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蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

どうせ、わたしは・・・ヒネ枯れススキ。

2013-01-24 | オトコとオンナ

恋って、不思議。
むかし、むかし、大むかし・・・布施明という歌手が歌っていた。

「恋というものは・・・不思議なものなんだ・・・
・・・逢えばまた切なくて、逢えなけりゃ悲しくて、逢わずにいられない・・・」

 
そもそも、恋なんていう不安定な精神状態、これは、精神衛生上よろしくない。
しかし、芸術や、小説、映画、その他、これを主題に、メインテーマに多くの作品が描かれている。

ある人が言っていた。
「結婚して、すごく、ホっとしてるの。
これで、もう恋に振り回されなくて済むから」


わたしは、子供の頃、家で鏡に向かってメークをしている母に聞いた。

「ねえ、なんで、もう結婚してるのに、おかあさんは、お化粧するの?」

誰に教わったわけでもないのに、幼いわたしのアタマの構図では、
女性美アピールは、結婚するための、オスを捕獲する策略みたいなものだと考えていたのだろうか。
マセている? 冷めている?
あるいは、子供の頃から、人生に対して見えるものがあった?

その時、突拍子も無いことを言い出す、小さいわが子に、
母はなんと答えたか、覚えていないが、おそらくわたしを納得させる答えではなかったに違いない。


シンデレラ姫は、王子様と結婚して、めでたし、めでたし、幸せになりましたとさ。
こうやって、ストーリーは、ヒロインが結婚して完結していく。
だが、本当のストーリーの始まりは、結婚してからだ。

しかし、めいっぱい脅すと、誰も結婚なんかしなくなるので、
神様は、恋キューピットだかなんだか、を、チョコレート業界と結託、提携、グルになって、
恋の魔法をかけて、目潰し、目くらまし忍法で、人々を結婚へと導いていく。

あんなに激しく燃えた恋、
この人がいなければ、太陽も昇らない、と、胃がキリキリ痛むほどの想い。。。。
で、隣で大いびきで寝ている、この人は、誰?
一夜が、10日になり、1ヶ月になり1年になり10年になり、現実が横たわる。
しかも、この現実は、不動のものではなく、さらに悪化するケースもある。
(好転するケースもあるけれど)

PL法をかざして、不良商品、不法販売法だ、悪徳商法、こんな欠陥商品、どうにかしろ、
と思ったころで、身動きは取れない。
かくして、神様の仕組んだ罠に、はまるわけである。
それが、男と女、人間の幸せなんだけれど。
神様が人間に与えた二大プレゼントのひとつだ。
一つは、恋、一つは、惚け。

と、ここまで延々と書いてきて、
で、わたしは・・・?

書きたくないが、書きたい心境のときもある。

わたしは、猛スピードで突進して、相手を追い抜き、恐れ、怯え、うんざりさせ、
直撃、激突、激つぶれ、沈没、自滅パターンを繰り返している。
突然、いきなり上がる炎は、相手を一目散に逃がし、
火の手を止められないまま、自分を焼き、
消防士さんに放水された後、壁は焼け落ちたが、残った黒焦げになった骨組みや生活用品が、水で、びしゃびしゃ。
なので、恋が成就したことがなく、すっぱいブドウ、そのものだ。

この豊富なワンパターン失敗例のせいで、自動制御装置が働く。
強烈なブレーキが、き、き、き、き~と、かかる。

想像力ばかりが、逞しくなる。
(想像だけの世界ってのも、哀しいものがあるが)

相手が自分に対して持つ気持ちとは裏腹に、勝手に炎が不意に燃えてしまったとき、
(一言で言うと、それを「片想い」という)
それは、消すしかない。
苦労して消して、やれやれ、と思っているところに、また炎をつけられる。
これは、火元から、火種から遠ざかるしかない。
君子、危うきに近寄らす。
一人芝居で、一人で疲れて、苦しいだけだ。
アップダウンの振幅に振り回されるのは、心身ともに消耗するので、こころを水平にフィックスする。
動かないように、地震防止用の家具転倒ストッパーみたいな頑丈な器具を、がしっと、つける。
早い話、傷つくのが嫌。

そのうち、こころも動かず、なんともなくなるだろう。
湿気たマッチを擦り続けて、力尽きたいところだが、哀しいかな、わたしは、マッチが、なかなか湿気ない。
充分な火力を持ちながら、外に出ることが出来ず、赤い顔をして中で暴れまくっている。
ほっておくと、自然発火しそうになるが、しない、その闘い。
根気、スタミナがあるのも、善し悪しだ。


この火力を化学変化させたり、工夫したりして、別の分野に使うことができれば、たいしたものなのだが。
例えば、研究や、開発、仕事、ボランティア活動・・・などなど。
そう理屈通り、うなくいかないから、法律があったり、警察があったり、芸術が生まれたりするのだ。

恋のメカニズムは、科学的に分析すると・・・生理学者やら、生物学者やら、動物学者やらが、
なんたら、こーたら、いろいろ、解明に尽力している。
「性科学」なんちゅう学問もあるようだし。

わたしは、年齢が、ぐぐっと上がっているので、ズバリ「そのもの」に対する興味は卒業の感がある。
下ネタのどこが悪い?という、下ネタの正当性を訴える理論を展開されても、
それは、各個人の感じ方なので、どちらが正しいというものではないし、自分の意見を押し付けるつもりは毛頭ない。
超個人的見解、感想、趣味では、わたしは、下ネタはお下品であると感じる。
お下品と感じない人、下ネタが大好きな人がいても、全然問題ではない。
わたしが、下品だと感じるだけであって、毎日、地球の回転する動きに、なんの影響もない。

それはそれで、置いといて・・・
疑問は続くよ、どこまでも。

好みでもなければ、理想でもない、共通点もない、まして、好かれてもいない人を、好きになるのはなぜだろう?
おそらく、状況設定、かかわり方のあたりに、原因を解くカギがあるように思う。
道行くすれ違う人や、テレビやスクリーンの向こうの人に熱をあげるのは、まあいいとして・・・
出会うタイミング、頻度、偶然性、神秘性、
47番目や48番目のAKB48みたいに、ぽっと出の前から応援している親近感、手の届きそうな距離感。
無視されるわけでもなく、そこそこ応えてくれるけれど、かといって、深くは相手をしてくれない・・・
そういう、付かず離れずのバランス、はらはらドキドキ感が、
じつに、効果的な刺激的な香辛料となり、絶妙な働きをする。
スパイシー効果は、絶大だ。

で、目がスパイスでやられ(目潰し効果)、
自分で勝手に想像した、実際の実体とは違うイメージ像に振り回される。
目潰し期間が過ぎ、だんだん目が見え始めてくると、あれ?これは誰? こんな人だったの?
となってくる。
目が慣れると同時に、お互いに対する気合も弱まり、緊張感が緩む。
(その代わり、馴染んでくる)

若いうちに亡くなった人は、永遠に若い。
恋も、成就しないうちが華。
永遠に、こころがキリキリ痛んでいるほうが、夢がある。美学がある。

そんな、ひねた見方ばかりしていても、
松本幸四郎ご夫妻や、三浦友和・百恵ご夫妻のように、素晴らしい(ように見える)ご夫婦もいる。
しょせん、ひね曲がった人間には、まともな人とは、カップリングできないのだろう。
まともな人は、お互い、素通りしてしまうのだろう。

で、ヘンな、わけアリみたいな者同士が、ケンカしあって、嘆きあって、芸術や趣味に逃げ、
柔和な顔どころか、ヘンな顔の老人になっていくのか。
(あ、これはリアル世界での話で、ブロガーさんを指していません)

地球の自転を妨げてはいないから、まあいいか。

でも、枯れきることができないで、そのまま、干物になると、すごくクサイ。
そういう、臭さがウリの食べ物も、あるけれど、そんなのが好きな人は、とてつもなく変わり者だ。

変わり者は、変わり者の、妖怪世界でしか生きていけないのか。
素人さんや、一般人を好きになってはいけないのだ。

 

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