
議論の進め方として、----
対話を通してお互いを知ることで、生煮えアイデアでも気楽に相談できる関係が、管理職の間で強化されることを期待したのです。
【261~263ページ】
《モチベーション向上の実施案》
(1)ビックピクチャー(全体像)を共有し、個々人の仕事がそれにどう貢献するのかを説明すること。
(2)「対話」型コミュニケーションの充実。
(3)個々人がその将来をしっかり考え、その実現を会社がサポートすること。
(4)「褒めあう」文化の醸成
(5)継続的な改善
【294~295ページ】
では、金融工学は悪なのでしょうか。私は必ずしもそうは思いません。イノベーションが社会の進歩につながると信じるからです。しかし、どのような技術も、使いこなすには社会的な知恵の成熟が必要です。自動車が登場した当初には、自動車自体の安全性や、交通規則は必ずしも整備されていなかったことと同様です。IT技術もいまだに、バーチャル世界のルールを構築できていません。
[ken]ここでは、「生煮えアイデアでも気楽に相談できる関係」という言葉が、不器用な表現ながら、ストーンと腑に落ちました。また、IT技術をかつての自動車にたとえた発想には、素直に脱帽です。理解して欲しいなら、わかりやすく説明しなくてはならない、という筆者の面目躍如ですね。