行雲流水

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大森曹玄老師が悟りを語る

2011年07月05日 | 禅の心
○お釈迦様は、お悟りになられたときに、こう喝破されました。
「自分があそこに星となって輝いている。あの星はここに自分となって端座している。星と自分と息吹が通い、一つの生命につながっている。」
○白隠さんが42歳まで迷ったなら、我々は50歳から60歳まで大いに迷って結構であります。


【言葉を味わう】
自分と自分でないものが、一続きのものであるというのが、釈尊の悟られたことであるとは言いますが、これは自分で悟ってみなければ意味のないことです。言葉で理解できるのは悟りではない。悟りとは言葉で理解できないものであります。

そもそも、迷っているから人間なのです。自分は悟ったんだと澄ました顔をしている人は、迷っている証拠なのです。


【大森曹玄老師略歴】

   明治37年山梨県に生まれる。
   大正14年、京都天龍寺に参学。
   昭和 9年、直心道場を創立。敗戦の年まで剣道を教授する。
   昭和21年、天龍寺管長、関牧翁に得度を受け、僧籍に入る。
   昭和23年、東京高歩院住職。
   昭和53年、花園大学・学長。
   平成6年、遷化
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