akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

原田大二郎さんの朗読公演『恩讐の彼方に』

2024-04-05 | 映画・芸術・エンターテインメント
今日は、6月にバリアフリー上映する『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』の字幕モニター会を行い、
夜は渋谷の大和田伝承ホールで原田大二郎さんの朗読公演『恩讐の彼方に』へ。
3日前に、たまたま原田さんと遭遇して「朗読をパーカッションだけで語る斬新な試み、面白いよ!」と伺い、すべり込みました。
 
『恩讐の彼方に』は1919年の菊池寛の短編小説。
浅草田原町の旗本である主人を殺してその愛妾と逃げ悪事の限りを尽くした市九郎(越後国柏崎生まれ)が、後に出家し、山中の崖の鎖渡しで亡くなる者を見て、罪滅ぼしに、岩を掘削し洞門を通そうと誓う。
 
寝食も罪も忘れ20年掘り続け、最初は馬鹿にした村人、石工たちも徐々に洞門開通に向け力を合わせるようになり…
そんな時に、殺した主人の息子が仇討ちに訪れる。
 
現世にいるうちに、地獄に落ち、菩薩になった男の話。
贖罪、赦し…以上の、魂の共鳴と感動に包まれるラストだ。
 
原田さん、80歳の記念公演!
年齢を感じさせない圧倒的な声量、熱量。
立ったまま、2時間以上、時に激しく、時に柔しく、人物たちのセリフ部分も感情や性格がよくわかる語りで魅了して下さいました。
 
パーカッションの佐藤正治さんも、たくさんの楽器、鳴り物で多様な表現。
とても面白かったです。
少し素の部分があっても良かったけど…
 
でも、これをリハ含め今日3回通したんだ〜と思ったら脱帽でした。
私も80歳になってもそのくらいのパワーを保ってやっていたいものです😄
桜満開の桜丘でした
コメント
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