大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

横浜FC vs 東京維爾迪 ~大黒がいつの間にかヒールになっていた件

2009-09-22 20:19:50 | 中国サッカー
横浜FC vs 東京ヴェルディ 大久保 択生と大黒将志の接触後、大黒の挑発


さて、前回の続きで、日立台での観戦を終えてから横浜へ移動し、三ツ沢に横浜FCとヴェルディの試合を見に行ったのだが、一番の見所は、髪の色といい、態度といいすっかりヒール役になってFCサポーターからブーイングを浴びていたということだった・・・すみません、ウチの教育が悪かったんですw

まあ、元を正せば前回の対戦で相手GKの大久保との接触の後に、FCサポーターのブーイングに対して、「聞こえへんのじゃ、ボケ」みたいな仕草で挑発したのがいけなかったんだろうね・・・ゴールを決めた後でも相手サポを挑発していたわけだから。まあ、プロレスでヒールがいると盛り上がるんだからそれを意識してやったってことは彼なりに客を意識した振る舞いだったかもしれない。それについて賛否両論があるかもしれないが、プロが常に客と勝負しなければいけない存在だとしたらそれも悪くないかな、とは思うし、ホームのサポの皆さんもそうしたヒールにブーイングすることを楽しんでいるんじゃないかという風に感じられた。実際、プロレスの悪役レスラーって、一度リングを降りると実に紳士的な人たちが殆どなわけであって、大黒だって根は悪くない人間ですから、と彼のかつて所属していたチームのサポとして言わせて頂きます。

この試合、後半途中から出場したのはひょっとして彼守備しないところから干されているんかなあ・・・と考えてもいたんだけども、ケガで別メニューだったところから安心した。とはいえ守備しないのは確かで、前に岡ちゃんから守備に戻らないところをダメ出しされていた。けど、決定力不足が言われているのに守備しないからってねえ・・・まあ、代表の場合格上の相手とやるわけだからFWにも守備や運動量を求められるので、そこらへんが彼にとっては苦しいか。

しかしながら、彼の良さは、ご一緒させて頂いた、FCサポのfutre氏も指摘されていたように、決して下がることがなく、常に前に位置取りしているから、DFにとってこれほどイヤなこともないわけで。この日も途中出場しながらも最後まで相手に脅威を与え続けていた。FCもCB二人がマークを受け渡しながらしっかりマークしていたんでフリーにはさせなかったが・・・それでもDFラインを意識して、裏に飛び出そうとしたり、スキあればかっさらって行こうとする辺りは常にゴールを狙う意識が感じられた。

ただ、彼のプレースタイルって下がったりすることはないのはいいとしても、前線にボールが入らなければ、やれ孤立しているだの、DFラインに埋没してしまっているだのと言われる恐れがあることだ。別に大黒なんてF東の石川なんかと違ってよく走ることを売りにするわけではないんだから。その意味では人それぞれ持ち味があるんだから、いいところを見て生かすようにすればいいんじゃないですかね。

気になるのはヴェルディの経営難と今季昇格が厳しい状況にある中で大黒が来季以降の身の振り方をどう考えるかですね。年俸4千万(推定)を保証できるクラブって昨今の経済状況を考えるとJ1でもそうはない。ウチだってその候補には入るかもしれない。けど、復帰にあたっては、

・ガンバは定位置を保証しない(Jで実績のある外国人との競争がある)
・J2の得点王は藤田や新井の例もあるように、J1での通用度を割り引いて考える必要あり(まあ、それでも大黒ならそこそこやれるとは思うが)
・大黒は自分の出番がありそうなチームを考える必要がある

というのがポイントだろうか。

そうそう、忘れていませんがw 横浜FCのことについても書いておくと、樋口さんが理想とするサッカーに対してまだまだ選手がついていけてないのかな、と。この試合FCのベンチ近くに座らせてもらっていると、縦へヴェルディDFの裏へ出そうとする選手たちに「繋げ!」とか、二人がかりで前線へ守備に行った時に、「二人で行くな」とか叫んでいた。

これは多分守備の時に選手がポジションと適当な距離を保ってスペースを埋めるようにというものだったと思うんだけども・・・これを見ていると欧州の主流みたいな戦術でのポジショニングを意識しているのかと思う。この試合ではリトリートしてからのショートカウンターが決まり、1点目は池元の当たり損ない?のボレー(その前のワンバウンドが幸いして抑えが利いたか?)が決まって先制。もし柏がACLに出ることになったら貸し出されていたそうです・・・2点目も高い位置から奪ってPKをゲットして、最後はキングを投入するというスポンサーや子供たち(ハーフタイムの練習でもキングを見て喜んでいた)を喜ばせる理想な勝ち方だった。

試合後のMVP表彰にはライブドアがスポンサーに名を連ねていて、社長自らがプレゼンテイターになっておられた。ヒルズにある会社が横浜のクラブのスポンサーか・・・まあ、ライブドアにとっては、胸スポになれなくても(カネが掛かりすぎる)、地域に貢献しているというイメージを上げるという意味で、MVP表彰とかスタジアムに看板出すという程度ならアリなんでしょう。今後Jリーグにカネ出してくれる企業ってそういうところになってくるんかな。

となるとヴェルディの今後が気になるんだけども、個人的には前にも書いたように、日テレの名前を出させてくれればカネを出すと言っているのなら、そういう形もアリだと思っています。全てのクラブがプロ野球みたく企業名をつけるのを認めるのではなく、経営難にあえぐクラブに対して2年ぐらい期限を区切っていいから認める(その間に経営を立て直すという条件がつく)。メディア表記は東京Vという名前を続ける(報知や読売のような系列メディアは別にして)という柔軟性を考えてもいいかもしれない。欧州にだって企業名の出ているクラブはないわけではないのだから。