大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

サカダイ、サカマガの監督交代記事から読めること

2012-04-06 07:30:56 | ガンバ大阪
サカダイとサカマガの2大サッカー週刊誌でガンバの監督交代に関する記事が出ていたので遅ればせながら両方購入して読んだ。まあ、今更ですが記事を鵜呑みにするんじゃなく行間を読むということの大切さを痛感させられるし、チームの状態が悪くなったらこういう記事にメディアの論調が変わるのは今に始まったことではない。エルゴラの某ライターにしてもそうだけども、監督交代の前と後とで巧みに論調を変えたりしているというのは、裏返せば平時には警鐘を鳴らすといったことを許さない空気(特に取材される側と記事を読む側が形成する)というのがあるわけでしょうし。

記事を読んでみて、クラブがなぜロペス氏に最初白羽の矢を立てたのか、なぜ彼にこだわったのかという真相は恐らく交渉した当事者にしか判らないことだろうが、疑問点がいくつかある。それについていくつか個人的な憶測を交えてみたいと思う。

1.なぜライセンスの問題で引っかかりそうな可能性があったのに進めたか?

ライセンスの問題で引っかかったというのが氏と仮契約を結んだ後だったんだけども、ではなぜそこまで進めていたかということですね。普通ならその問題をクリアにしてから契約を進めていくもんだろうと思うんだけども、多分逆になったのは、事前に協会に打診した時には、多分行けるんちゃいまっかというか何らかの言質)を取っていたかもしれない。でなければ、こんなに不自然な進め方をするだろうか、という風に思うんだが・・・

ライセンスの審査というのに客観的な基準があるのかないのかは判らない。ピクシー然り、ゼムノビッチ然り。ゼムノビッチなんかはなんと今年度にJFAのS級ライセンスを受講するらしいから、よくそれで清水の監督をやれたな、と思うけどもねw ただ、言えるのは、はっきりとした基準がないからこそ、協会の審査に委ねられるというものであり、世の中は誰に対しても公平であるというのは所詮幻想に過ぎないということだろう。

ハシゴを外された、という経験はサラリーマンやっていたらそういう経験って読者の皆さんもどこかであるのかもしれないですね。

2.では、ライセンスで引っかかった後でもなぜロペス氏にこだわったのか?

多分先に仮契約を結んでいるからというのだろう。仮契約というのが法的にどれほど効力を持つのかは筆者は法律の専門家ではないからはっきりとしたことは判らないが、大筋の上で来季からおまかせしますというところで合意に達していたら、ライセンスでダメになりましたんで貴方は用無しです、と言うのは流石に法的にも道義的にもなかなか難しいだろうし(違約金の支払いだけの問題では済まされなかった)、多分そうしていたらその時点でガンバサポはロペス氏には同情していたかもしれない。だからまあ、ライセンスで引っかかった時点でロペスとは別れるべきではなかった、という論調の記事にしても、記事を書いた記者本人が、なぜあきらめられなかったのかを本当は解った上で、敢えて大衆受けする論調で記事を書いたのではないだろうか?

だからまあ、ライセンスでダメになってから交渉に当たっていた誰かさんのことを社長が不問に付したというのは、もし筆者の憶測が正しいければ、そうした経緯であれば責めることは出来ないということで(社長は自分にも批判が集まるのを承知で)、誰かさんを守っていたのかもしれない。

3.選手が監督の指示を無視してやっていたのがなぜ監督の責任になるのか?

磐田戦の後の社長のコメントで解任理由に挙げているのがこれなんだけども、普通こんなことやって負けたんなら、監督よりも選手らの造反を問題にするもんじゃないだろうか?まあ、早い話結果が出ていなかった、ということだし、それまでの練習内容とかミーティングでの指示だとかを見て全体で判断したということなのかもしれない。

以上が、記事の中から筆者なりに行間を読みながら考えてみたことです。