大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽第29輪 川崎前鋒 2-3 大阪鋼巴

2012-10-21 12:17:31 | ガンバ大阪
ついに今季ガンバらしい試合を見ることが出来た。しかも相手は川崎で。やはりライト層に一番アピール出来る試合という意味で、このカードはJリーグの誇りと言っていいんじゃないかと思いますね。

試合はと言うと中盤に広大なスペースを残したままお互いにオープンなスペースを使って繋ぎ合い、攻め合うという展開。といっても、お互いのベンチがこういう展開を最初から想定していたかと言えば必ずしもそうじゃないんじゃないか、という気がする。多分最初は中盤をコンパクトにして高い位置からプレッシャーを掛けて、ラインを高く押し上げてということはお互いに志向していたんだけども、結果としてお互いが意図した形にはならない打ち合いになってしまったんじゃないだろうか。まあ、その分互いに長い距離での攻守の切り替えを余儀なくされてしまったわけで、決勝ゴールの瞬間も稲本が家長に追いつけなくなったのも、やはり足が残っていなかったということだったか?何しろダイナモ稲本が足を止めてしまうくらいだもんね。

その原因を探るとしたら、やはり一番大きいのは互いにボールを持てるチームだったからだということで、ボールをつなげるチームに対して前から当たるのは自殺行為ということになると、バスケットやハンドボールみたいに互いのハーフコートで試合を進めることになる。そしてガンバの側からするとケンゴから出る勝負の縦パスというのを一番ケアしていたというこも言えるだろう。

だからこそ、この試合佐藤を入れて2トップにしたのは攻撃面からするとレアンに点を取らせる形を狙っていたんだろうけども、守備においては相手の最終ラインからケンゴに入るところをケアしろ、という守備の意図があった。このことは試合後のインタビューで正信もコメントしていたことだ。ただ、その形だと家長をサイドに置くことになるんで、守備での上下動が問題なんだが、この試合は今までの彼を知っている者としてはよくやっていたw 戻るにしてもレナトは加地さんが見てくれていたお陰で(加地さんはレナトに右足がないこと見切っていたんじゃ?今朝見たバルサの試合でのメッシなんかは右足で決めたゴールがあるから左足のシュートも止められなかったし)、家長はやや高い位置でカウンターの起点になったり、或いは山越が上がってくるのを牽制したりもしていたんだけども。この試合は正に家長の為の試合だったと言っても過言ではないでしょう。何しろ今まで枠に行かないシュートばかりだったのが、ついに枠ってしまったわけですからねw

まあ、こういう展開になったのもまたしても佐藤のケガの功名というのがなんともね・・・ただ、佐藤が下がったことによって中盤の連動性が上がったというのが良かったけども、皮肉なことにレアンには1トップで負担を増やしてしまったかな?本来佐藤がやるべき仕事をレアンにやらせてしまったところもあるし。実藤とのマッチアップにしてもジェシが斜め後ろで控えているという状況な為に実藤にはチャレンジしやすかっただろうし。まあ、それでも彼がサイドへ流れて起点になっているのは大きいわけで。余談になるけども、ウィルソンに興味を示していたというのならば、ウチの自称強化部は相変わらず選手の適性や組み合わせを無視した編成を考えていたんじゃないかって思うわけ。基本レアンが残るんであれば、ウィルソンではなくむしろ赤嶺タイプ、というか佐藤の強化版が必要なんじゃないかって思うんよね。国内から選手を獲得しているのが彼らの実績ならば、その選手獲得は基本カネに頼っていて、その連れてくる選手にしても適材適所ではないから当たり外れが大きい、というのが現実なわけ(といったところで宜しいでしょうか、校長先生?)。

あと、自分が前から使って欲しいと願っていた勇人はやはりリードしている中での交代要員として機能してくれた。この人は何気にレアンとは山形の時からやってる分連携が噛みあったりするし、勇人個人も裏へのスルーパスという武器があるんだから、フタが90分持たない(特にこの試合のように長い距離を走る展開だと)時には勇人を入れておいてほしいけどもね。

最後家長に替えて武井という意図は、多分その前のセットプレーからのカウンターで2対3という状況を作られた時に、切り替えや運動量でテコ入れをせざるを得ないという風に正信が判断したからだろう。あとは、コンちゃんが釣り出されないようにバイタルをケアしろ、という指示も入っていた(この意味ではサイドからよりも中央から抉られる方が嫌だったんだが)。どちらかと言えばクロージングの為には前でキープ力のある家長を残しておいた方がいいとは思ったんだけども。

まあ、あの場面は藤ヶ谷のセーブで事なきを得たんだけども、他サポの目利きの皆さんからはTL上で、なんでリードしている場面でのセットプレーであんな状況作られるのかって不思議がられていたけどもw はっきり言うとこれがガンバなんだってこと。攻撃的といっても書くチームにコンセプトや方法論には違いがあるんだけども、流石にここまで攻撃のコンセプトを優先するチームは他にはない。故に多くの人たちがガンバを見に来るということも言える。ここんところが首都圏のクラブなんかには充分掘り起こせていないところではあるんだけども。

そういう意味では、ガンバに来たコンちゃんなんかの苦悩ってものすごく大きいに違いないだろうね。まあ、これは獲得した人間が一番悪いんだけども。

この試合では、川崎が速攻では来なかった分、守備時においてはブロックを作って対応出来ていため、コンちゃんが前に飛び出した時に空くスペースは、後半同点後に小林が裏に抜け出すところ以外は出て来なかった(まあ、ケンゴが上がっていたらそら、コンちゃん行かざるをえないやろうけども)。まあ、守備において誰かが来たところで根本的な解決にはならない、というのなら、逆にセットプレーで点をもっと取れ、という要求を彼にしてしまうわけでw