有吉佐和子 著
いわずとしれた名作。
ドラマ化もされたし、知っている人は多いだろう。
本当に面白い。
公武合体を錦の御旗に、降嫁を迫られる皇女和宮と
その身代わりとしていつのまにか東へ下ることになり、
精神を病んでいくフキ。
政治とプライドと、そして人間の想いが錯綜する駆け引きや、
下働きの娘を巧妙に皇女に仕立て上げる過程などわくわくさせられる。
和宮には生まれつき片方の手首より先がなかったということ。
足の痛みがあったこと。
赤毛であったこと。
などの身体的特徴がありながら、遺体と言い伝えがあまりにまちまちだった。
増上寺の遺体には足の異状はないが、手首がない。赤毛である。
家茂の棺に納められた和宮の髪は黒髪である。
高田村の豪農だった新倉家(現在では屋敷跡が学習院となっている)では、
自宅の蔵で和宮が縊死したと伝えられる。
まるでミステリー。
しかし謎解きではなく、あくまでも幕末の女性を追った物語として素晴らしい。
ところで、これはやはり逆側からも読みたいもの。
和宮の姑となる「天璋院篤姫」も併せて読むと100倍は楽しめる。
いわずとしれた名作。
ドラマ化もされたし、知っている人は多いだろう。
本当に面白い。
公武合体を錦の御旗に、降嫁を迫られる皇女和宮と
その身代わりとしていつのまにか東へ下ることになり、
精神を病んでいくフキ。
政治とプライドと、そして人間の想いが錯綜する駆け引きや、
下働きの娘を巧妙に皇女に仕立て上げる過程などわくわくさせられる。
和宮には生まれつき片方の手首より先がなかったということ。
足の痛みがあったこと。
赤毛であったこと。
などの身体的特徴がありながら、遺体と言い伝えがあまりにまちまちだった。
増上寺の遺体には足の異状はないが、手首がない。赤毛である。
家茂の棺に納められた和宮の髪は黒髪である。
高田村の豪農だった新倉家(現在では屋敷跡が学習院となっている)では、
自宅の蔵で和宮が縊死したと伝えられる。
まるでミステリー。
しかし謎解きではなく、あくまでも幕末の女性を追った物語として素晴らしい。
ところで、これはやはり逆側からも読みたいもの。
和宮の姑となる「天璋院篤姫」も併せて読むと100倍は楽しめる。