大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

浦和がやろうとした実験は終了するか?

2011-06-21 08:08:42 | サッカー全般
アジアカップを総括したサッカー批評の第50号にて、浦和の橋本社長と柱谷GMのインタビューが掲載されているけども、社長さんへのは後で広報から訂正要求が来たらしいけども、柱谷サンの部分については訂正はしていないということかなw 筆者は大阪に住んでいて、活字には出てこない、地元で語られている裏情報を精通しているわけではないから、あくまでもインタビューの記事からの推測しか出来ないんでそれを前提に話を進めて行きますけども。

インタビューの中で今季の新監督決定に至る経緯の中で10数人いた候補の中からペトロに最終決定したのは自分ではない、と柱谷サンが語っていたところから伺えるのは、ペトロに決定したのはGMではなく、クラブの上層部だったんじゃないかという風に邪推してしまうんですよね・・・まあ、一応柱谷さんも何かしら助言したかもしれないんだけども。というのも柱谷氏が連れてきた、原やマゾーラとかいう選手たちというのが、あまりペトロが目指す4-3-3タイプのFWではなかったところから、GMが描いていた青写真との間にズレがあったように思えていた。多分、1トップを張るには厳しいエジミウソンをサポート出来るような2トップの相方という視点で連れてきたんじゃないかという気はしたんですけどもね。本来はエジミウソンの相方には田中達也が適任(というか彼ら二人が組んでいる時が一番よかったりする)なんだけども、彼がフルシーズン稼動するのが厳しいのでバックアップに連れてきたというところかだったか。

その意味では、ペトロを監督に決定したのは柱谷氏ではなくて、もっと上の人たちという気がしていたんだけども、それ故に現場と編成との間の意識の乖離という、大阪のどこかのチームでもよくありがちなパターンが出来上がっているように思えたんだけども。ただ、大阪のどこかのチームみたいに、例え弱化部が少々オモロイことやらかしおったということでも、辛うじてなんとか持ちこたえている現場力というのが、浦和にはないというのが違いなのか(まあ、あんまり浦和のことを言ってられないんだけども)。

シーズン当初から、ペトロがやろうとするオランダ式のドリブルサッカーが厳しいと感じていたのは、一つにはJではサイドにて数的優位が保たれて1対1の仕掛けが難しいことと(逆に宮市や安田が数的優位の呪縛から解けてオランダでやれている。ミチは元々1対1で仕掛ける前提があるACLでも強かった)、実現する為に必要な、中長距離のパスの強度と正確性が上がっていないこと(この点は清水のゴトピ監督の方がまだ上手くやっているが)。ただ、そんなペトロでも一つだけ功績を挙げるならば、チームの低迷を引き換えにして原口を復活させたということで、原口がドリブラー枠で関塚ジャパンに呼ばれて、宇佐美を未だにガンバで見られることが出来るんだから、ガンバサポはペトロに感謝しないといけないかw でも、マリノス戦での左45度からのポスト直撃弾を目の当たりにすると、クウェート戦でも宇佐美が居ればなあ、と思ったんですけどもね・・・まあ、宇佐美のことはともかく、今のレッズでは原口が生きて、山田直輝が今度は使われなくなって来たというのが皮肉なもんだけども(サポの感情としては両方使ってくれというところかもしれないが)。

浦和の降格?いやいや、福岡や山形に比べたら選手は揃っているわけなんだから、きちんと戦術を修正出来れば、こんな順位にいるチームではないですよ。ただ、フィンケサッカーに感じていた閉塞感から抜けだそうと、ピッチを広く使うサッカーに転換しようとしたけども、それをやろうにもツメが甘かったということなんですけどもね。つか浦和が落ちたりしたら、J1の観客動員において大きく影響するんだから、本当に勘弁して下さい。冗談抜きでこれは真面目な話。