miyabuの雑記帳

ボケ老人の無責任なお話

養老孟司の対談集

2009-02-20 | Weblog
養老孟司と内田樹の対談をまとめた「逆立ち日本論」と言う本があります。大学教授というのは、とかく物事をひねくって見る傾向がありますが、なかなか面白い対談集です。いちど目を通しただけでは、理解できない会話がたくさんありますが、物の見方や、考え方について、参考になります。

真実が判らないことを、英語で「RASHOMON」といいます。これは黒澤明監督の映画「羅生門」から生れた言葉だそうです。3人の証言がそれぞれ違い、どれが真実か判らない、欧米社会では「だれが真犯人か」の追求がはじまるべきなのに、ここで終わってしまう。真実は1つと言う欧米社会には、「ほんとうのことは、なにもわからない」と言う、日本の伝統文化にカルチャーショックを受けたのが、映画「羅生門」だという見方もあるのです。

ユダヤ論から環境問題まで、話は広範囲に富んで、勉強になります。
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自己規制

2009-02-18 | Weblog
自民党の実力者に2人の中川がいます。酒の中川、女の中川で区別されているようですが、今回、世界に恥を晒したのは酒の中川こと中川昭一財務大臣兼金融担当相。国内では今回ほどひどくはなっかたようですが、酩酊のまま閣議出席は何度かあったようです。

中川一郎元衆議院議員の2世で、同氏が自殺後、秘書をしていた鈴木宗男との跡目争いは、峻烈を極め、マスコミに骨肉の争いと書きたてられたのを記憶しています

自民党では、ANAと称され、安倍晋三、中川昭一、麻生太郎、の政権を継ぐ3人の一人でした。今回の不始末でその芽は無くなってしまいました。小泉内閣で農林水産大臣当時、酩酊閣議出席で、小泉総理に厳重警告を受け、しばらくは、自制していたようですが、安倍内閣、麻生内閣の、お友達内閣の閣僚になったとたん、自制できなくなったようです。

東大法科卒、当選8回、55歳、農林族議員の大物、自民党きってのタカ派、中国や北朝鮮には特に厳しい。財界よりの発言多く、非核3原則見直し論では、反核団体や、アメリカ大統領から苦言を受ける。慶應義塾大学の講演では、日教祖を強烈に批判、原子力タンカーの実現などを講演している。
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岐阜梅林は見ごろです

2009-02-15 | Weblog
4月中旬のような陽気に誘われて、岐阜梅林を鑑賞してきました。白梅、紅梅咲き競い、いまが見ごろでした。めじろの群れが花に戯れ、いい感じでした。梅林の中央山裾から、金華山に通じる登山道があります。この道はまだ未経験でしたので、老妻を梅林で待たせて、尾根まで登り、ルートを確認してきました。

帰途、岩戸登山口に回り、茅葺屋根のいろり喫茶で休憩、店主の建物や、この床柱は、1200年前の木材です、などの自慢話を眉唾しながら、感じ入った態で聴いていました。車の台数から見てきょう岩戸からの金華山登山者は200名はいたでしょう。のんびりした気持ちのいい1日でした。
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地震と津波

2009-02-10 | Weblog
最近小さな地震が頻発しています。いよいよ東海地震が近くなったのかなと感じます。神戸淡路地震は、東南海トラフのひずみエネルギーでした。あとは東海地震の原因となる、駿河トラフと、南海トラフですが、南海トラフは昭和21年に南海大地震を引き起こしています。私が12歳の時でした、漁港で釣をしていました。地震の後、瞬く間に川も海岸も干しあがり、魚が水溜りで跳ねていたのを、今でも明瞭に焼きついています。「津波が来るぞ」との叫び声で、近くの山に駆け上り命拾いをしました。以後、津波の前には必ず干潟が出来るのだと思っていましたが、そのまま水量がどんどん増えてくる場合の方が多いようです。

東海地震には、駿河トラフ近辺のユーラシアプレートにひずみ計が設置され、①東海地震観測情報、②注意情報、③予知情報、の3段階警報で、予知情報が出たら内閣を召集して総理が警戒宣言を出すことになっているようですが、本当に警戒宣言をだす勇気があるだろうか。警戒宣言が出たら総ての工場、原子力発電所は操業停止、総ての交通網は運行停止、大混乱が起こりその経済損失は計り知れないものとなる。その結果、誤予知だたら内閣は吹っ飛んでしまいます。

いずれにしても、わがままな民衆を自然の脅威から守ると言うのは、大変なことです。われわれも自覚して、自身を守るよう心がけねばと自省しています。
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