加門七海 著
著者はやっぱり小説がいいと思う。
不可思議な体験が盛り込まれたエッセイも面白いけれど、
それが物語に昇華したときの凄みがいい。
どれもこれも日本文化を下敷きにした恐ろしいけれども
美しい短編集だ。
表題作は京都の古い葬送の地を舞台に、悪行を尽くしてきた男が出会う
静かで恐ろしい一夜の話が語られる。
死という境があいまいになり、夢とうつつが入れ違う世界。
「阿房宮」「赤い木馬」「朱の盃」は異形コレクションで既読。
表題作もシリーズに入っているのだが読んだことがなかった。
しかし、時間をおいて読むと既読のものも変わらずおもしろい。
研ぎ澄まされた世界観と美意識。
そして意外なまでの展開。
う~ん、面白いなあ。
ただ、怖いだけじゃないホラーってこんなものではないか。
著者はやっぱり小説がいいと思う。
不可思議な体験が盛り込まれたエッセイも面白いけれど、
それが物語に昇華したときの凄みがいい。
どれもこれも日本文化を下敷きにした恐ろしいけれども
美しい短編集だ。
表題作は京都の古い葬送の地を舞台に、悪行を尽くしてきた男が出会う
静かで恐ろしい一夜の話が語られる。
死という境があいまいになり、夢とうつつが入れ違う世界。
「阿房宮」「赤い木馬」「朱の盃」は異形コレクションで既読。
表題作もシリーズに入っているのだが読んだことがなかった。
しかし、時間をおいて読むと既読のものも変わらずおもしろい。
研ぎ澄まされた世界観と美意識。
そして意外なまでの展開。
う~ん、面白いなあ。
ただ、怖いだけじゃないホラーってこんなものではないか。