANN TOP

2013-02-21 21:48:59 | 聞いてますCDおすすめ


中古屋さんでのひらめきが当たるととてもうれしい。
エロック・ルランというトランペットもヤニック・トップというベーシストもまるで知らないけれど、Nocturneからのアルバムだからひろってみました。
2007年のアルバム、誰かが書いていないかとさがしてみれば、ずっとご無沙汰になっている“雨の日はJAZZを聴きながら”のcrissさんがしっかり書いていて、いまだに流石だと思い出します。(またいろいろ教えてくれたらいいのに)

1曲目、ギュエーとトランペットが鳴ると弩迫力の低音ベースのリズムで度肝をぬかれます。ペットがマイルスがやろうとしていたことを、でもマイルスよりか上手いかもしれない。
2曲目、ペットは美しい音色で、ハイトーンと中音メロディを組み合わせて即興もなかなかです。
3曲目ファズを聞かせたギターとシンセでしょうか弦楽みたいな音、そこに個性的な奏法のベース・ラインがかっこいい、このベース、津軽三味線か琵琶みたいな感じは褒め言葉です。
4曲目は高いポジションでのベースソロでしょうか。
5曲目、ダークなミュートの曲、一瞬「死刑台のエレベーター」の映画を思い出しました。
6曲目、ビ・バップではないフレーズを縦横に吹いて、マイルスが好きだった人にはたまらないと思います。
7曲目ゆったりしたバラッド・プレーはこんな上手いペットを知らなかったことに驚きました。メロディはなじみやすく、頭でっかちでない、音楽の楽しみに満ちています。
後半はルランのペットが主体になりますが、8曲目でフタタ簿トップのベースがうねります。
この人プログレッシブのMagmaというグループで弾いていた人だそうです。



二人ともかなりお年に見受けられるけれど、年と比較すればずいぶんとカッコいい、なんかマイルス好きがオフ会しているような楽しいアルバムです。


LE LANN TOP

Eric Le Lann : Trompette
Lionel Louke : Guitare, Voix
Jannick Top : Basses

Damien Schmitt : Batterie, Percussions
Jean-Marie Ecay : Guitare sur 1 et 6
Olivier Hutman : Claviers sur 6
Fabien Colella : Claviers, Computing
Bruno Ribera : Saxo, Flute sur 1et 5,
Christophe Negre et Thomas Faure : Saxo sur 1 et 5

1.Middle access
2.Today
3.Spirit
4.It's so blue
5.Soul
6.Babylone
7.Back time trip
8.Mysterious city
9.The silent track
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江分利満家の崩壊 / 山口 正介

2013-02-20 17:25:55 | 


1995年8月30日に作家 山口 瞳が聖ヨハネ会 桜町病院のホスピスで亡くなるに至るまでの軌道は息子である正介氏が著書に「僕の父はこうして死んだ」山口正介著にしている。

瞳氏が毎週書いていたエッセイの内容との落差や、自分の身内のことを綴ってしまう宿業をその本に読みとれる。

それを記事にしたなかで、次の感想を書きました。

「血族」や「家族」で身内を赤裸々に表したことで「父を殺した」「母を殺した」と宿命付ける作家を父にもつ正介氏が、ここで同じように父の死を赤裸々に語ることで、表現者として、父と対等に対峙したい息子のしなければいけないということだったのでしょう。

その16年後、同じ桜町病院で送ることが綴られたのがこの「江分利満家の崩壊」です。 山口 正介著 新潮社 2012年10月 発行

著者自身が還暦を迎え、老いた母を送るということ自体、かなり似たような状況の私にとってもこの本は結構つらかったが、山口瞳の「血族」や「家族」で自身の親や身内の秘密を明かすことに付き合って、その本人の死についての著書にも付き合ってきたからには、因縁があって読まないわけにはいかなかった。

テタニーという病と、パニック症候群であった母親は、実は精神の変節により夫である瞳氏、この正介氏を支配したのであって、そのことがこの書でも明かされる。
それは愛憎混沌となって家族の存在を明らかにし、そして家族の消滅の過程であった。

それではこの本のなかから一節、やはり家族のことを書くことについての気がかり部分。母親が亡き夫の作品「人殺し」の中にある浮気について反論を執筆していたことについて

『しかし、新作の内容が夫と自分自身のことであることに僕はすくなからず驚いた。だが、父も僕も自分自身のことを書いてきたのであり、親にも言えないことを公に発表するのが家業という変な家庭であった。以前、「日記を公表するなんて信じられない」とある女性から言われたこともあった。確かにこれが世間一般の常識なのかもしれないが。』
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風雅を加えて BIOSPHERE / FLORIAN WEBER

2013-02-19 20:53:43 | 聞いてますCDいいと思う


ドイツのピアニストFlorian Weberのピアノ・トリオ・アルバムをきいたら、その素質がわかってとてもよかった。
2006年の録音だったので、その後どう変わったか確かめようと2011年12月録音のアルバムを聴いてみました。
同じくenjaからのアルバムでメンバーは入れ替わりギター入りです。

1曲目、ラテンタッチのリズムにフェンダーと生ギターを同時に弾いて、そこにアコギのギター、軽くヴォーカライズしているのはギターのメロディなのでギターの人でしょう。
2曲目はもの悲しいメロディ、生ピアノのアルペジオにフェンダーのメロディをのせた演奏、二ついっぺんに弾くのがこのアルバムのパターンのようです。
3曲目はスチールギターとフェンダ、アコピでこれは緊張感ある短いパッセージの現代的アレンジ。
5曲目はボッサの感じでギターがポルトガル語でしょうか、ギターのメロディとユニゾンで軽く歌っています。そこに澄んだピアノの音でゆったりしたブラジアン・バラッド、ギターのリオーネル・ルエケというハンコックの秘蔵っ子らしいですが、初めてです。
6曲目、R&Bが少し入ったリズミックな曲はジャミロクアイの曲だけれど、元歌をしらない。
7曲目はフリー・インプロを加えた演奏だけれど、ピアノ・テクがしっかりしているから破たんしないでブラジリアンな感じに戻っていきます。
8曲目はベースとピアノの思索的な駆け引き、このThomas MorganはECMからでた菊池雅章の「Sunrise」でベースを弾いている人でなかなかいい。センシティブなトリオ演奏。
10曲目はクラプトンのティアーズ・インヘブンだけれど、甘くしないで内証的なピアノ・ソロで閉めるところなど音楽は完成されている感じです。

このアルバム、ブラジル的な軽やかさ、内省的なピアノトリオ、フリーをいれた現代性などの多面をみせている。Florian Weberha、技量と情感がひろがって(まあその分硬質さはうすくなったけれど)仕事はたくさん来ると思う。
風雅が加わったといえるようで注目です。


BIOSPHERE / FLORIAN WEBER

Florian Weber - piano, Rhodes
Lionel Loueke - guitar
Thomas Morgan - double bass
Dan Weiss - drums, tabla

1. Filaments (Weber)
2. Casimir Effect (Weber)
3. Piecemeal (Weber)
4. Clocks (Coldplay)
5. Mivakpola (Loueke)
6. Cosmic (Jamiroquai)
7. Biosphere (Weber)
8. Getragen (Weber)
9. Evolution (Lee Konitz)
10. Tears in Heaven (Eric Clapton)

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買ってから FIVE PEACE BAND TOKYO LIVE 2009

2013-02-18 20:50:33 | 聞いたけどCDどちらでも
中古屋さんで見ているとアレッと思うアルバムを見つけて拾ってきたけれど、ブートだと後から気が付いた。
チック・コリアをあまりマークしていないのだけれど、2008年のFIVE PEACE BANDはすごいメンバーで日本にもツアーで来ていました。

当時のマクラフリンからのあいさつがネット上にまだ残っていた。

日本のファンの皆さんへ

前回ブルーノート東京で演奏してから随分時間が経ってしまったけれど、今回も素敵な "おみやげ" を皆さんに持って行くよ。 ブルーノート東京のオーディエンスは特別だからね。
ファイヴ・ピース・バンドとして素晴らしいミュージシャンたちがステージに集うまたとない機会だから、きっと演奏を楽しんでもらえると思う。

チックと私は今まで何度も共演してきたけれど、一緒にバンドをするのは初めてなんだ。しかもケニーやクリスチャン、ブライアンと一緒だからね。本当に素晴らしいことだよ!!!

皆さんと "日の出る国" でお会いするのを楽しみにしています。

ジョン・マクラフリン



2009年ブルーノートで1週間講演したけれど、その前の年10月22日から11月23日まではヨーロッパ・ツアーをしてそのライブがライブ・イン・ヨーロッパといしてリリースされています。その盤のジャケを覚えていたので反応したのですが、どうも怪しい。

そのブートのジャケがこちら



ブートというのは基本ミュージシャンと関係者の尊厳をそこねるものですから、よっぽどでないと買わない。今回はヘィこんなのが出たんだと思って買ってしまいました。



録音は2009年2月5日のブルーノート東京の2セット、それにその前日4日、HMVのショップでのトークショウーとコリアとマクラフリンのデュオ3曲です。



ブルーノートの方はイン・ヨーロッパよりドラムスがブライアン・ブレイドにかわっていますが、だいたい曲目はヨーロッパと同じです。



ブートなので特に内容は触れません。

HMVの方のデュオはファンへのサービス性も高いし、無料でリラックスしているから、罪の意識少なくて済みました。

ブルーノートは内容はともかく、正当な評価はするわけにはいきません。



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