JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

老人のビートルズはスピリチュアルなのだ LIEB PLAYS THE BEATLES / DAVID LIEBMAN

2013-09-21 20:51:16 | 聞いたけどCDどちらでも


デヴィッド・リーブマンの新しいと思って買ったアルバムが最新ではなくてこちらだったというアルバム。
昨日とリーブマンつながりです。

オランダでのリーブマンのユニットはDutch Trioと呼ばれ、LIEB PLAYシリーズとしていくつかのアルバムを出している。
2012年4月の録はJhon Ruoccoという人がゲスト参加したアルバムのようです。
今回はこれがビートルズ集、そうなると聞いてみたくなるでしょう。

1曲目、出だしがクラリネットとソプラノのデュオでリズムレスでスタート、室内楽的な作り方に一寸戸惑います。
2曲目、ベースのソロから単純なリズムにしてリーブマンのテナーソロ。
3曲目ソプラノとテナーはモーダルな感じです。
4曲目“The Fool on the Hill”ではリーブマンのピアノ、時々ピアノ弾きます。
6曲目、クラとソプラノのデュオの小品、すべてのアレンジはリーブマン、ここらへんに意味があるのかもしれません。
7曲目はウッド・フルートでスピリチュアルな表現。
8曲目、あえてリズムを外すクラとソプラノのメロディが物憂げな不思議感があります。
メンバーリーブマンが67才、オランダのドラマーが66才、マリウス・ビーツが一番若いでしょが、ジャケでみえば一番年寄みたいなルオッコが61才、ビートルズを青年ころに聞いていた世代も老人の世界にいるのです。
9曲目、ロックのリズムという概念を外して、ハーモニーとメロディでビートルズを表すのでしょうか。
10曲目、フリーキーなテナーで始める“トモロー・ネバー”は一寸A・アイラーを思い出しました。
11曲目はソプラノとバスクラの物憂げなジュリア。
13曲目は再びピアノでモンク風。

ビートルズ集だけれど、一寸戸惑う展開は、懐かしくて吹いているのではなく、ビートルズとそれを聞いていた人々も老人になって、スピリチュアルなところにいるんだという感じです。

LIEB PLAYS THE BEATLES

David Liebman: soprano and tenor saxophones
John Ruocco: tenor saxophone, clarinet and bass clarinet
Eric Ineke: drums
Marius Beets: bass

1. She's Leaving Home/Let It Be
2. While My Guitar Gently Weeps
3. Because
4. The Fool on the Hill
5. That Means A Lot
6. If I Fell
7. Within You Without You
8. Something
9. Blackbird
10. Tomorrow Never Knows/Blue Jay Way/Love Me Do
11. Julia
12. She's a Woman/Lady Madonna
13. And I Love Her
コメント
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