息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

少女スタイル手帖

2013-07-03 10:57:53 | 著者名 あ行
宇山あゆみ 著

必ず年がバレてしまう、ある意味危険に満ちた一冊である。
それを顧みず手にとったとたん「うわぁ~」とキラキラした目になってしまう。
ある一定の年齢以上の女性なら必ず!である。
そんな姉妹がいた男性とか、そんな母をもった若い女性の場合もあるが。

昔の子供部屋にあった可愛らしいもの、華やかなもの。
サンリオが一般化する前の、特定のキャラクターではないものたちが、
本書の主役である。

今よりもずっと選択肢が少なかったから、似たようなものを持っていた
確率が高い。
実際写真の中には、私が幼児の頃使っていたお弁当箱があった。

品質も色合いも優秀とはいえない。時には粗悪なものも混じっていたりする。
それでも、子ども、特に女の子には可愛いものを、という親心と、
ピンクやお姫様に目がない女の子たちにとって、それは魅力的だったのだ。

私は決してお小遣いを持たせられたり、好きなものを買ってもらったりする
機会が多い子どもではなかった。むしろ親も可愛いものよりも長持ちするもの、
特に文具類などは何も絵柄がないものを与えるタイプだったので、ほかの人より
「うわぁ~」の度合いは低いハズなのだが、それでも当時欲しかった気持ちも
相まって、ものすごく楽しかった。

ぬりえやおしゃれセット、シールなどは特に懐かしい。
そしてスタイル人形。
立たせて飾る布製の人形は、しっかりとしたメイクが当時を彷彿とさせる。

華やかな色使いも楽しい。
おさなじみと一緒に見たらきっと盛り上がりそうだなあ。