阿刀田高ほか
これもアンソロジー。
ひとつ読み返すと、また読みたくなってしまうんだよなあ。
ドッペルゲンガー、ドイツ語のdoppelganger、もうひとりの自分自身や
分身などのことで、それを見た者は死ぬなどという伝説もある。
一番テーマらしい感じで始まったのは赤川次郎「忘れられた姉妹」。
自分が知らないところで悪評がたち、実は自分は双子だったことがわかったが、
もうひとりは亡くなっていて……と、畳み掛けるように進んでいく。
もちろんそこから話は展開して行くのだが、途中までのセオリー感が、
幼い頃からもっていた「ドッペルゲンガー」のイメージまんまだったのだ。
やはり私自身は増田みず子「分身」とか小池真理子「ディオリッシモ」とかの
異空間へ行ってしまう系が好きだ。
「分身」の舞台となる故郷の洞窟やそこにある石仏なんて、すぐにでも見に行きたい。
今の季節いいだろうなあ。ノスタルジックな夏。
いやいや怖いから行きませんけどね。イメージはいいよねえ。
「ディオリッシモ」は仕事で疲れて乗った電車がいつの間にか異世界へという、
感情はリアル、現象は非現実的というのがとても好みの舞台設定だ。
すごく忙しい日が続くと、心だけどこかに逃げ出しそうになったりするよね。
電車にただ身を任せていたら、なんか違う!ええ?って。
起こらないんだけど起こりそうというか。起こるといいなというか。
いまやそういう働き方から離れてしまったから、よけいにあの感覚が蘇る。
今の自分自身についていろいろ考えているのかなあ。
こういうものを読むって事自体が。
なぜか落ち込む今日である。
これもアンソロジー。
ひとつ読み返すと、また読みたくなってしまうんだよなあ。
ドッペルゲンガー、ドイツ語のdoppelganger、もうひとりの自分自身や
分身などのことで、それを見た者は死ぬなどという伝説もある。
一番テーマらしい感じで始まったのは赤川次郎「忘れられた姉妹」。
自分が知らないところで悪評がたち、実は自分は双子だったことがわかったが、
もうひとりは亡くなっていて……と、畳み掛けるように進んでいく。
もちろんそこから話は展開して行くのだが、途中までのセオリー感が、
幼い頃からもっていた「ドッペルゲンガー」のイメージまんまだったのだ。
やはり私自身は増田みず子「分身」とか小池真理子「ディオリッシモ」とかの
異空間へ行ってしまう系が好きだ。
「分身」の舞台となる故郷の洞窟やそこにある石仏なんて、すぐにでも見に行きたい。
今の季節いいだろうなあ。ノスタルジックな夏。
いやいや怖いから行きませんけどね。イメージはいいよねえ。
「ディオリッシモ」は仕事で疲れて乗った電車がいつの間にか異世界へという、
感情はリアル、現象は非現実的というのがとても好みの舞台設定だ。
すごく忙しい日が続くと、心だけどこかに逃げ出しそうになったりするよね。
電車にただ身を任せていたら、なんか違う!ええ?って。
起こらないんだけど起こりそうというか。起こるといいなというか。
いまやそういう働き方から離れてしまったから、よけいにあの感覚が蘇る。
今の自分自身についていろいろ考えているのかなあ。
こういうものを読むって事自体が。
なぜか落ち込む今日である。