林真理子 著
今日も林真理子。
ご覧のとおり古い作品が多い。
以前結構読んだのだ。
でもある時期、エッセイやブログで期待はずれを感じたことから
なんとなく読まなくなっていた。
最近ちょっと読み返してみると、意外なほどに面白い。
時代ならではの古臭さやいやらしさもあるのだが、そこもいい。
何よりも若い女性の心理を、ちょっと年上の目線から切り取る感じが
ほどよく冷静で鋭いのだ。
同じアナウンサーとしてであった夏美と恵子。
今も昔も大変な競争率を誇り、人気を競い合わなくてはならない仕事だ。
本人たちも負けず嫌いで努力家なのは間違いないけれど、それ以上に
周囲の思惑や社内事情から振り回される。
夏美は新規採用で王道を進み、ニュースキャスターを目指す。
しかし、不道徳といわれる恋をしたことで失脚したかに見えた。
恵子は他局からの引き抜きという華やかな存在。おとなしそうで
好感度の高いルックスであるが、帰国子女のため周囲と軋轢を生む。
誰もが羨む玉の輿に乗るが、夫は急死する。
怒涛のように進む二人の人生。
さまざまな障害が行く手を阻んでいるかのように見える。
しかし、彼女たちは決して足を止めてはいない。
未来を見据えて学び、磨き、前へと進んでいるのだ。
幕はおりたのだろうか。
華やかでキラキラとした若さだけの日々の幕はおりたのかもしれない。
しかし、何かをつかもうとするふたりはまだステージの上にいる。
今日も林真理子。
ご覧のとおり古い作品が多い。
以前結構読んだのだ。
でもある時期、エッセイやブログで期待はずれを感じたことから
なんとなく読まなくなっていた。
最近ちょっと読み返してみると、意外なほどに面白い。
時代ならではの古臭さやいやらしさもあるのだが、そこもいい。
何よりも若い女性の心理を、ちょっと年上の目線から切り取る感じが
ほどよく冷静で鋭いのだ。
同じアナウンサーとしてであった夏美と恵子。
今も昔も大変な競争率を誇り、人気を競い合わなくてはならない仕事だ。
本人たちも負けず嫌いで努力家なのは間違いないけれど、それ以上に
周囲の思惑や社内事情から振り回される。
夏美は新規採用で王道を進み、ニュースキャスターを目指す。
しかし、不道徳といわれる恋をしたことで失脚したかに見えた。
恵子は他局からの引き抜きという華やかな存在。おとなしそうで
好感度の高いルックスであるが、帰国子女のため周囲と軋轢を生む。
誰もが羨む玉の輿に乗るが、夫は急死する。
怒涛のように進む二人の人生。
さまざまな障害が行く手を阻んでいるかのように見える。
しかし、彼女たちは決して足を止めてはいない。
未来を見据えて学び、磨き、前へと進んでいるのだ。
幕はおりたのだろうか。
華やかでキラキラとした若さだけの日々の幕はおりたのかもしれない。
しかし、何かをつかもうとするふたりはまだステージの上にいる。