桐生祐狩 著
次々と発見される女性の遺体には不審な点があった。性的暴行の痕跡があるのに、男性どころか、他者の存在を示唆するものすら一切残されていない。麦田巡査は謎の男しかわと、その行動範囲にちらつく女性たちを追い始めた。強い力をもつ呪具ともいうべき存在がすべてのもとにあるわけなのだが、そこに頼りすぎないストーリー展開は面白いと思った。逆に最後までその存在としかわとの関係、なぜそこにそれが現れたのかは語られず、もどかしさも感じた。ただなあ、私はカトリックのミッションスクール出身であるので、これはなかなか受け入れづらい。いくらなんでもマリア像ですよ、それをエロティックに使うとはなあ。
次々と発見される女性の遺体には不審な点があった。性的暴行の痕跡があるのに、男性どころか、他者の存在を示唆するものすら一切残されていない。麦田巡査は謎の男しかわと、その行動範囲にちらつく女性たちを追い始めた。強い力をもつ呪具ともいうべき存在がすべてのもとにあるわけなのだが、そこに頼りすぎないストーリー展開は面白いと思った。逆に最後までその存在としかわとの関係、なぜそこにそれが現れたのかは語られず、もどかしさも感じた。ただなあ、私はカトリックのミッションスクール出身であるので、これはなかなか受け入れづらい。いくらなんでもマリア像ですよ、それをエロティックに使うとはなあ。