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桐野夏生 著
第121回直木賞。
縛られることへの恐れと自由の責任にさいなまれる主人公の姿には
多くの人が共感したと思う。
どうしても捨ててしまいたかった故郷への想いは、複雑な思いを置いて
都会を目指した人にとって苦しいほどにわかることであろうし、
夢を置き忘れてしまった人、特に女性にとっては、何かに所属させられて
しまう現在の立場への焦りや苦しみは強く響くと思う。
主人公・カスミが夫以外の夢中で娘を探し続けるカスミ。
生死すらわからないまま時だけが過ぎていく。
続ける、ということは時間的にも経済的にも負担が伴う。
なかなか気づきにくいそんなことを突き付けられたとき、事件に巻き込まれた
家族の苦しみが多岐にわたることをあらためて知った。
長い物語の中、怪しげな人物は何人か登場する。
しかし、犯人が見つけられることはなく、事件の解決も語られない。
ただ、カスミの心が揺れ、乱れる。
すっきりした終わり方を期待すると失望するかもしれない。
しかし、これがベストだ、と再読した今思う。
第121回直木賞。
縛られることへの恐れと自由の責任にさいなまれる主人公の姿には
多くの人が共感したと思う。
どうしても捨ててしまいたかった故郷への想いは、複雑な思いを置いて
都会を目指した人にとって苦しいほどにわかることであろうし、
夢を置き忘れてしまった人、特に女性にとっては、何かに所属させられて
しまう現在の立場への焦りや苦しみは強く響くと思う。
主人公・カスミが夫以外の夢中で娘を探し続けるカスミ。
生死すらわからないまま時だけが過ぎていく。
続ける、ということは時間的にも経済的にも負担が伴う。
なかなか気づきにくいそんなことを突き付けられたとき、事件に巻き込まれた
家族の苦しみが多岐にわたることをあらためて知った。
長い物語の中、怪しげな人物は何人か登場する。
しかし、犯人が見つけられることはなく、事件の解決も語られない。
ただ、カスミの心が揺れ、乱れる。
すっきりした終わり方を期待すると失望するかもしれない。
しかし、これがベストだ、と再読した今思う。
私も最近この本を読みました。
「夢かよ!」ってさまぁ~ずの三村さんが何度も頭の中で叫んでました。