大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽 第8輪 大阪鋼巴 1-2 神戸勝利船 - 這次輸球是可以接受的範圍

2008-04-27 22:50:48 | ガンバ大阪
今回の敗戦は受け入れられる範囲内のものだ、という風に表現してみた。ラインを高くするということは確かにある意味理想的なことかもしれないが、それは同時にオフサイドがかからない時、あるいは副審がオフサイドを取ってくれない時などにおいて決定的なピンチを招くリスクが存在する。メルボルン戦での観戦記において、相手にスピードがなかったことに助けられたと書いたが、今回は相手に大久保がいたということだ。

その大久保に対応できなかったと言えばそれまでだが、自分としてはこうした守備戦術を取るということは一方でそうしたリスクを内包していることは判っているわけだから(1失点目は確かに倉田の対応が甘かったけども結局縦に抜けられた時点でピンチを招いている)、今回のことで持っていわゆる智の言う「強気のラインコントロール」をどうこういうつもりはない。むしろ、ゲーム序盤で中盤でボールを思うように廻せず、神戸のプレスに潰されてしまっている方が、逆にラインを高くしていることがアダになってしまうかもしれないのだから、要は中盤のボール廻しの問題だったとは思う。

また、今回サポの間でも驚きを持たれた倉田のスタメン起用についてだが、その背景を考えてみたい。報道によると、山口、遠藤、二川は別メニュー調整をしていた。俺だけの智は最終ラインからのビルドアップ、遠藤は中盤の要役としては欠かせない存在である。二川の存在は確かに大きいがここのところやや調子を落としている。となると、この間倉田が良かったからフタを休ませて秋を使ってみようとカントクは思い立ったのだろう。もっとも2点リードして余裕のある時間帯とリーグ戦で頭から行くのとは状況が違うし、まだコンスタントに力を発揮するのは難しい。

ただ、これだけははっきり言っておきたい。前にも書いていたことであるが、倉田のスタメン起用の良し悪しを問うなら、以下の内にいずれかの態度を示す必要がある:

・倉田にはまだまだ荷が重い、トップでは使えないと考えるなら、今後たとえ主力に疲労がたまっていても休ませられない、という台所事情を理解する

・カントクがなかなか入れ替えをしないことを批判してきたのであれば、今回の倉田や平井の出来の如何に関わらず、ターンオーバーを受け入れる

個人的な意見を言わせて貰うならば、ターンオーバーも高いライン設定も同時にリスクが伴うわけで、チームがリスクを賭けて闘う以上、我々サポもまたそれを支持することが必要とされるわけである。つまり、年間通して攻撃サッカーを貫くには決して現場だけの力でどうにかなるものではなく(現場で提示できるのは方法論にすぎない)、サポもそれを理解し、時には上手くいかなくても耐える精神力が必要だということだ。面白くなくても目の前の試合に勝つことが全てだと考えるようではそうした理想への到達が覚束なくなるどころか、現状の試合内容すら怪しくなってしまうに違いない。

そうしたリスクを踏まえた上で今回至らなかった部分というのを振り返らないといけないだろう。それは横パスばかりでシュートが打てない、味方を追い越す動きができない、といったいつものような悪い時のパターンにあったかな、とは思う。つまり、攻めこんでカウンターを食らうよりもむしろ、攻め込んでいて、シュート数でも15対10と上回っていたところで、相手を脅かしたような決定的場面というのが造れなかったことが問題だったということだろう。

リトリートしてカウンターで一発決め手勝つとかいうチームと違って結構大変だとは思うけど、これはクリアしなければいけない課題だ。ただそれでもベストコンディションとは言えないまでも、選手もカントクも自分たちのスタイルを出そうとはしたとは思うし、そのことだけはサポとしては胸を張りたいし、下を向くことなくしっかりとサポートはしたい。

神戸は札幌との対戦と違い、主導権を握って攻めてくる相手には、ラインを引き気味にして中盤でプレスの網にかけて一気にカウンターを狙うという得意な戦術がこの日は機能した。ガンバ相手には妥当な戦術だろう(個人的には、自分の力をわきまえずに真っ向勝負というのはかなり傲慢な発想だと思うので)。ただ、こうしたカウンターがハマれば結構強いけど、引かれた相手に対する対応策というのが取れなければ、今後は同じ苦しみを合うかもしれないし、相手の戦術如何によっては今回の出来が次節以降に持ち越せるとは限らない、と負け惜しみであるが言っておこう。

今回近場の神戸でアウェーの試合が行われたとあって、試合前に相棒と一緒に南京町の水餃子店である、「上海餃子」へ寄った。タレなしで味わう水餃子は正に絶品で、見た目もキレイな形の餃子を手作りで作っている。昨今のギョーザ問題で餃子そのものがトバッチリを受けている感じがするけども、この店は安全で味も保証できるし(野菜もお皿につくから女性にも食べやすいと思う)、遠くに住んでいる人の為に宅配も受け付けてくれる。

まあ、この店が路地裏にあるから結構見つけにくいのだが(観光客には目につきにくい)、南京町の味に物足りなさを感じているならここへ行くのが一番いい。ホムスタのアウェーゴル裏はメインにもバックにも隔離されていて、スタ飯も提供できる量が人数に追いついていないようだから、これからあそこへ行くには事前に腹ごしらえするか、何かを仕入れてくるかを考えた方がいいだろう。そう思ったのは自分自身が、アウェーのスタグルメではなく、遠征地グルメ派であるからでもあるんだけどね。