しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

どうしても見たかった試合『ボクシング』・・・その3

2020年06月06日 | 昭和51年~64年
どうしても見たかった試合④アリvs猪木


まさか世界のアリと日本の猪木が同じリングにあがるとは、夢にも思えないことだった。
それにボクシングとレスリング。
契約の調印をしても、その後も・・・ほんとなんだろうか?といくらか信じられなかった。
テレビでアリの練習風景を見ていると、
やっとほんとうなんだと思えるようになった。

それからは日本中がアリvs猪木の話題一色になった。
試合の予想をするのが日常の会話になった。

初めてのことなので、試合展開や勝ち負けが、予想も想像もしにくかった。
とにかく日本中の話題になり、
試合は土曜日の午後1時頃からテレビで全国中継ということになった。
全国民(?)が土曜日の午後はアリ・猪木戦に注目した。

アントン猪木も世界のアリに「ペリカン野郎」と呼ばれては、苦笑いでごまかすのが精いっぱい。
試合ムードが高まり土曜日になった。
その日はP社岡山出張所の別室で同僚全員(6人くらい)で見た。
朝から仕事の話よりアリ・猪木戦が話題になっていた。
テレビ放送が始まり、
最初の頃はみんな、ワイワイ勝手な予想を言っていたが・・・次第に声が少なくなった。
試合は思わぬ展開になっていった。

アントンはゴングが鳴るたびに、リングに寝た。
たしかにレスリングの猪木が勝つ、または負けないためには、あたりまえの戦法だった。
アントンは寝るしかなかった。
そして毎ラウンド寝て試合は終わった。
両者引き分けだった。

これほど注目された試合もなかったが、凡戦という評価が多かった。
いやいやアリを日本のリングにあげて、正々堂々の試合をしたのは立派なこと。
まあ退屈な試合ではあったけど。
それは、結果論。

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