森真沙子 著
「転校生」シリーズ第3弾ということなのだが、1も2も読んでない私。
なんて残念な出会いなんだ。
しかし手にとったので読む。意外に面白いというか、前作は知らなくても別にいい。
霊感がある有本咲子は、事情で転校を重ねている。
東京・深川の高校で、CDを媒介とした連続水死事件に遭遇し、
巻き込まれ、解決へとむかっていく。
継続した友人関係がないというのは、この年齢の子には大変なハンディだ。
しかし、行った先々でそれなりに居場所を見つける主人公。
その暮らしは懐かしい高校生らしさがあり、切り取られたエピソードもあって
微笑ましい。
霊感があるゆえに事件に巻き込まれてしまう咲子だが、いつのまにか周囲の人を
巻き込み、協力体制にしてしまっている。
そして湿度が高い深川の雰囲気が、梅雨という季節とあいまって
なんとも日本らしいじっとりとした空気を作り出している。
CDから流れる鉄道唱歌のノスタルジックなメロディといい、
事件の舞台としてぴったりというか、なんというか。
CDという現代的なモノと、七不思議が残るような東京の下町。
アンバランスな組み合わせなのになぜか溶け合う。
そして加えられたホラーの味わい。
ちょっと物足りなさが残るのは、目新しいアイデアが足りないからか。
「転校生」シリーズ第3弾ということなのだが、1も2も読んでない私。
なんて残念な出会いなんだ。
しかし手にとったので読む。意外に面白いというか、前作は知らなくても別にいい。
霊感がある有本咲子は、事情で転校を重ねている。
東京・深川の高校で、CDを媒介とした連続水死事件に遭遇し、
巻き込まれ、解決へとむかっていく。
継続した友人関係がないというのは、この年齢の子には大変なハンディだ。
しかし、行った先々でそれなりに居場所を見つける主人公。
その暮らしは懐かしい高校生らしさがあり、切り取られたエピソードもあって
微笑ましい。
霊感があるゆえに事件に巻き込まれてしまう咲子だが、いつのまにか周囲の人を
巻き込み、協力体制にしてしまっている。
そして湿度が高い深川の雰囲気が、梅雨という季節とあいまって
なんとも日本らしいじっとりとした空気を作り出している。
CDから流れる鉄道唱歌のノスタルジックなメロディといい、
事件の舞台としてぴったりというか、なんというか。
CDという現代的なモノと、七不思議が残るような東京の下町。
アンバランスな組み合わせなのになぜか溶け合う。
そして加えられたホラーの味わい。
ちょっと物足りなさが残るのは、目新しいアイデアが足りないからか。