保健福祉の現場から

感じるままに

宿泊療養中の50代死亡

2021年03月28日 | Weblog
R3.3.27NHK「新型コロナ 検疫所施設で宿泊療養中の女性が死亡」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210327/k10012940151000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_032)。<以下引用>
<今月、エジプトから入国した際、新型コロナウイルスへの感染が確認されていた50代の女性が、検疫所の宿泊施設で死亡しているのが見つかり、厚生労働省が詳しいいきさつを調べています。死亡したのは広島県に住む50代の女性です。厚生労働省によりますと、女性は、今月16日にエジプトから成田空港に到着し、検疫所での検査で新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。女性は、厚生労働省の求めに応じて、検疫所が用意した宿泊施設で療養していましたが、27日午前、部屋で死亡しているのが見つかったということです。入国の翌日から3日間は発熱が見られましたが、その後は症状がなく、26日の夕方、スマートフォンを使って健康状態を確認した際も異常はなかったということです。27日朝になって連絡が取れなくなったため、職員が部屋を訪問したところ、女性がベッドの上で倒れているのが見つかったということです。死因は現時点では不明で、基礎疾患があったかは明らかにできないとしています。検疫で感染が確認された人が、宿泊施設で療養中に死亡したのは初めてで、厚生労働省が詳しい、いきさつを調べています。>

R3.2.19「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第4.2版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000742297.pdf)p29「中等症Ⅰ 低酸素血症があっても呼吸困難を訴えないことがある」、p30「診察時は軽症と判断されても,発症2 週目までに急速に病状が進行することがある」は新型コロナ診療のポイントの一つである。自覚症状がほとんどなくてもCT撮影で肺炎がみられることが少なくない。R2.2.12「「新型コロナウイルス感染症の軽症者等に係る宿泊療養及び自宅療養の対象並びに自治体における対応に向けた準備について」に関するQ&A(その9)」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00214.html)p3~「対象者;発熱、呼吸器症状、呼吸数、胸部レントゲン、酸素飽和度SpO2等の症状や診察、検査所見等を踏まえ、医師が総合的に判断する。」、p4「軽症者等かどうか;入院中の医療機関又は診療・検査医療機関(仮称)(以下「診療・検査医療機関」という。)等の検査を受けた医療機関の医師が新型コロナウイルス感染症と診断した際に判断します。」、p7「症状に変化があった場合には、医療機関と連携し、必要な医療が受けられます。症状に応じて、必要な場合には、入院していただくことになります。」、p11「宿泊施設において、看護師等が健康観察を行う際に、必要に応じて宿泊施設に適切な数のパルスオキシメーターを備えつけ、酸素飽和度や呼吸数の確認により健康状態を把握することが重要。」、p12「体調急変時には、施設が確保した医師や看護師、保健師等が患者の状態を確認し、医療機関の受診を調整する。ただし、患者の状況が悪くオンコールを待つ余裕がない場合等には、直ちに事前に調整していた医療機関等の入院できる医療機関へ搬送する。」とある。例えば、R3.2.2「新型コロナウイルス感染症の治療薬に対する治験等の実施について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000732600.pdf)で「在宅又は宿泊療養施設における被験者に対する治験薬等を投与すること等に係る留意点」が示されているが、R3.2.19「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第4.2版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000742297.pdf)p12「重症化のリスク因子」を有する宿泊療養者に対して、軽症からの抗ウイルス薬治療は考えられないであろうか。R2.8.3日本感染症学会「“今冬のインフルエンザとCOVID-19に備えて”の提言に際して」(https://www.kansensho.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=41)(https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2012_teigen_influenza_covid19.pdf)p9「インフルエンザは早期診断に基づく、早期治療を⾏うことを推奨します。」に対して、p3「COVID-19軽症例については、確⽴された治療薬はなく、多くの薬剤が臨床治験中」とあるように、現状では「インフルエンザと新型コロナは正反対の治療方針」である。
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2回目の接種後のほうが症状が多い

2021年03月28日 | Weblog
R3.3.28NHK「ワクチン接種後の症状 けん怠感や頭痛など 2回目のほうが多く」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210328/k10012940321000.html)。<以下引用>
<新型コロナウイルスのワクチンについて、1回目より2回目の接種後のほうがけん怠感や頭痛などの症状が多く見られたことが、国の研究班の調査で分かりました。厚生労働省の研究班は、ファイザーのワクチンの接種を受けた医療従事者のうち、1回目の接種を受けたおよそ1万9000人と、2回目を受けたおよそ3900人について、接種後の症状をまとめました。それによりますと、大半の症状は2回目の接種後のほうが多く見られ「けん怠感」が確認された人は、1回目の接種後が23%だったのに対し、2回目では67%でした。また「頭痛」は1回目の接種後に確認された人が21%だったのに対し、2回目は49%37度5分以上の「発熱」が見られた人は、1回目の接種後が3%で2回目は36%だったということです。発症の時期は、1回目・2回目ともに接種の翌日が最も多くなりました。研究班の代表者で、順天堂大学医学部の伊藤澄信 客員教授は「2回目の接種後のほうが症状が多い理由は分かっていない」としたうえで、「接種から3日後には症状が治まっていることが多いが、特に2回目の接種のあとは翌日の仕事を休むことも検討してほしい」としています。>

新型コロナワクチン(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html)(https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html)(https://www.pc-covid19.jp/article.php?ckbn=8)について、先行接種(https://www.mhlw.go.jp/content/000730081.pdf)に続いて、医療従事者向け優先接種(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_iryoujuujisha.html)が進んでいる。副反応疑い報告(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_hukuhannou-utagai-houkoku.html)も出ているのであるが、R3.3.12資料(https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000752530.pdf)p31~35をみると、副反応は接種翌日の方が多い。翌日以降の副反応への対応も周知で、勤務や社会活動等にも配慮する必要がある。R3.3.23朝日新聞「先行接種で3割に発熱の副反応 愛媛労災病院」(https://www.asahi.com/articles/ASP3R3D3XP3QPTLC031.html?iref=com_apitop)が出ていたが、先行接種(https://www.mhlw.go.jp/content/000730081.pdf)病院では、翌日、体調がすぐれず休暇取得されている方がどれほどいたか、情報公開が必要であろう。
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