アスビョルンセン 著
ノルウェイの民話をもとにした物語。
登場するのがシロクマっていうのがすごい。
トロルも出てくるし、東風、西風、南風、北風も重要な役割をもつ。
「太陽の東月の西」というのは「この世にはないどこか」にあるお城の名である。
言葉が違っても、素敵な表現って共通なのだろうか。
美しいタイトルに心を惹かれたわけだが、きっとここにある“太陽”は
私が感じる以上にあたたかく大切なものであり、“月”は長い闇を照らす
代え難いものなのだろうな。
ストーリー自体は美女と野獣を思わせ、愛や知恵によって幸せをつかむという
教訓めいたものも含んだ、まあ端的に言うとありがちなお話だ。
しかし、行間には北欧らしい透明感がある。
そして、戦うのはお姫様であるっていうのもいい。
カイ・ニールセンの挿絵が本当に美しいのだけれど、残念ながらこれは絶版。
大人の鑑賞に耐える素晴らしいものなのに無念だ。
ノルウェイの民話をもとにした物語。
登場するのがシロクマっていうのがすごい。
トロルも出てくるし、東風、西風、南風、北風も重要な役割をもつ。
「太陽の東月の西」というのは「この世にはないどこか」にあるお城の名である。
言葉が違っても、素敵な表現って共通なのだろうか。
美しいタイトルに心を惹かれたわけだが、きっとここにある“太陽”は
私が感じる以上にあたたかく大切なものであり、“月”は長い闇を照らす
代え難いものなのだろうな。
ストーリー自体は美女と野獣を思わせ、愛や知恵によって幸せをつかむという
教訓めいたものも含んだ、まあ端的に言うとありがちなお話だ。
しかし、行間には北欧らしい透明感がある。
そして、戦うのはお姫様であるっていうのもいい。
カイ・ニールセンの挿絵が本当に美しいのだけれど、残念ながらこれは絶版。
大人の鑑賞に耐える素晴らしいものなのに無念だ。