息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

サルビア給食室だより

2015-03-03 10:02:30 | 著者名 さ行
サルビア 著

学校生活の暦に合わせた、旬の食材がいっぱいのレシピ集。
ほんわかした雰囲気と、本当に

「酢たれ」とか「八方だし」とか、便利で簡単な基本の調味料を
使うのがポイント。
これによって、調理の手順が減り、味が決めやすい。
っていっても、まだこのレシピでは作ってないわけだが。

給食苦手な子供だった私としては、微妙な気持ちになるものもある。
体によくて安価で季節感あふれてって、実に正論なのだが、
全部が全部おいしいわけではなく、癖があるものもあるよね。

それでもあたたかい雰囲気は十分にたのしめるし、
懐かしさもそこかしこに漂う。

食って大切だ。
いろいろなことに追われて、毎日完璧にはできなくても、
(できたほうがいいけど)
もうたらの芽の季節だな、とか、新じゃがの揚げ煮楽しみ、とか、
そんな気持ちはずっと持っていたいなあと思う。

懐かしい家

2015-03-02 13:47:38 | 著者名 か行
小池真理子 著

すんでのところで1か月あけてしまうところであった。
本は読んでいるのだが、なかなか更新できません。
別に何しているわけではないのだが、まあいろいろと気が重いことが続く。

幼いころ住んだ家、というのは大人になってからのそれとは違う。
自分自身の目線が変わっていくわけだし。
ごく普通のサイズでも、子供心にはとても大きくてとても高いと感じる。

そんな実家を離れて暮らした「わたし」は、両親亡き後また戻ってくる。
静かなひとりの暮らしのはずなのに、そこには不思議なぬくもりや
訪問者がいる。
生きているものと、命がないものと。
そのはざまにあるようなこの家。
ホラーの気配を漂わせながら、ファンタジックでやわらかな物語が集められている。

「わたし」は生きているものなのか?
ふと、そんなことが思い浮かんだ。