miyabuの雑記帳

ボケ老人の無責任なお話

格付けに惑乱されるな。

2012-01-16 | Weblog
勝手に格付けしたり、ランキングを公表したり、当事者にとっては、真に迷惑なことですが、日々情報の洪水の中にあって混乱をきたし、人はランキングに頼る傾向が強くなっています。

国債を格付けしたり、企業を格付けしたり、格付けを依頼する人が居るから、調査会社はそれなりに、調査するのでしょうが、報道機関に大々的に発表する必要は無いと思うのです。それで世界中が右往左往するのを眺め、自己顕示欲にひたっているのでしょうか。

疑いの目を向けたら、調査会社の格付けに、ブラックマネーが動いていないとも言い切れない思いです。落ち着きの様相をみせていたユーロー市場に、今回の国債格付けで、また混乱の兆しが出てきました。

朝日新聞の記事の一部を転載しますと、ギリシャ政府は、民間への支払い滞納額が、一兆五千億あり、債務証明を、対象者に発行して、受け取った人はそれを銀行に持ち込み、融資を受けていたようですが、最近は銀行が政府を信用せず、融資を受けられなくなり、7万に上がる自営業者が、倒産しているようです。

またスペインでは、失業率が22%になり、25歳未満の2人に一人は職のない状態にあるようです。イタリヤでは、医療現場へのシワ寄せで、病院閉鎖が後を絶たない状況です。また警察署の中には、ガソリンが買えず、パトカー90台の内、15台しか動かせない状態になっています。

これら一連の混乱の元になったのは、住宅ローン担保証券を売り出した「リーマン・ブラザー投資会社」を最上位の「AAA」に格付けした調査会社に、責任が無いとは言えません。最上位ランキング会社の商品に、全世界の金融機関が安心して、投資した結果が、あっけなく倒産。世界金融危機の引き金となったのです。

このような大事件だけでなく、インターネットが普及すると、質の悪い調査会社がはびこる様になります、その一例が先般問題になった「行列の出来る店」のランキングです、ネット操作で「行列の出来る店」上位にランクさせる費用が10万円とか、ふざけた話ですが、依頼する店も、情けない話です。