山本弘 著
どこまでが普通でどこからが異常なのか。
少しずつ変化していけば、誰も気づかないのではないか。
そんなひやりとした感想が心をよぎる。
そしてスパイスと皮肉がちりばめられている。
何度も読み返してしまったくらい、現状を鋭く切り取っていて、
ごく最近の出来事を予言したかのような文章すらある。
「リトルガールふたたび」はずしんと重い。
教養や知識や努力を軽視した結果の日本の近未来。
こんなことがあっても不思議はないと思うからだ。
夢と現実の中間にある“亜夢界”を舞台にした後半の作品も
素晴らしい。よく作りこまれた世界観、そしてそこを行き来する
ものたちがもつ不思議な力。
あやうい階層にかろうじて存在する世界は、外の世界へ行けず、
行かないことで成り立ち、安定を失った世界は泡沫となる。
著者の作品は初めて読んだのだが、もっと読みたいと思った。
しばらくSFにはまってみるのもいいかなあ。
どこまでが普通でどこからが異常なのか。
少しずつ変化していけば、誰も気づかないのではないか。
そんなひやりとした感想が心をよぎる。
そしてスパイスと皮肉がちりばめられている。
何度も読み返してしまったくらい、現状を鋭く切り取っていて、
ごく最近の出来事を予言したかのような文章すらある。
「リトルガールふたたび」はずしんと重い。
教養や知識や努力を軽視した結果の日本の近未来。
こんなことがあっても不思議はないと思うからだ。
夢と現実の中間にある“亜夢界”を舞台にした後半の作品も
素晴らしい。よく作りこまれた世界観、そしてそこを行き来する
ものたちがもつ不思議な力。
あやうい階層にかろうじて存在する世界は、外の世界へ行けず、
行かないことで成り立ち、安定を失った世界は泡沫となる。
著者の作品は初めて読んだのだが、もっと読みたいと思った。
しばらくSFにはまってみるのもいいかなあ。