帚木蓬生 著
ギャンブルというとやはり競輪、競馬、ボートレースなどの
公営ギャンブルが思い浮かぶ。
しかし、日本のギャンブル依存の特徴はパチンコ・スロットが
ほとんどであることらしい。これはギャンブルとは認められておらず、
日本中のいたるところに存在する。
まず、白昼堂々通りに面して営業しており、誰でも入れるこれらの店が
これほど危険な可能性を秘めていることに驚きだ。
確かにパチンコで身を持ち崩したという話は聞いたことがある。
子どもを車の中に置き去りにして熱中症で死なせるという悲惨な事件も
毎年のように耳にする。
これは意志や精神力の問題ではない。ましてや親の育て方や妻の対応など
何の関係もない。
ドーパミンとノルアドレナリンの量が増加し、セロトニン系の機能が低下
しているという、れっきとした脳の病気である。治療が必要だ。
たくさんの事例が紹介されているが、本当にむなしい。
本人もダメだと思っている。しかし、パチンコの看板を見たり、
想像しただけでもう忘れてしまう。なんとかお金のやりくりをして
勝つわけがない勝負に挑んでしまう。
そこでは親も配偶者も仕事も我が子さえも、優先順位が下になる。
そして水面下の依存症は女性に多いという。
もちろん他のギャンブルでも同じ状況が生じている。
ただ所構わず長時間できるのがパチンコである、ということだ。
もっともやっていけないのは借金の肩代わり。
そしてもうしないと約束させること。
これは何の意味もなさないばかりか依存症をさらに重くするという。
後半では患者たちの自助グループGA(ギャンブラーズ・アノニマス)に
ついて詳しく語られる。
適切な診察を受け、サポートへつないでもらうことで、何年もギャンブルから
離れている人がたくさんいる。
何だか聞いたことがあるような言葉がたくさん出てくるのに、
知らなかったことばかりでショックだった。
特にパチンコのこの状況が許されているのが日本だけということ。
確かに韓国ではパチンコ店は営業できないと聞いたことがある。
いろいろな業界がからむだけに難しいのだろうが、カジノ誘致の前に
どうにかすべきなのではないだろうか。
ギャンブルというとやはり競輪、競馬、ボートレースなどの
公営ギャンブルが思い浮かぶ。
しかし、日本のギャンブル依存の特徴はパチンコ・スロットが
ほとんどであることらしい。これはギャンブルとは認められておらず、
日本中のいたるところに存在する。
まず、白昼堂々通りに面して営業しており、誰でも入れるこれらの店が
これほど危険な可能性を秘めていることに驚きだ。
確かにパチンコで身を持ち崩したという話は聞いたことがある。
子どもを車の中に置き去りにして熱中症で死なせるという悲惨な事件も
毎年のように耳にする。
これは意志や精神力の問題ではない。ましてや親の育て方や妻の対応など
何の関係もない。
ドーパミンとノルアドレナリンの量が増加し、セロトニン系の機能が低下
しているという、れっきとした脳の病気である。治療が必要だ。
たくさんの事例が紹介されているが、本当にむなしい。
本人もダメだと思っている。しかし、パチンコの看板を見たり、
想像しただけでもう忘れてしまう。なんとかお金のやりくりをして
勝つわけがない勝負に挑んでしまう。
そこでは親も配偶者も仕事も我が子さえも、優先順位が下になる。
そして水面下の依存症は女性に多いという。
もちろん他のギャンブルでも同じ状況が生じている。
ただ所構わず長時間できるのがパチンコである、ということだ。
もっともやっていけないのは借金の肩代わり。
そしてもうしないと約束させること。
これは何の意味もなさないばかりか依存症をさらに重くするという。
後半では患者たちの自助グループGA(ギャンブラーズ・アノニマス)に
ついて詳しく語られる。
適切な診察を受け、サポートへつないでもらうことで、何年もギャンブルから
離れている人がたくさんいる。
何だか聞いたことがあるような言葉がたくさん出てくるのに、
知らなかったことばかりでショックだった。
特にパチンコのこの状況が許されているのが日本だけということ。
確かに韓国ではパチンコ店は営業できないと聞いたことがある。
いろいろな業界がからむだけに難しいのだろうが、カジノ誘致の前に
どうにかすべきなのではないだろうか。